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今年,最も面白かったソーシャルアプリはFlickrだ

2008年も残すところあと半月といったところで,書き溜めていた振り返りエントリを小出しにしますよ.

11月にこんなタイトルを思い付いて,ちょっと胡散臭くて面白いなぁって自分で思った.でも確かに,今更だけど Flickr を楽しめた1年だったと思う.しまださんが泊まりに来てくれた夜も「Flickr 楽しいねー」って話が出て,ボクの想いは確固たるものとなった.

改めて言おう.今年,最も面白かったソーシャルアプリは Flickr だ.

2008/12/10 08:53:57

ボクから見える Flickr を面白くしてくれているのは,もちろん Contact の皆さんだ.例えばボクは mio-spr さんの写真が大好きで,Flickr のホームに訪れて新着写真を見つける度に心が躍る.最近はカメラ好きのお友達もずいぶんと増えて,毎日毎日チェックしては,ステキな写真に出会い,Fav の小さな星を付ける.これが楽しい.

そしてまた,自分が撮った写真も以前に増してたくさんアップロードするようになった.これは壊れていたレンズを直したから,とか,Flickr 自体とは関係のない要因もあるのだけれど,とにかくボクは Flickr に写真をアップするのが楽しくなった.

テキスト検索とイメージ検索

ではなぜ,2008年になって,Flickr の面白さが加速したのだろうか.この話の背景には,面白いコンテンツにたどりつくための手段である検索エンジンがある.

ここで,個人を表現する場所として,ブログと Flickr の比較を試みる.ブログのメインコンテンツは,テキストと言えるだろう.一方,Flickr のメインコンテンツは写真だ.両者の最大の違いは,検索によるランダムアクセスが発生する頻度であろう.

ある単一のトピックについてテキスト検索を繰り返していると,みんなが必ず辿り着くような定番的サイトに行き着く.「○○の話題を追いかけるなら,このブログを読んでおこう」といった流れが生まれる.しかし,タイトルもカメラが付与したもので,タグも振られていないような写真には,ランダムアクセスがほとんど発生していないのが現状だ.それがどれだけ素晴らしい写真であっても,だ.テキスト以外の CGM の世界は,まだまだ検索エンジンが整理し切れていない未開の土地なんだ.

じゃあ,ボクはどうやってステキな写真に,その写真を撮る人たちに出会えたのか.…考えてみると,Twitter の存在が大きい.これに気付くまでに数ヶ月を要した.Twitter は,とにかくたくさんの人と触れ合う機会を与えてくれた.量的変化は質的変化となり,ボクの元に届けられたのは,ステキな写真を撮る人たちとの出会いだった.だからきっと,みんなにとっては,写真じゃなくて音楽に関するものかもしれないし,もしくはまったく別の何かが見つかったりしたんじゃないかな.

さらに言えば,真にユーザ生成型コンテンツの面白さを感じられるのは,そのユーザのことを身近に感じられるようになったときである.同じような景色を切り抜いた写真でも,まったくの他人が撮った写真と,仲の良い友人が撮った写真を比べれば,後者の方が面白いことが多い.「あいつはどんな想いでこれを撮ったんだろう」などと思慮を巡らせて楽しむことができる.「あいつらしいなぁ」なんて笑ってしまうこともある.ステキな写真にポツリと,その人らしい一言が添えてあったりしたときには,この身が震えるほどに感動を覚えることがあるよ.

検索エンジンの代わりに,ソーシャル Web のコミュニケーションプラットフォームである Twitter が,写真というコンテンツへのトラフィックを生んだ.こうして,ボクにとっての Flickr は大変に面白いものになった.この変化は,検索エンジンによって様々なサイトが活性化していった Web の進化に似ているだろう.

マイクロブログがソーシャルアプリを補完する

DeliciousLast.fmTumblr,そして今回の主題である Flickr などなど,これまで何度も言及してきたソーシャルアプリ群.熾烈な「時間の奪い合い」が繰り広げられる中,今日を生き残っているものたち.そのすべてにソーシャルなコミュニケーションの要素はあるが,どれもコンテンツが中心にあり,人同士をつなぐ機能や特徴は,Twitter に代表されるマイクロブログに比べて弱いと言わざるを得ない.

きっとそれでいいんだ.正常な役割分担が進んでいるように思える.「日記を書けます,写真もアップできます,音楽の趣味も共有できます」すべてが洗練されていれば素晴らしいけれど,機能が増えてゴテゴテしてしまったアプリに愛着が沸かないことをボクは経験的に知っている.むしろ何かひとつに特化して,そこに関しては他の追随を許さないスピードで進化していくアプリは使っていてワクワクするし気持ちがいいものだ.

ここ最近の盛り上がった Web アプリを見てみても,料理に特化していたり,イラストに特化していたり,英語の学習に特化していたりと,ターゲットが明確なものが多い.これからますます,この風潮は強くなって棲み分けが進むとボクは予想している.「日本人の何割が使っています」なんて謳い文句は,段々と意味を失うんじゃないだろうか.

コミュニケーション層はもう任せてしまってもいいんじゃないかなー.ユーザのコミュニケーション時間を奪う争いはもはや不毛だ.そうじゃなくて,もっともっと,それが好きな人にとって最高な場所が増える方向に,楽しくなっていってほしいと思う.

Open Social も SocialGraph も,大枠の概念には共感できるものの,いまだにボクのブラウジング体験に一切の変化をもたらしていない.そうこうしている間にも,Twitter や Tumblr はボクらをどんどん楽しい場所に連れて行ってくれている.さぁこれからどうなる.2009年も楽しみです.

Walk in Flickr

YouTubeで時間を潰してしまう人はけっこういるんじゃないかな.ボクの周りにもYouTubeだけでゴハン3杯は軽くいけるって人がたくさんいます.もちろんボクもそうです.もともとWeb上には面白い動画は数え切れないほど点在していたけど,それらが一箇所に集まっていて検索できてすぐに見られる.すごい仕組み.

YouTubeはYouTubeとして,最近のボクはFlickr内の散歩にかなりの時間を費やしています.写真集なんか買わなくたって,たくさんの魅力的な写真に出会えます.写真は本当に素晴らしい.もっと早くに写真の素晴らしさに気付いていたら,ボクの手元には青春時代の写真がいっぱいあったかもしれないと思うと,少しだけ悔やまれます.

Flickrでは,1枚の1枚の写真を中心に,色々なリンクが生まれます.共通のタグによるリンク,グループによるリンク,人と人のリンク,お気に入り写真へのリンク.ボクはよくタグでの検索を利用してステキな写真を探すのですが,検索結果をクラスタリングしてくれる機能がとても面白いのです.

First up is clustering, a better way to explore photos through tags. You can still see the most recent photos with a given tag (say, summer) but now you can also root around the finer distinctions: summer beach vacations versus summer flowers and nature – and all the clusters are collected on one page. It’s neat!

Here are some good tags to try: lion, cute, graduation, europe or even one of the classic search disambiguation problems like jaguar or turkey – nicely broken up into the country, the food and the thanksgiving favorite

FlickrBlog – August 01, 2005

ボクは今日,意味もなく「kiss」タグの付いた写真(こちら)を眺めていました.その中でもボクは恋人たちのキスシーンを見たかったんですよ.そんなときにはクラスタリング機能が役に立ちます.kiss写真のクラスタリング結果はこちら.この中から「love,couple」が含まれるクラスタを選べば,お目当ての写真たちに辿り着けます.どういったアルゴリズムでクラスタリングしているのかな.単純にタグの情報でしょうかね.

しかし,こうして意味もなく写真を見てまわっているだけでも,国による文化の違いに気付かされます.外国の方々は人物の写真を多数アップロードしています.特に恋人の写真がたくさんあってステキです.一般的な日本人の感覚では,なかなか恋人の写真を公開設定でアップロードするのは難しいんじゃないでしょうか.わが子の写真をブログなどで公開している人はたくさんいますが,恋人や奥さんの写真を公開している人はあまりいませんね.ましてや,恋人とのキスの写真だなんてまったくと言っていいほど見たことありません.

ボクも人物がもろに写っている写真は友人までの公開にしてflickrにアップロードするようにしています.やっぱりどこかで警戒してしまいます.本当は何の心配もなく家族の写真や仲間たちの写真も載せたいんですけどね.誇らしげに恋人の写真を載せられたら最高に格好いいなぁ.

虫目線庭に見る生態系もぞもぞ天道虫あっぶねたぶん蛾

そんなことを思いながら,ボクがこのエントリに載せるのは虫たちの写真.

Flickr Colour Contest

今日の午前中,Flickrがダウンしていました.

We’ve had a temporary storage failure affecting a sizable chunk of old Flickr photos and are moving about 20 terabytes of photos across a few thousand miles (between two of our data centers) to ensure consistency and smoothness. ALL PHOTOS AND DATA ARE SAFE AND NOTHING HAS BEEN LOST. The site will come back up as soon as possible.

In a few minutes we’ll make a decision about whether to bring the site back online right away, or wait until all the photos are sure to show up. (If we bring it up right away, there will be lots of “This photo is currently unavailable” images, but everything will function properly.)

FlickrBlog

いつものようにアクセスしてみたら,トップページが以下の画面のようになっていてビックリしました.

flickrcolourcontestお題

しかしFlickrは,サービスの一時停止をただただ謝るようなことはしませんでした.上の画像にある2つの○の塗り絵コンテストを開催したのです.最初は何を言っているのか全然分かりませんでした.

塗り絵をしてから「flickrcolourcontest」というタグをつけて画像をアップロードすると,Flickrに選ばれた人は1年間無料でプロアカウントをもらえるとのこと.せっかくなのでボクも参加してみました.ボクが投稿したのは下の画像です.こちらから投稿された画像の一覧を見ることができます.けっこうな勢いで投稿されていますね.

clogged

ところで,色を表す英単語のスペルが「color」ではなくて「colour」になっている点が気になりませんか.Flickr – Wikipediaによると,どうやらFlickrはもともとカナダ発のサービスのようです(Wikipediaの内容がものすごく充実していますね…).カナダではイギリス英語を使うのですかね.ボクの場合はちょっとした違和感を感じただけで済みましたが,恐らくタグを間違えて「flickrcolorcontest」としてしまった画像も多数登録されています.こちらの内容を見るかぎり,普通に間違えてしまっているように思えて切ないですね…!

それにしても上手いやり方だなぁ.Flickrの運営に感心してしまいます.「サービス一時停止」と言われればユーザから「えー」と声が上がるところを,楽しいキャンペーンにしてしまうだなんてスゴイなぁ.これですべてが解決するわけではありませんが,何をするにも適度な遊び心って必要だと思います.見習いたいです.