3D mode!

Entries in 2008/10

消せないファイル

今,ボクの愛機 MacBook には,数匹の消せないファイルが潜んでいる.

──話を1週間ほどさかのぼろう.

Linux からファイルをコピー

使い古した Linux 機をクリーンにする準備として,同一ネットワークにつないだ MacBook から scp コマンドを打ってファイルのバックアップを取っていた.必要そうなディレクトリを丸ごとコピーしたんだ.

コピーが終わって,改めてディレクトリの中身を見てみると,不要なものもあると気が付いた.そこで,ファイルの削除を試みた.これが悲劇の始まりだった.

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それは文字化けッ!

(ファイル名の一部はプライバシー的な理由で隠しています)

左のファイルを見てもらうと分かる通り,ファイル名になんやらよく分からない文字が入り込んでいて,お察しの通りこいつらが消せないファイルってわけです.

不死身

こいつらが格納されているディレクトリに移動して ls を打つと「そんなファイルない」と言われる.

Terminal

No such file or directory

そう,恐ろしいことだけど,こいつらの名前を呼ぶことができない.名前を呼ぶことができないってことは,コマンドの引数に渡してやることができないんだ.目の前にいるのに殺せない.こいつらはのうのうと「私が _%82%A8%8E%F0%82݂̂%BD%82%A2_%82ȋ%C8 です」っていきなり名乗ってくるんだけど,何を言っているか聞き取れなくてデスノートに名前を書けない状態.ダメだこいつ… 早くなんとかしないと…

色々と試してみたけど,やっぱり名前が壊れているとどうにもならないらしく,最後に頼ったのが Finder の「確実にゴミ箱を空にする…」コマンド.

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テメェーッ、サッサトあの世へ行キヤガレェェェェ、コノクソガアアアァァ

イツマデモコノ世ニヘバリ付イテンジャアネェェーーーッ、コラァァァーーッ

Finder

頼もしいメッセージ

WANNA BE 状態で OK ボタンを押す

30B430DF7BB1

くそォォ なぜだァア なぜくたばらねぇ~~~~

と,戸愚呂兄状態で泣き叫んでみても,ファイルは一向に消えてくれる気配を見せない.困ったなぁ.

今ここ

そして消したいと思っても消せないので── そのうちボクはカーズ状態に陥って考えるのをやめた.

音に触るのは楽しい

iPhone と付き合い始めて3ヶ月と数日が経過しました.そろそろ頃合いかな,ってことで,初キスも済ませました.

週末になるたびにアプリをとにかくたくさんインストールして,色んなプレイを楽しんでみています.新しいアプリは,誰かがブログや Twitter で紹介しているのを見つけるか,ITMS の「無料のトップアプリケーション」を眺めてインストールするぐらいのものなので,ほとんど無料アプリばかり使っています.

そんなボクが購入した有料アプリを振り返ってみると,PaklSound1 と Bloom がありました.どちらも音を楽しむアプリです.

PaklSound1

PaklSound1.シーケンサって言うんですか

Bloom

Bloom.触った場所で音の高さが決まる

スクリーンショットを貼ってみたものの,これじゃあ何も伝わらない気がするぜ.しかも ITMS にリンクする方法が分からないや… アクセシビリティが低くてゴメンなさい.

自分はそんなに音楽にこだわりがあるわけでもなく,CD はほとんど買わないし,誰かのライブに行ったりすることもなく,とにかく音楽にお金をかけないんですね.だからちょっと,上記2つの有料アプリを購入したってのは,(決して高価な買い物ではないけれど,それでも) 自分から見て意外なことでした.

きっと「音に触れる」感じなのが楽しいんでしょうね.あんまり考えずに,画面を触っていると音が連なって,音楽になってくれる.そう,なってくれる.音が楽しい.作曲なんてできない自分にも,音を生み出せるのが楽しい.この楽しさは本能的なものだと漠然と思っていて,自分に子供ができたら,こういう楽しさをいっぱい感じさせてあげたいと強く思う.感性っていうのかね.教えるんじゃなくて,感じてもらう.感じていただく.

ボクは今「Wii ミュージックほしい!」とか思っているよ.

大学院時代に買った iPod は,それほど生活に溶け込まず,おうちで留守番することが多かったんだけど,iPhone は(一応)携帯電話だからいつも持って歩くし,自転車通勤を楽しくしてくれる大事な存在になったよ.めでたしめでたし.

「選ばない」という選択が持つ情報

こんにちわ.この部屋から見える東京の空は雲に覆われています.日曜日の昼下がり,いかがお過ごしでしょうか.ボクは久しぶりに LDR の未読が0になって,ちょっと気分がいいのです.

今日はなんだか,技術系のすぐに再現可能なノウハウが書かれたエントリよりも,人の生き方だとか,キャリアプランだとか,そういう長期的な視点で書かれた文章が心に刺さりました.そんな自分を認識しました.

そいで,なにが言いたいかというと,しばしば着目される「何を選んだか」だけじゃなくて,見過ごしがちな「何を選ばなかった」にも情報量があるってことです.

ソーシャルブックマークも Tumblr のポストも,ボクにとっては前者の蓄積だと言えます.これら「何を選んだか」の情報を利用して,情報収集の効率化を図る試みはいくつもあります.一方,「何を選ばなかったか」の情報は,そもそも表に出てこないことが多いですし,扱いづらいですよね.でも量的な意味では,選ぶ情報より選ばない情報の方が多いんじゃないかな.ボクの場合,1000エントリを読んでそのうちブックマークするのは20ぐらいです.残りの約980エントリは,そもそも読まなかったか,読んでもそのままブラウザのタブを閉じてしまった.この「選ばなかった」情報を活用できないものか.

こういうことを考えると,ソーシャルブックマークサービスを単体で運営しているチームよりも,別のサービスとあわせて提供しているチームに強みが出てくる.例えば livedoor さんなら,LDR をユーザへのインプット,livedoor クリップをユーザからのアウトプットと仮定することで,ある集合の中から,何をクリップして何をクリップしなかったかをある程度正確に知ることができる.インプット x とアウトプット f(x) が分かれば,関心関数 f が朧気ながら見えてくるんじゃないか.

うちの会社もレコメンデーションエンジンの提供をやっているので,ユーザの行動のひとつひとつを取りこぼさずにデータとして有効活用したい,ってのは強く思います.

確か研究室時代にも似たようなことを考えたなぁ.

ソーシャルブックマーク研究会のあとの飲み会でお話相手させていただいた faultier さんが,最近ブログに面白いことを書いていたし,まだまだ楽しいものは生まれそうだなぁと期待を込めてのエントリでもありました.

As Sloth As Possible : 「誰か」から「誰か」へのメディア – livedoor Blog(ブログ)

『Webの未来を指し示す技術ベンチャー達』~収益は後からついてくるよね~

参加してきました!弊社サイジニアを含めて5社の出演です.以前にもこのブログでマイネット・ジャパンに遊びに行ってきたというエントリを書きましたが,今回も近江商人上原さんからのお誘いで参加させていただきました.

今回は『Webの未来を指し示す技術ベンチャー達』と題して、今最もアツい国内技術ベンチャー5社のリーダーに集結いただき、各社の技術・ユニークネス・描く未来を余すことなく語っていただきます。今回はパネル式ではなく、5社のリーダーが短時間で次々とプレゼンテーションを行う方式です。ウェブの未来が凝縮される90分です。

イベントのお知らせ | 近江商人JINBLOG

ボクは弊社代表の勇姿を写真に納める目的で参加したわけですが,個人的にも興味津々の顔ぶれが並ぶイベントだったので,一参加者としても大いに楽しませていただきました.以下,イベント中に取ったメモの一部です.関係者席に座らせてもらったから,話がよく聞こえてとてもありがたかったです.

横にいた上原さんはめっちゃ楽しそうだった!主催がイベントを楽しむってのは大事なことだなぁ.

上原さん

(この文章を書いている今,カメラが行方不明になっていて,せっかく撮った写真を載せられません>< 最悪だ><)

PFI さん

プレゼンター: 西川さん

株式会社プリファードインフラストラクチャー

  • 検索,推薦,広告はひとつになっていく
  • はてなとの協業で知名度アップ.ライセンスも増加
  • アドネットワーク自体を OEM 提供する
  • 脳を丸ごと再現するっていうよりは,一部分を代替するようなアプローチ.スパムフィルタとか

見方によってはうちの競合さんなんですよね.後の質問コーナーで,会場からも,お互いをどう思いますか的な質問が出ていた.PFI さんの技術力はガチだからなー.かつ,ひとつひとつのプロダクトを見ても,技術でゴリ押しするだけじゃなくて,デザインやその他すべてに注力しているってのが分かるからすごい.

あと採用情報(リサーチャー)のページもすごい.これを @yanbe さんや @ujihisa くんがブックマークしているってのもこれまた…!なんだかドキドキしてしまう.

うちもガンバらなきゃなー

ハートレイルズさん

プレゼンター: 上楽さん

HeartRails | A new flavor for your digital life

  • 円グラフのジェネレータが台湾でバカうけ.1日に20万グラフぐらい作られている
  • 切り抜き引用サービス kwout は ITmedia と連携 ITmedia × kwout
  • 収益: 受託 75%,SaaS・ASP 24%,広告 1%
  • 受託以外はほぼ BtoC.広告に力は入れていない.営業もしていない
  • BtoC はこれから収益化したい
  • ゲーム,○○ホスティング・○○エンジンとかの法人系,iPhone・Android モバイル系
  • 半導体業界からの転身で起業,投資も親会社もない零細企業だけど,自社サービスを開発,展開しながら,みんな楽しく,ゴハンも食べている

BtoB でがっちり収益を上げつつ,その上で BtoC ではクリエイティブなことをどんどんやる,ってスタンス.この2層構造は羨ましい.国内で注目されている他のクリエイティブなチームも,2層構造になっていることは多い.楽しいことをやりたいのはみんな一緒だけど,楽しいこと「だけ」やっていられるかは難しいところ.

上楽さんは懇親会で席がお隣だったので,嬉しくなってつい質問責めにしてしまった.半導体業界からの転身ってところも面白いし,ハートレイルズさんが目指すところってのもすごく楽しく聞かせていただいた.社員さんにはほとんど自由に作業してもらっているとのことで,覚悟を感じたなぁ.

超店舗検索さん

プレゼンター: 柴山さん

超店舗検索

  • メンバーがとにかく若い
  • 柴山さんも,代表の鈴木さんも,起業したいという想いがあった
  • ビジネスコンテスト,20個くらい応募したけどダメだった
  • それ系のイベントで,柴山さんと鈴木さんは出会って「じゃーもう 作っちまおうぜ」
  • 超店舗検索 ← 今ここ
  • 若者をターゲット,ファーストフード等のチェーンに限定
  • とにかく使いやすいものを作る
  • 現在,柴山さんは,代表の鈴木さんの実家に居候しながら開発・経営中

もう第一声は「お若いですね!」になってしまう.フレッシュすぎる.Web サイトには「登記まで残り12万円!」となっていますが,もうすでに登記は済まされたようで,おめでとうございます.実際にサービスを動かしているってのが何よりの力だ.リスペクトです.プロダクトの核には強いコンセプトがあって,これからもブラさずにガンバってほしいと思いました.応援しています!

イベント会場で大量に余っていた配布のジュースを帰りに山ほど持たされていたw

ロケットスタートさん

プレゼンター: けんすうさん

株式会社ロケットスタート

  • よく会社名を間違われる (この日は「ロケットスター」と言われていたw)
  • 社会の役に立つ,よりも,ユーザに新しい・面白い体験を!
  • 社訓: あなたの町の IT 工場
  • 企画 → デザイン → プログラミング → リリース → プレスリリース,全行程を個人が一貫してやる

(シャッターを切るのに夢中になってログが疎かです.カメラと SD カードが戻ってきたら補完したいです)

名前はよくお見かけしていて,実物を見てみたら… ただのイケメンさんでした/(^o^)\

プレゼンや受け答えの中ではしきりに「うちは儲かっていない」とか「全然社会の役に立っていない」とか言っていて,ずっと控え目な感じでしたが,今回のテーマでもある「収益」に関しては深い考察をお持ちだと分かりました.「Web は広告でしか儲からないってのは悲しい」が印象的でした.まさにロケットのように生み出された数多くのサービスの中から,少しずつ収益化の芽が出てきているものもあるということで,けんすうさんが思い描くような楽しい世界をぜひとも拓いてほしいなと思いました.

会場からの質問

Q. 超店舗検索の収益構造はどのようになっているのですか

柴山さん「今はない,将来は広告,今は広告を載せていない.コンテンツに関係のない広告は絶対に載せたくない,というポリシー」

Q. したらばの1億円での買収は高かったか,安かったか

けんすうさん「インフラがしっかりしたところに買ってもらえたのでよかった.金額は別に気にしていない」

柴山さん「1億ですよね… うらやましい」

Q. 注目している会社を1社挙げるとしたら

柴山さん「Kayac」

上楽さん「Kayac.受託をしっかりやりつつ,楽しくクリエイティブなサービスを連発」

わりとフリーセッション

けんすうさん「人が集まる場所にお金が落ちる仕組みを作りたい.個人のクリエイティビティをお金に替えられる仕組みを作りたい.日本人が描く絵なんかは,海外でもとても人気がある.これをビジネス化できれば」

サイジニアについて

と,ここまで主に弊社以外の4社さんについて書いてみました.最後に,弊社についても書いておきたい.

このイベントまで,サイジニアはほとんど社の情報を外部に向けて発信してこなかった.ひとつの理由は,それ以外に優先してやることがたくさんあったからです.今,おかげさまで増資も上手くいき(PDF),これからリソースも増やして加速しようというところ.

例えば今回の出演5社の中では,ほとんど認知されていないってのは大きな問題だ.今回のイベントはとても良いアピールの場になった.代表がプレゼンテーションを行い,弊社の理念や取り組みの話をしているときに,会場から良い反応があると本当に嬉しかった.イベント終了後,Web では名の知れた方々が代表のもとに寄って行って名刺交換していた.とても誇らしかった.懇親会でお話させていただいた方々も,弊社のことを「面白い」と言ってくださった.

今後もこういった場には積極的に参加させていただきたいですね,代表!サイジニアが,ステキな人たちが集まる場所になるといいなぁ.

フリーセッション中の代表の言葉「弊社はサイジニア(scigineer,サイエンスとエンジニアリングから成る造語).サイエンティストとエンジニアが最もリスペクトされるべき.彼ら彼女らが力を発揮できる場所を作るのがボクの仕事だ.そのために今の事業に尽力する」

上原さん,素晴らしいイベントにお誘いいただき,ありがとうございました!