Entries in 2009/08

高専カンファレンス in 東北に参加してきた

福島工業高等専門学校

福島県のいわきまで行ってきました!高専カンファレンスの地方開催はこれで4つ目となりました.過去3回は以下の通りです.

基調講演,一般発表,Lightning Talks

ボクにとっては,今までで最も講演や発表をゆっくりと聞けた高専カンファレンスでした.おかげで一参加者としてずいぶんと楽しませてもらいました.これまで高専カンファレンスの課題として挙げられ続けている「情報系偏重」を感じずにいられるくらいに,幅広い分野の話が聞けて面白かったです!

高専カンファレンス in 東北

特筆すべきは,若い子たちのモチベーションとスキルの高さです.登壇した子たちはもちろんのこと,今回会った年下の子たちはみんな,すごくひたむきで,前に進もうとする気持ちが強くて,とても刺激的でした.「ボクがこの子たちの年齢のときに,ここまでの技術も想いもなかったな」と思わされてしまう場面が多々ありました.負けていられませんね.

化学実験

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(Taken by yokochie)

スペシャル企画!すべての発表が終わったあとは,講堂から実験室に移動して,化学実験を楽しみました!もう本当に,学生の頃に戻ったようで嬉しくて嬉しくて,これまた大いに楽しませてもらいましたよ.

ペットボトルの銅メッキと,ルミノール反応の「光る」系の実験,どちらもありがとうございました.

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(Taken by yukinobu)

運営

今回ボクが「カンファレンスをゆっくり楽しめた」のは,他ならぬ現地実行委員の皆さんのおかげです.事前準備も当日の対応も,隙が無くて素晴らしかったと思います.インフルエンザの影響で中止になってもおかしくない状況の中…語られない苦労が多々あったことと存じます.開催を実現してくれてありがとうございました!

地方開催では恒例になりつつある「ドラ娘の現地調達」は毎回楽しませてもらっているのですが,今回は「ドラ巫女」が備え付けられていて調達不要!完璧でしたね!

LAN髪紐

LAN ケーブルの髪紐

懇親会では,実行委員の先生たちとたっぷりお話させていただいて,高専を会場にしたカンファレンスを実現するために工夫した点など,高専カンファレンス実行委員会本体が知っておくべき話をお聞かせいただきました.改めて,高専カンファレンスが現役の高専生にプレゼントできるものはなんだろう,高専に還元できるものはなんだろう,と,考えさせられることとなりました.

11月にはまた,史上最大規模の高専カンファレンスが控えていますし,運営については考えておきたいことがたくさんあります.

自分の Lightning Talks

「World Wide Love」というテーマでお話しました.

案はいくつかあったものの,開催1週間前までテーマを決めきらずにいて,ギリギリまで悩んでこのテーマを選びました.

テーマを選ぶに当たって考えたことはこんな感じで.

  • 他の発表はガチなものが多いので,ライトで取っつきやすいテーマにしたい
  • 他の発表者さんが選ばなそうなテーマにしておきたい
  • 「こんなテーマもありなんだね」と感じてもらえるようなものにしたい
  • なんだかんだ考えてみても,自分が好きなテーマじゃないと楽しく取り組めないよー

それから,発表の目標設定はこんな感じでした.

  • 構えずに楽しく聞いてもらえる発表にしたい
  • 「こんな発表もありなんだね」と感じてもらえるようなものにしたい
  • 「これならボクも」「これならあたしもできそう」と思わせる発表にしたい
  • なんだかんだ考えてみても,自分が楽しめる発表がいいよー

まだきちんとフィードバックを回収できていないのだけれど,「発表面白かったです」「今度は自分も何か話してみたいです」って言葉を頂戴したので,概ね目標は達成できたと思っています!楽しくトークできましたよ.よかったよかった.

やっぱりカンファレンスは発表者として参加した方が楽しいですね!

それと,大事なことをひとつ.「World Wide Love」というテーマを思い付くキッカケを与えてくれた人たちに,感謝の意を表します.どうもありがとう!発表を楽しんでいただけたようで何よりです.

まとめ

見慣れた面子とも,初めてお会いする方々とも,一緒になって楽しい時間と空間を作れたなぁと思います.よき出会いもあったし,世間の狭さを再認識する人脈も見つかりました.いいことづくしだ.

直接聞いたわけではないのだけれど,「高専カンファレンスに参加すると,自分もガンバらなきゃ!って思える」という参加者の感想があったそうで.だとしたら,とてもありがたいことですね.普段はみんな別々の場所で,別々のことをしていても,こうして集まる機会があって,日々に持ち帰れるものがあるとしたら.今度はそういった人たちを巻き込んで,この場所を育てていきたい.

あと,あまり言及されていない気がするけれど,今回は名札が素晴らしい出来でした!これはもっと評価されるべきです.せっかく参加者のほとんどが Twitter ユーザだったりする(参加を決めてから Twitter を始めた,って人も何人かいたみたい)のだから,カンファレンス中に「これいいな」って思ったタイミングでそれを汲み上げる仕組みは用意できればよかったかな.良いところはたっくさんあったはずなので,少なくともスタッフはみんな KPT をやりましょう.次に活かしましょう.

名札

今回もカンファレンスは大成功でしたね!実行委員の皆さん,当日の運営スタッフの皆さん,発表者の皆さん,参加者の皆さん,楽しい時間をどうもありがとうございました!

「パターン、Wiki、XP」を読んだ

読みました.

パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則 (WEB+DB PRESS plusシリーズ) パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

技術評論社 2009-07-10
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パターン、Wiki、XP ―― 時を超えた創造の原則(WEB+DB PRESS plusシリーズ)|gihyo.jp … 技術評論社

最初,タイトルを見たときは「意外な並びだな」と思ったのですが,それはボクの勉強が足りなかったからでした!なるべくしてなった並びだったのですね.建築家アレグザンダーの思想に端を発する,半世紀に渡る人びとの取り組みの歴史,ワクワクしながら読ませていただきました.

仕事柄,第2部の「ソフトウェア開発」に登場するような単語はすべて触れたことがあるにしろ,この本でそれらの言葉のルーツに触れたことで,根底を流れる「考え方」に触れることができました.言葉は重要だけれど,言葉だけ追いかけてはいけない,ということを改めて認識します.

第3部「Wiki」の中でまとめられている「アレグザンダーの6つの原理とWiki設計原則の比較」「XPのプラクティスとWiki設計原則の比較」「XPのプラクティスでWikiを使いこなす」「C2 WikiがXPの発展に与えた影響」と,そのあとに続く「Wikiの本質とは何か」という序章の「Wikiの正確な定義とは」への回答に当たる部分を読みながら,すべてに通ずる「考え方」の中心にあるものが浮き彫りにされていくのを感じました.

自分用メモ

過去に自分が書いたエントリで,関係ありそうだなと思うものをメモ.自分が考えていたことと,この本で書かれていることの接点が見つけられそうだ.

土台としての「パターン、Wiki、XP」

あとがきで語られていることに強く共感しました.この本では「パターンを取り入れよう」「Wikiを活用しよう」「XPを実践しよう」なんてことはまったく言っていなくて,それらに共通するエッセンスであったり,源泉となるアレグザンダーの思想についてのみ書かれた本です.じゃあ,この本からボクが学び取るべきことはなんだろうって考えると,それは「よくするために考え続けることが重要だ」ってことです.でも,ただただ時間をかけて考え続けるだけですべてが上手くいくわけじゃないから,そのコツとして,入口として,お手本として,これらを参照するのは非常に有益です.

デザインパターンもXPもWikiも、取り入れれば改善されるという魔法の手法ではなく、自分たち自身のプロセスを見直し、改善できる点を改善し続けることによってようやく有効に働くようになる生成的なプロセスです。

「パターン、Wiki、XP」 P.195〜P.196 「あとがき」より

こうした考え方が「はてなダイアリー」や「ニコニコ動画」にも応用されている,って話も,高度に抽象化された「考え方」の適用範囲は極めて広いことを示していて面白かったなぁ.この本が日本人によって書かれ,日本で発売されて本当によかった.面白かったです.ありがとうございました!

Ruby札幌とボク

RubyKaigi2009 が終わって,ようやく一息ついたこのタイミングで考えてみよう.

Ruby逆引きレシピ

Ruby 札幌

札幌に住んでいた大学院時代のこと.研究室の先輩であるむらけんさんに誘われて,ふらっと Ruby 札幌の勉強会に行った.ちょっと気になって調べてみたら,参加したのは第5回 Ruby勉強会@札幌だったようだ.2007年9月29日,土曜日のこと.会場がある建物にたどりついたとき,首から「しまだこうじ」と書かれた名札を下げた人が,参加者を案内していたっけな.

当時,Ruby のコードをほとんど書いたこともなかったボクは,「勉強会に行って,Ruby の勉強をするのだろう」と,中身のないことを考えていたと思う.

RubyKaigi2009 のときに話したこと

3日間,この赤と緑は,ボクにとって特別な力を持ったものだった.

Ruby札幌印

実は,Ruby 札幌の皆さんと「Ruby」の話をすることって,そんなにないんだなぁ.

今では Ruby 札幌の運営メンバーになったむらけんさんは,もともと研究室の先輩だから,研究の話や日常の雑談が多い.Ruby の話もするけれど,それがメインってことはない.

まえださんとも,「Ruby の話はしていませんよねー」と言い合って,もっと広い話をした.Ruby 札幌の皆さんとやった「RESTful 勉強会」が業務に役立っていますよー,って言ったり.「なぜえにしテックが生まれたか」って話と,札幌から放たれる熱気には,気付かされることが多い.

たにぐちさんは「ここで得たものを,他のコミュニティでも活かしてください」と温かい言葉をくれた.色んなことを通じて,何かを伝えようとしてくれているのを感じる.

いまや日常的にお世話になっているえにしテックのお二人については,今ここで書くとぐだぐだになってしまいそうなので,機会を改めることにする.えにしテックについては,何か言わなきゃいけないタイミングがくると思っている.

泥のように眠る

Ruby 札幌が教えてくれたこと

そのひとつは「コミュニティ」だ.トピックはなんでもよくて,何かしらの共通点を持った人たちが,お互いを求めて集まってくる「場」をつくること.場をつくることが重要.しっかりとした場ができると,あとは人が勝手に集まってきて,勝手に何かを始めたりして.そうして価値が生まれていく.

自分に合った「場」を見つけられた人たちは,みんないきいきとしている.

Ruby 札幌に出会わずに,コミュニティに出会わずにいたら,ボクは高専カンファレンスg1983ers の運営に関わることもなかったかもしれないって思うんです.

それから「なんで Ruby に関わっている人たちはこんなに楽しそうなんだろう」という興味を持ち,ボク自身もよく Ruby に触れるようになった.結果として,Ruby 札幌を通じて Ruby との距離が縮まったことにはなる.

いま言えること

「ありがとうございます」って,ただそれだけ.もっとじっくり時間をかけて,なぜ Ruby 札幌は魅力的なのか,他のコミュニティからも支持されるのか,考えていきたい.そこには毎日を楽しくするためのヒントがあるはずだから.

Ruby逆引きレシピ

レシピ225

RubyKaigi2009に参加してきた

もう RubyKaigi2009 が終わってから何日も経ってしまいました.

RubyKaigi2009

RubyKaigi2009にKaigiFreaksとして参加します – 準二級.jp

ボクにとっては去年に続いて2回目の RubyKaigi.普通の参加者,お客さんとして楽しませてもらった RubyKaigi2008 と,スタッフの一員として参加できた RubyKaigi2009.ちょっと遅めのふりかえり.

発表とか

どの発表がどうだったとか,そんなものは gihyo.jp のスペシャルレポートに全部書きましたよー!もうこれ以上書けません,ってくらいに書きました.他の配信チームのメンバーや実行委員の皆さんは,ほとんど発表を楽しむヒマがなかったと思いますが,ボクはレポート係という立場だったので,多くの発表を見ることができました.

聞けてよかったなぁと思うのは Sinatra の発表です.そもそも Sinatra が大好きだから!ってのもありますが,ただただライブラリの使い方・特長をチュートリアル的に説明するだけじゃなく,「なぜ Sinatra なのか」という思想が多く語られていて,とても楽しかったです.

"Sinatra: The Framework Within"

成果物としてのライブラリを見て,ユーザとして利用するだけに留まらず,どのような想いで「その作品が創られたか」を追いかけていくことで,自分も,少しでもよい物作りをしていきたいと強く感じました.

実は Sinatra の発表があったセッション,見ようか見まいか迷っていたんです.ただただライブラリの使い方を説明されるだけだったら,生で見る必要もないよなーと思っていました.いやいや,生でしか見られない痺れる発表がありましたよ.ステキな発表をありがとうございました.

それと… レポートを担当しながら,まったくレポートとして仕上げられなかった角谷さんの発表 Take the Red Pill について.発表者ご本人からも「レポートとしては壊れている」とお言葉をいただいて,ボクもそう思います.発表中にあった「楽しさで生き延びていく」という言葉がずっと心に響いていて,これを勝手に「ガンバってもいいんだよ」という意味だと捉えました.そんなこんなで,やっぱり文章の形で言えることは,まだありません.

スタッフとして

関係者席

初日の朝の会場設営から,閉会後の打ち上げまで,たっぷり楽しめた約3日間でした!

初日の朝

どこかで見たことのある人,見慣れた顔の人.こちらが一方的に知っていて,お話ししてみたいなーと思っていた人.この場で初めて会った人.仲間として同じ3日間を共に過ごすことができました.とても嬉しいこと.素晴らしい出会いの機会をありがとう.ここで会えた皆さんとは,これからも色んな場所でご一緒したいな.そう思わせてくれるような,Nice な人たちばかりだった.

受付チーム

3日目の朝会

参加者として来場していたお友だちにもいっぱい会えました.スタッフとして,彼ら彼女らをおもてなしできて,スタッフ T シャツがとても誇らしかったです.みんなに楽しんでもらえていたらいいなぁ.

さらりと

全体としてさらりとした,お行儀の良いエントリになってしまった.それもそのはず,ボクはまだ Ruby 札幌の話をしていない.

会期中もそうだし,終了から2週間ほど経った今も,「なぜ自分があの特別な場所にいられたか」を繰り返し考えています.