#june29jp

「自分の頭で考える」をさぼらないように

2013-03-03

ひとつ前のエントリ「WEB+DB PRESS Vol.73」に記事を載せてもらいましたで書いた通り、記事を書きました。記事の中で「これはベストプラクティス集ではない」と断言していて、執筆チームの中で会話をするときも「これを読めばうまくいく、なんて、ぜんぜんそんなことはないよね」と繰り返して話していました。

じゃあなにか、というと、記事に書いたことは「ぼくたちは、こういう状況で、こういうふうに考えて、こういうふうに行動した」の寄せ集めです。だから、読んでくれる人がいるとしたら「あなたならどう考え、どのように行動しますか」と問い続けたいと思っています。

自分の頭で考えて、自分なりの判断で、自分の行動を決める。そうして起こした行動の先にどんな結果がもたらされたか、自分で受け止める。それが「よかった」のか「よくなかった」のか、自分の感覚に照らし合わせて考える。それを、自分の次の判断に反映させる。こうすることでしか、前に進めないんじゃないかなぁと、最近はよく思います。

渋谷区文化総合センター大和田で伝えようとしたこと

先日、東京Ruby会議03の3日目でトークする機会をいただいて、かの地「渋谷区文化総合センター大和田」まで行ってきました。本会の前に枠をもらって、野球の試合が始まる前の始球式みたいなセレモニーとして臨むことにしました。

東京Ruby会議10 #tkrk10 – Regional RubyKaigi 会期:2013/01/13(日)〜14(祝・月)

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ぼくがいつもトークするとき、聴衆の層とか、イベント全体のテーマとか、すごく強く意識して、なんというか「ヒット」を打ちにいくんですね。外さなそうなところを選んでいくというか。なんだけれど、今回はせっかく「大和田」にちなんで呼んでもらうことができたので、ふだんのぼくが考えていることを、あんまり構成とかに縛られないようにして、話してきました。

自分のトークが終わって、舞台袖で @joker1007 さんのトークを聴いていて、ようやく「あぁ、自分はこういうことを言いたかったんじゃないか」というのが見えてきて、時すでに遅し、ぼくは、まだまだ自分の考えを整理できていないみたいでした。文章を書いたりトークをしたりを繰り返して、自分の思考の正体を解き明かしていきたいですね。

トークの中で「言語を選ぶということは、会話の相手を選ぶということだ」と主張しました。ぼくは、油断すると考えることをやめてしまいますが、そうはなりたくないので、考えを止めないために「誰かと会話する」という方法を採ります。色んな人と、会話や議論の機会を持つことで、なかば強制的に自分の思考を回転させるのですね。頭脳蘇生法です。ぼくは、Rubyのコミュニティに顔を出すようになって、そこにいる人たちと頻繁に会話する機会を得ました。これにすごく助けられています。悩んでいることをちょろっとツイートするだけでも、応じてくれる人たちがいたりします。そうして会話をするたびに、思考が前に進むのを感じます。

ぼくは「勉強」が苦手で、今でも「勉強しなきゃ」みたいな気持ちってあんまりないし、後輩たちに向かって「勉強しなさい」って思う気持ちもぜんぜんない。一方で「会話しよう」って気持ちはすごくあります。もし、自分の興味分野について誰かと会話しようと思ったときに、そこに登場する言葉がそもそもわからなくて、会話に参加できない… ってなったら、そのときは勉強した方がいいかもしれませんね。手段として「勉強」を選ぶ感じです。「いっぱい勉強した!」だと勉強がゴールになっちゃうから、それはあんまり。「会話に参加できるようになった!」とか「議論できるようになった!」とか、いいですね。

会話の機会としてのコードレビュー

札幌Ruby会議2012での、高井さんのトークがすごく好きで。酔っていない高井さんの素晴らしさ。「コードの質をどうやって保つか?」という問いに対して「コードレビュー!」と示しているのが、このトークの内容だと理解しています。あと、資料がめっちょかわいい。

Code Review in Action // Speaker Deck

規約なんかを整備するのもいいかもしれないけれど、規約ってのは静的で、守っているか守っていないかしかなく、つまらない、規約をメンテナンスするのも大変だ。コードレビューは楽しいし、自分たちの成長に合わせて内容も変わっていく。コードレビューは、チーム内に語彙を育て、チーム内に文化を育む。ぼくは、高井さんのトークから、こんなメッセージを受け取りました。

まとめ

自分の思考が停止してしまうのは本当にこわいなぁと思っていて、思考を止めないために「会話」の機会を大事にしています。会話には相手が必要なので、議論好きな相手なんかを見つけておくといいですね。コミュニティのイベントに参加するときも、「講演を聴きにいく」よりは「会話しにいく」と思って向かった方が、実りが多いように思います。ところで、「Ruby会議」の名前が「Ruby会議」なのは、やっぱり好きです。「会議」ですからね、ただお話を聴きにいくというより、なにか議論したりする場を想起します。

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