#june29jp

26歳のゆっくり

2009-10-12

10月の3連休,最終日の今日,12日は,ゆっくりゆっくりと過ごす時間を持てた.目が覚めて「どうせお昼ぐらいまで寝ていたんだろうな」と思ったら意外と9時くらいで,得をしたなぁと思ってぐだぐだしていたら,結局ほとんど何もしないままお昼を迎えた.

こんな晴れの日に,カメラは「写真でも撮りにいこうよ」とボクを誘い出してくれるからありがたい.

実

最近になってボクと知り合った人には誤解を与えがちなんだけど,ボクがもともと体内に持っている時計ってのはとてもまったりしたやつで,慌ただしい日常についていくのはなかなか大変だ.どうも最近のボクは「忙しい人」と思われることが多くて,誰かに会いに行っても「忙しいのにゴメンね」なんて言わせてしまうから,これはどうにかしたいと思っている.

きっと,ひとり暮らしの寂しさを感じずにいられるように,無意識に予定をびっちり詰め込んでいるんだろうな.慌ただしいのは得意じゃなくても,楽しいことや賑やかな場所は好きなんだから不思議なものだ.ボクによくしてくれる皆さんは,面白い集まりがあればこれからもどうぞ誘ってやってください.尻尾を振って飛んでいきますよ.

26歳

ゆっくりとした時間の中で,色んなことを考えていた.

時計

同い年の人と会ってお話をするのは楽しい.同年代の人,歳が離れている人とも楽しい時間を共にすることは多いのだけれど,同い年の人と話していて「この人は面白いなー」と感じるときは,「この人にあって自分にないものはなんだろう」と考えさせられて,それがすごく楽しい.同い年ってことが大事だ.高校生のときに甲子園の中継を見て「わー,このピッチャーは同い年か!すごいな!」となるあの感覚だ.

20年前には,せいぜい「自分の名前を漢字で書ける」「かけっこが得意」「絵が上手」とか,それぐらいのものだったボクらの「差」は,26歳にもなるととんでもなく大きなものになっている.ここ1〜2ヶ月くらいの間に話相手をさせてもらった同い年の人にも,本当に色んな人がいる.ある人は,技術者としてすでに名を揚げている.ある人は,世界中を旅して回っている.ある人は,底知れぬバイタリティでまた新しいことを始めようとしている.ある人は… キリがないから,列挙はやめよう.

最後にもうひとりだけ,ボクと同い年の男を挙げよう.それは,ボクが生まれたときの親父だ.いつの間にかボクは,親父が「父親」になったときの歳まで生きてきたんだ.

親父は,お袋がボクを身籠もったと知ったとき,何を考えたんだろうなあ.そこにはどんな覚悟があったのだろう.自分ひとりの生活でせいいっぱいな今のボクには,想像がつかないや.ずっと前に一度だけ写真で見たことのあるアフロヘアーの親父と,同い年の友人としてサシ飲みして,「実は,ガキができちゃってな」なんて言われたら,ボクはなんて返すんだろうなあ.

キッチンタイマー

砂時計の砂を見ながら,親父のことを考えていた.

ゆっくり

凧揚げする家族

たまにこうやってゆっくり過ごすと,自分を取り戻せたって思える.自分がやりたいことはなんだろう,辿り着きたい場所はどこだろう,って改めて考える.まわりを見ては羨んでばかりいるけれど,ボクだって前に進んでいるって実感はあるんだ.ゆっくりゆっくり,また進んでいこう.

連休が終わる.また慌ただしい1週間が始まる.

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