#june29jp

LDR終了の報を受けてフィードを整理していて思ったこと

2017-08-19

ありがとう、LDR

【重要】Live Dwango Reader/LDR Pocketサービス終了のお知らせ|LDR / LDRポケット 開発日誌

ドワンゴさんが引き取ってくれたものの、それも延命措置にしかならず、今度こそ本当に LDR とお別れすることになるっぽい。ちょっと気になって調べてみたけれど、ぼくがいつから LDR を利用しているかはわからなかった。LDR 以外のフィードリーダを常用していた時期もあってそれを突き止めるのはなかなか難しいのだけれど、このブログの2007年9月19日の記事で LDRize についてアレコレと言っているので、少なくともこのときには LDR を認知していて、身近な存在と感じていたことは間違いないだろう。2007〜2009年ごろには、フィードリーダはぼくにとって「情報収集のための必携ツール」だったのだ。

そうすると、丸10年くらいは LDR の存在する世界で過ごしてきたことになるので、あらためてこれはすごいことだなぁと思う。いつごろからか Twitter のタイムラインを熱心に見るようになり、フィードリーダからやや遠ざかっていた時期もあった。それから Twitter のある世界で何年か暮らし、でもやっぱりぼくは「日記を読むのが好きだ」「そしてそれは、流れてくるツイートを読むのとは確実に異なる体験だ」と思うに至り、主に「友だちやウェブ上で見かけるなんだか好きな人たちの日記をなるべく欠かさずに読む」ためのツールとしてフィードリーダを愛用してきた。

そして2017年7月、冒頭に置いた LDR 終了のお知らせが届いてしまった。

まずはとにかく、登録してあるフィードの情報を失うわけにはいかないのでエクスポートだ。ぼくらには OPML 形式があるので、特に困ることなくよく知ったデータ形式で登録フィードの一覧データを手にすることができた。

さて、むずかしいのはこのフィードのリストをどう扱うか、だ。ざっくり、3通りの未来があるだろうか。

  • (1) もうフィードリーディング生活をやめる
  • (2) 別の既存のフィードリーダに移行する
  • (3) あらたにフィードリーダを自作する

とりあえず (1) はナシだなあ。友人をひとり失うような、そんな喪失感を伴いそうなので (1) はナシにしよう。なので (2) or (3) で考えてみる。ここで、LDR を使いつつもフィードリーディングが疎かになるときのことを思い出した。それは「なんとなく LDR にアクセスしない時期」だ。だいたいのフィードリーダは「アクセスする」「起動する」が行動の起点となるので、これが習慣にならないと一気に疎遠になる。これと対比して、たとえば「はてなブックマーク - マイホットエントリー」のデイリーのお知らせメールは、メールボックスさえチェックしていれば目に触れることになるので、わりと自分の生活には定着していた。こういう形でのフィードリーディング生活を目指してみるのはどうだろうか。

その筋で考えたときに最初に思い浮かんだのは Slack の RSS Integration だった。常に開いている Slack Team がいくつかあるので、そこに自分のフィードリーディング用のチャンネルを用意し、新着フィードを流してやればよいのではないか。しかしこれだと、新着を検知するたびにチャンネルに通知されてしまうから気が散るかもなあ、というところが難点。

でも「Slack で通知を受け取って読む」というのは、今の自分の生活スタイルにあっていて悪くない案に思えた。というわけで。LDR からエクスポートした OPML ファイルを種に、1日1回の頻度で直近1日分の新着エントリを Slack に通知する雑なスクリプトをこしらえて、動かしはじめてみた。

新しい生活をはじめてから1週間ほどが経過した。おおむね快適に過ごせている。2017年のぼくは、フィードリーダに UI を求めていないということもよくわかった。新着エントリのリストさえ手に入ればいいのだ。Slack であれば、最短でも向こう1年くらいは使い続けるであろうから、受信装置としては充分だ。また、Slack から別の舟に乗り換えるときがきたとしても、通知先をちょいっと変えてやれば済むだけの話。当面はこの運用を続けてみよう。

結果を見ると、そんなにだいそれたものではないけれど (3) の「自作」を選択していた。

フィードを整理していたときのこと

1日に1回だけ実行される、100行にも満たない、雑なスクリプトを書いていたとき。デバッグのために500件ほどのフィードのエントリをだばだばとコンソールに出力して眺めていると、ずいぶんと懐しい気持ちにさせられた。

失効してしまったドメイン。アクセスすると404を返してくるブログ。すでにクローズしてしまったブログサービス。それらの URL は、そっと購読データから消してやった。これがなかなか寂しい作業で。LDR に登録してあるだけだと新着エントリが上がってこなくなるだけなので、対象サイトが生きているのか死んでいるのかは気にせずに過ごしていたのだあ。自前のスクリプトでは、アクセスできなかったら新着エントリの代わりにその旨を Slack に通知するようにした。もしこれからサイトの死に気付いてしまう瞬間があったら、そっと目を閉じて手を合わせるのだと思う。

何年も前に更新が止まってしまっているブログもたくさんあった。これらは、サイトとしては生きているので、フィードは問題なくパースできた。途中、新着かどうかを判定する処理をミスって、全エントリを延々と Slack に通知してしまったときがあって。2006〜2012年ごろに元気よく更新されていたブログのフィードが、まるできのう今日に更新されたかのようにばしばしと通知された。友人のブログの古いエントリから順に「2006年mm月dd日 ◯◯を作りました」「2007年mm月dd日 △△に参加しました」と通知が送られてくると、まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わった。大学時代の自分は、フィードリーダでそのブログを熱心に読んでいたのだ。もうしばらく思い出さずにいた内容ばかりだったので、判定ミスでバグっているスクリプトから数秒間隔で送られてくる10年以上前のブログの「新着エントリ通知」を、ぼくは楽しく読んでしまった。「次のエントリ、はよこい!」と。

そうしてあらためて「やっぱりブログはいいなあ、どんなことでも書いておくといいなあ、人々の日々は尊いなあ」と心から思い、だったら自分もブログを更新しよう!という気持ちで、今日のこの気持ちを綴ってみたのであった。

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