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Entries in 2009/02

みんなの意識はどこに向いているのだろう

久しぶりに会った先輩とランチしてきたときの会話が面白かったので,ちょちょいとメモしておきます.同じようなテーマで色んな人と話してみたい.みんなの声を聴いてみたい.

「休みの日は何をして過ごしているの?」

2月1日.毎月1日は映画をいつもより安く見られるらしくて,その日は先輩も映画館に行ったんだって.ところが別に混んでいる様子もなく,拍子抜けしたんだそうな.先輩はボクとそんなに年が違わなくて,そういや20代の人たちって,週末は何して過ごしているんだろうねーって話をした.先輩曰く,10年前と比べると,消費者が取捨選択できる情報の量は数百倍にもなっているとのこと.じゃあそんな中で,「一般的な20代の人」って何を指すんだろう.このエントリのタイトルにも使っている「みんな」って言葉の指す先がすでにぼんやりしていて明確な像を持たないや.

そうだ.ボクは同年代のみんなに聞いてみたい.「典型的な成功者」のイメージってあるだろうか.

ボクが小学生ぐらいのときに眺めていたテレビドラマや漫画のシーンでは,バリバリに働くスーツの人がさ,出世してお金持ちになって,いい女(?)を連れて,高級車に乗って,キレイな夜景の見えるホテルでちょめちょめ… とか,そんな成功者像が描かれていたように思うんだ.たまたま見た何かの一例をそう捉えてしまっただけかもしれないなー.ボクより上の世代の方,どうでしょうか.そんな成功者像を描いて毎日を過ごしていたりしたものでしょうか.

現在50歳であるうちの親父は,「俺が若い頃はみんな Nikon の一眼レフに憧れたんだ」なんて話してくれる.50歳ぐらいの方,これには共感できますか.みんなって本当にみんななのかなぁ.

ボクも買い物は好きで,ちょくちょく散財しては「お金ないー」って当たり前のことを叫ぶだけ叫んでいるけれど,手に入らなくて超絶に困るものなんてないし,高級車に乗りたいとも思わないし,高級マンションに住みたいとも思わないし,モデルのお姉さんと付き合いたいだなんて,恐れ多くて考えることもできない.これを読んでくれている皆さんの感覚はどんなものでしょうか.

「どんな話で盛り上がるの?」

会社でのディスカッションのときにも上述のような話はしていて,インターネットや Web とも深く関連するキーワードとして「発散」が挙がってきた.うちの代表がとあるイベントでこの手の話をしたら,とりわけマスと呼ばれるメディアの人たちが食い付いたという.なるほど,誰をターゲットにして何を発信していけばいいのか,とても難しいのですね.

多分ね,自分の友達みんなに,一生懸命に伝えなきゃいけないことって,そんなにないんだ.だから「日記」をメインコンテンツにしたコミュニケーションは,よほどの工夫がなけりゃ盛り上がらないと思う.2009年の今,ボクは友達みんなの興味を引けるような話題は見つけられないなぁ.手元にあるのは,それこそ時代が変わっても変化しない人々の「料理をする」っていう行動だとか,大昔から続く「絵を描く」って行為だとか,恋の話だとか,ものすごく一般的なことか,そうでなければ,分かる人とだけ盛り上がれればいいコアな話だ.

コミュニティも二極化していると言ってよいだろう.

「何にお金を使っているの?」

ここ3ヶ月くらい,お金と時間の使い方を意識的に変えてみた.それ以前は,2008年4月から始まった東京の生活,社会人としての生活に慣れるまで身動きが取りづらかったってのもあって,週末は自宅で作業をして過ごすことが多かったけど,お出掛けする時間を少し増やしてみた.色々な対象にお金を投じてみる.自分が「良い」と思ったものにお金を投じるのは楽しい.心地よい満足感が得られる.

EUROSPACE

あとは身体性.その場に歩いて向かうこと.その場の空気を体感すること.その場で誰かと何かを共有すること.身体性と消費行動には関連があると感じる.Web で何もかも手に入るなんてことはなくて,Web 業界(?)に生きているボクはこのことをきちんと考えなくてはいけない.お出掛けの機会を増やしたら,Web 上の何かにお金を支払うことが増えたってのは,自分の中で面白い変化だった.

「どうやって共感を得ていけばいい?」

なんにせよ,人は「共感」を求める生き物だ.

うちの小学校5年生の末弟,もうすぐ中学生になるんだなぁ,しみじみ.ボクが実家にいたとき,Ubuntu 機を1台与えて好きなように使わせていたら,いつの間にか,お袋が何か分からなくて困ったときは,末弟が検索して解決するようになっていた.新しくゲームを買えば攻略法を見つけている.ドラゴンボールのアニメ全話を複数の動画共有サイトを横断的に検索して楽しんでいた.そうして,ボクと次男ちゃんと末弟ちゃんで,ドラゴンボールの話で盛り上がったりした.共感を得た.

望む情報に手が届くのは嬉しいことだけどね,ところであの子,同学年の子と話が合うのかしらねー.上の兄弟がいる子同士だと「てめぇの血は何色だ」なんて言い合って遊んでいるみたいだけど,そうじゃなかったら,どうなんだろう.

今度ボクも1983の集まりで同年代のみんなに会えるから,そこでどんな話が盛り上がるのか,今から楽しみです.

「一緒に何かやりたいねー」

美容室の待ち時間,たまたま手に取った smart に,映画「少年メリケンサック」スペシャルと題して,主演女優の宮崎あおいさんと,スタイリストの伊賀大介さんの対談が載っていて,なんとなく読んでみました.内容はあまり覚えていないのだけれど,どうやらお付き合いの長いらしいお二人が「一緒に何かやりたいねー」ってことは以前からお互いに言っていたとか,そんなことが書いてあったと思います.

少年メリケンサック

そうそう,ボクはこの感じがすごく好きです.何かを「やる」を生業にしている人たちにとって,「一緒に何かやりたいねー」ってのは最高クラスの賛辞ではないでしょうか.ここ半年くらいの間に出会った,テンションが上がっちゃっている感じの人たちも,気の合う仲間を見つけてはそんな言葉を交わして,走り出したんだろうなぁ.まわりから見たら危なっかしくてハラハラしちゃう(余計なお世話ですよね)んだけど,当の本人たちには底抜けの推進力があって,例え落とし穴があっても気付かずに走り抜けてしまいそうなぐらいなんです.

人と人がつながって何かが生まれる感じ.

100の「一緒に何かやりたいねー」があったとしても,実際にそこから何かが生まれることは,2つや3つかもしれない.だけど,そんな風にお互いに心から思える関係を築くってことも大事なんじゃないかなぁ.

ボクは映画や音楽のことはよく分からないけれど,宮藤官九郎さんがいつものメンツとわいわいやっている感じは好きだし,銀杏BOYZの峯田和伸さんがメンバーと過ごす時間を大切にしていることとか,そういう世界観が好きです.世界中から集めてきたスーパースターのドリームチームよりも,いつも一緒にいてお互いの何から何まで知っているような関係から生まれてくる作品が大好きです.彼らにとっては,彼らみんながスーパースターなのかもしれないけれど.