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Entries in 2010/12/31/

2010年をふりかえって

大晦日ー!まったく早いもので、2010年も終わってしまうのですね。この文章を書き始めたのが、2010年12月31日の午前9時半くらい。今のところ「年末感」をまったく感じていません…!

2008年から、自分は、その年に書いたブログのエントリを読み返しながら1年をふりかえる、ってことをしています。3回目になる今年も、ふりかえってみましょう。大きな出来事があったときはエントリを書くようにしているので、ざっと見返すと、だいたいその1年のことが分かってよいですね。ブログが大好きです。

「作りました!」ってのが5つくらい。発表や講演の類が8つくらい。運営等に関わったイベントが6つくらい。他は、遊びに行ってきたってお話と、何かを消費したときの感想とか、思考の整理とか。ふむ。2010年のことを思い出せてきた。

2010年のテーマ

寅 Tiger

今年の自分のテーマは「Presence」に決めました,これから1年,自分の存在意義を探しながら,社会の中で,集団の中で,チームの中で,存在感を示せるように日々を過ごしていこうと思います.

2010年のテーマ – 準二級.jp

そうです、今年のテーマは「Presence」としていました。ときどき思い出してみたり、時間の過ごし方について取捨選択が必要な場面では立ち返るようにしました。ほいで、大晦日を迎えた今、ふりかえってみて、きちんとテーマに沿った1年を過ごせたと思います。けっこう満足している。

2008年、2009年に「点」でしかなかった活動が、ここにきて「線」や「面」になってきた感触がある。何かのイベントで発表したときに「いつも発表を見ています」とコメントをいただいたり、過去に作ったプロダクトと合わせて新しいプロダクトを見てもらえたり。継続してきた活動が評価されて、ありがたいお誘いをいただいたり。嬉しい実りがいくつかあった。自分の存在を認めてくれている人たちが少なからずいると思えた。

「次の発表も楽しみにしています」の他には「いつもリブログさせてもらっています!」ってのもあったなあ。笑ってしまった。まぁ、これも Presence と呼んでみます。初対面の人が、数ヶ月前のボクの Tweet を読み上げながら近付いてきてくれたときも面白かった。

「恋愛は1日に24時間まで。約束よ」

そうそう、こんなテーマを内に持っていたこともあって、存在感についてよく考えていて。2010年は「ブログ」に想いを入れました。Twitter 時代になって、多種多様な人々の、これまで触れることができなかった言葉に日常的に接するようになって、それを嬉しく思っていたのだけれど。2010年はね、Twitter からは少し遠去かった感じがするんですよ。あんまりタイムラインを読まなくなった。単純に followings の数と自分の消費のキャパシティの問題かもしれないのですが、とにかく一歩遠くに離れたと思います。

そうして、ブログを楽しく読むようになりました。なかなかに興味深い事象です。今まで以上に、誰かのブログを読んで過ごすのが好きになりました。イベントの終了直後なんかは、イベントのハッシュタグ付きの tweet は一通り目を通して、ブログに書かれた参加報告のエントリも一通り読む。そのあとで印象に残るのは、ブログに書かれたエントリの方でした。これは、2009年にはそれほど認知していなかったことなので、自分のまわりで量的な変化が質的な変化につながったのかもしれません。もうちょっと考えてみると面白いかもしれない。

これが勇者一味の冒険ならば

この町のまわりに出現する敵は、難無く倒せるようになった。近くのダンジョンはあらかた攻略し、宝箱もどんどん開けた。この町で買える武器と防具の中で、1番いいのを装備している。

だとすれば、そろそろ山を越えるか海を渡るかして、次の町を目指すべきときなんだろうな… ってことを、2010年の後半から考えるようになりました。「この居心地の良い場所に、いつまでも居座るべきだろうか」「きちんと経験値は入っているだろうか」を自問するたびに、少しずつ悩みました。

そんなわけで、2011年のうちに自分に変化を与えてみたいな、と思っています。具体的なアクションは、まだ決まっていません。

お前は2010年に配った名刺の数を覚えているのか

2010年は、あんまり名刺を渡していないと気が付きました。ずっと愛用している moo.com のビジネスカード、50枚入りのパック。2009年は5回注文していたのに、2010年の注文は1回だけでした。

きっと、活動の幅を広めるよりも、今あるものを深めることに注力した年だったのでしょう。そういった気持ちの変化を、数値から計ることができるのは面白いですね。ログを残すのは大事だな。

写真でふりかえる2010年

Flickr: Archive of your photostream: Taken in 2010

Flickr にアップした写真のうち、2010年に撮られたものをしばらく眺めてみました。非公開設定のものもすべて含めると4470枚。あれも今年かー。これも今年かー。うわあ。2010年も色々とあったのだなあ。

友達の新居に押し掛けてピンク祭りしたり。いくつかの会社を見学してまわった時期もあった。仲間を蒲田に呼んで遊んだ日もあった。ホモチョコがどうのこうのと言いながらお菓子づくりをしたのも今年か。マフラーに見せかけたニーソを首に巻いて都内を移動した日を思い出した。友達の結婚式がいっぱいあった。妹が倒れて病院に運ばれて、迎えに行ったのは5月だったか。メイちゃんは元気にしているかなあ。またメイちゃんに会いたい。

2009年は着たいと思いながら着る機会がなかった浴衣、今年はちゃんと着れたよ。花火、きれいだったね。ベランダで育てていたヒマワリは元気に咲いてくれた。観覧車は、結局、乗れなかったけれど、横浜は楽しかった。たまたま「元カレ殺ス」を知ってから、もう半年以上もゴールデンボンバーを聴き続けているよ。年明けのアルバムも楽しみだ。そういや、中学校時代からの悪友に、久しぶりに会えたのだった。来年は、ボクがそっちに会いに行きたいって思っているよ。新たな趣味として始めたカレーづくりも、ずいぶんと楽しんでいる。

ありがたい出会いもあったなあ。ひとりじゃ行かないな、お誘いがなかったら行かないな、ってお出かけをたくさんできた2010年だった。来年もこんなふうに平和に楽しく過ごせたら、きっとそれがいい。

写真はいいね。自分の代わりに、色んなことを覚えておいてくれる。来年も写真をいっぱい撮りたい。

まとめ

ちーーーっともまとまる気配がない!2010年のことをしっかりと思い出せました、ってところで、このエントリを締めくくっちゃおうと思います。ここまで読んでくれた人、今年も「準二級.jp」を訪れてくれた人、ありがとうございました。来年もよろしくお願いします!

それでは、よいお年をー!!

「アジャイルな見積りと計画づくり」を読みながら

「アジャイルな見積りと計画づくり」を読んでいます。

4839924023 アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~
Mike Cohn、マイクコーン、安井 力、角谷 信太郎
毎日コミュニケーションズ 2009-01-29

by G-Tools

所属するチームの中で、プロジェクトの今後を過ごすに当たり「この本は読んでおきましょう」という話になり、自分も読んでいるところです。

なお、このエントリは書評ではありません。本書を読みながら整理されてきた自分の思考をメモしておくことを目的として書いています。本書には自分を勇気付けてくれることがいっぱい書いてあって、今日まで自分が大事にしてきたものが、なぜ大事なのか、少しずつ整理できてきました。とてもありがたい本です。

「計画」とはなにか

書名にも含まれる「計画」について。「計画」は、とても一般的な言葉であって、様々な場面で頻繁に用いられている。

しかし「計画」という言葉が指すところは、人や場合によってまちまちになっているように思う。自分が関わるプロジェクトの中で特に危険を感じるのは、ほとんど「願望」に近いニュアンスで「計画」という言葉を使って会話が進められてしまうシーンだ。

「これは○○日までには連絡しなきゃならないから、△△日までに動くものを作っておいて」

これはなんとなく計画について話しているようにも感じられるのだけれど、理想状態から逆算した結果をただ述べているだけで、現在の状態からどのように理想状態までたどりつくかを考えなければ、それは計画とは呼べない。たとえば、単純に逆算した結果が「1日に25時間作業する」だったとしたら、それを計画として掲げられるだろうか。

「1日25時間」の例だけを聞かされれば「なにを馬鹿なことを」と思うかもしれないけれど、実際の現場にも、願望の吐露にしかなっていないような「計画まがいのもの」は存在する。これを計画と呼んではいけない。計画は、実現可能なものでなければならない。ある状態に到達することが不可能だと分かった時点で取るべき行動は、元気いっぱいに「死ぬ気でがんばります!」と声を張り上げることではなく、新たに実現可能な目標を設定し、当初の目標からずれてしまう分をどのように埋めるかを考えることである。

こうした前提を置かないことには「計画」について会話を成立させることができないので、当然「計画づくり」についても話すことができない。まずは、しっかりと前提を共有する必要がある、と感じている。

本書のいたるところから感じる「良さ」の正体はなにか

本書には、読んでいて嬉しくなることがたくさん書いてある。どうして嬉しいのか。

104ページの「不確実性を減らす」のあたりまで読んで気が付いたのは、本書は、とにもかくにも「人は、プロジェクトを通じて成長する存在である」という前提に立っている、そのことだ。

人は、プロジェクトを通じて成長する。だから、自分たちが成長してもすべての見積りをやり直すことにならないように、時間ではなく規模を見積もる。人は、プロジェクトを通じて成長する。だから、プロジェクト開始時に、プロジェクト終了時までの具体的な計画を立てることはせず、自分たちの成長に合わせて計画を小まめに軌道修正していく。

つまりは「人間讃歌」ってわけだ。ボクたち作業者は、プロジェクトにとって、決められた動作を変わらずに繰り返す歯車なんかじゃない。成長を続ける存在である。そう言い聞かされている気がして、嬉しいのだと思う。

まとめ

人間讃歌

写真に写っているのは、RubyKaigi2009 のときに、かくたにさんが色紙に書いてくれた「人間讃歌」の4文字です。

「アジャイルな見積りと計画づくり」は読んでいるとテンションが上がってくる、ありがたい一冊です。訳者のひとりであるかくたにさんや、レビューアのひとりであるいがいがさんと、同じプロジェクトのメンバーとして過ごしていた日々からは、人間讃歌を歌いながらのプロジェクトの進め方を学んでいるのだと、改めて認識しました。

ちょうど最近に発売された WEB+DB PRESS Vol.60 には、かくたにさんの記事があって、本書の魅力に触れるには良い機会になっています。おすすめ。

4774144606 WEB+DB PRESS Vol.60
WEB+DB PRESS編集部
技術評論社 2010-12-22

by G-Tools

そして、「他の優先度の低い作業は後回しにしてもいいから、業務時間をどんどん使ってこの本を読みましょう」と言ってくれたチームのメンバーたちは、この本を読むことでボクが成長できるということを、プロジェクトにもっと貢献できるようになるであろうことを、信じてくれているのだなあ。年明けには、この本を題材に、チームで勉強会を開きます。しっかり読んで、ちゃんと貢献したい。