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2017年下半期の成長計画づくりワークショップ

2017-07-21

ぼくの勤め先であるGMOペパボ株式会社では1月から6月が上半期、7月から12月までが下半期という区分です。2017年も明けて「今年もがんばるか〜」と思っていたのが先日のはずなのに、気がつけば下半期が始まっていました。というかすでに7月も下旬ですね…すみませんでした。

ペパボには期ごとに運用される評価制度があって、2017年下半期が始まったので「目標設定やらなきゃ〜」「今期はどうしよっかな」「面談やりましょうか」といった声があちらこちらから聞こえてきます。期初の風物詩です。評価制度についてはすでに様々な場所で語られていて、エンジニアの評価制度について - console.blog(self);の記事に他社のものとあわせてまとめられていたのでリンクしておきます。

2017年1月にペパボの本社事業部のチーフテクニカルリードになりましたで触れた通り、ぼくは今年からひとつの事業部(当時は「本社事業部」でしたが、今では名前が変わって「SH事業部」になりました)のエンジニア組織をいい感じにするミッションを授かっていて、2回目の期初となるこの時期をどのように過ごしたものか考えていました。そして、自分を含むみんなの2017年下半期が最高のものになるようにと、表題にある「成長計画づくりワークショップ」を実施するに至ったので、その顛末を紹介したいと思います。

これまでのふりかえり

ぼくは2015年5月の入社なので、これまでに5回の期末を経験してきました。期末には、その期の評価制度の締めとなる面談があります。そこで、半年間の実績について話したり、得たものや苦労したことなどを整理し、次の半年間につなげるための時間を過ごします。「評価制度」というくらいですから、評価結果も当然あります。各自が自分の目標や実績と自己評価などをまとめた「評価資料」を作成し、面談ではそれをもとに会話を重ね、最終的な評価結果を得ます。

さて、このときにアンハッピーな事態が起こり得ます。被評価者の自己評価と評価者が出す評価にズレが生じることがあるのです。面談等の場で会話を通じて認識のズレを解消できればまだよいですが、場合によっては完全には納得できないまま評価を下されることになるでしょう。これは、被評価者にとっても評価者にとってもうれしくない事態です。

では、なぜこういった事態が発生するのでしょうか?ぼくが見聞きしたケースには、以下のような要因があったように思えます。

  • 目指すべき方向が共有できておらず、あらぬ方向に突き進んでしまった
    • 評価者が「そっちじゃないんだよなあ」と思ってしまう
  • 目指すべき方向はあっていたが、どこまで進めば充分かを共有できていなかった
    • 評価者が「もっと進んでほしかったなあ」と思ってしまう

「西に10km以上進んでほしい!」という期待に対して「北に10km」だったり「西に5km」という実績になっている、という状態です。認識のズレが原因で評価が高くならないようだと、被評価者は「せっかくがんばったのに…!」とモチベーションを下げてしまうかもしれませんよね。そんな事態は可能な限り避けたいものです。

なにを隠そう、ぼくは2015年下半期の面談に「自己評価はSです」と臨んで「じゅんくん、そういうことじゃないんだよ」と見事に散りました(?)からね…!ぼくの場合は別にモチベーションを下げることはなくて、フィードバックを受け止めて「たしかにそうだよな〜」と思えたので、よかったといえばよかったですけれども。にしても、期末じゃなくて期初に気付いていれば、もっと有意義な半年間を過ごせただろうとは思います。今にしてみれば。

じゃあ、どうすれば認識のズレによるアンハッピーな事態を回避できるのか?を考えてみましょう。ところで、認識のズレによって失敗する先述のようなケースを見たとき、ぼくは「なんかこの失敗、経験したことある気がする…」と思いました。プロダクト開発に携わっている人なら、もうピンときたかもしれません。

  • 顧客が必要としていない機能を開発してしまった
  • 顧客が望む機能ではあったが、品質が充分ではない状態でリリースしてしまった

こんな状況に、とっても似ていると感じました。耳も胸も痛いですね…!人はなぜ、よろこばれないお仕事に多大な時間を費やしてしまうのか… ウッッ!っと傷つくのはあとでゆっくりやることにして、ここは歯を食いしばって先に進みます。もしこれがプロダクト開発における問題と同種ならば、よく知られたプラクティスによって問題を回避できる可能性があるのではないか、と仮説を立ててみます。

プロダクト開発の心強いプラクティス

今回ぼくが取り入れることにしたプラクティスは、以下の2つです。

(1)によって、目指すべき方向があっているかを事前に確認できます。(2)によって「こうやるともっと先に進めるかも」という発想が促されることを期待します。どちらも、最近のプロダクト開発、ソフトウェア開発の現場ではふつうに実践されているような内容かと思います。むしろ、どうして今まで評価制度の運用には取り入れてこなかったんだろう、と思うくらいで。

成長計画づくりワークショップ

やってみました、ワークショップ。

まず、最高にハイな状態で2017年下半期の終わりを向かえた自分のことを想像し、すべての項目でS評価の自己評価を記入した評価資料を作成します。社内で2回に渡ってこのワークショップをやってみたところ、参加者のみなさんは15〜20分くらいで書けていて、素晴らしいな〜と思いました。イメージをつかんでもらうためのサンプルとして、ぼくの2017年下半期の評価資料をつくって持っていったのですが、ぼくは書き上がるまでに40分くらいかかりました。ぼくだけズルしてごめんね。サンプルとしてわかりやすいものにしたかったので、みなさんよりじっくり取り組ませてもらいました。

みんなの分が出揃ってきたら、それを参加者のみんなでいっしょに見てレビューをします。ワークショップの中では、このレビューのことを「MOD」と呼ぶことにして、みなさんには「じゃあMODをお願いします!」のように呼び掛けました。MODはもちろん、ペパボの企業理念であるもっとおもしろくできるの略です。すんばらしい未来の姿を描くためのワークショップなので、ネガティブなフィードバックよりもポジティブなフィードバックがたくさん出るようにと願いを込めて「みんなでMODしましょう〜」と声をかけていました。

誰かが「こんな成果が出すことができた!」と下半期の実績を語れば「しかも、それをテックブログに書いていてめっちゃよかったよね」と誰かがMODします。「PHP 7.2 へのアップグレードが完了しました」「あれは対応が早かったね、リリースされてから1週間以内でキャッチアップできていてすごかった」や「◯◯をプロダクションに導入できました」「それを見て入社してきた人もいましたよね〜」なんてやりとりもありました。まあ素敵!

ワークショップをやってみて

なんにせよ初の試みなので不安もありましたが、参加者のみんながしっかり乗っかってきてくれて、とっても楽しい時間になりました。「半年後の最高の俺たち」の姿を見ることができたので、なんだか誇らしい気持ちにもなれます。各自、自分の口から「こうなっていました」をみんなの前で表明したことで、もうやるしかないぞ〜という気持ちになってくれたんじゃないかなぁと思います。

「2017年下半期の評価資料」という中間成果物にはけっこうなエネルギーがあって、うちの事業部のエンジニアたちがつくってくれた資料は、他の事業部のエンジニアたちの目にも留まって「え!なにこれ!めっちゃいいことが書いてある」という反応につながりました。そうして、けんちゃんくんさんが CTL を務めるお隣の事業部でも同様のワークショップを開催させてもらうことができました。

2回ともおおいに盛り上がったので、まだまだ改善の余地はあるでしょうが、悪くないワークショップができたと感じています。今日もうちの事業部では、みんなで見た未来を現実のものにしてくれそうな勢いある行動を見かけましたよ。やったね!

まとめ

  • 2017年下半期が始まったので、最高の半年間にするためにワークショップを開催してみました
  • このワークショップは、もともとあった評価制度をさらによいものにすべくプロダクト開発のプラクティスを取り入れた内容になっています
  • 参加者みんなで盛り上がって楽しい未来を見てから現在に戻ってくるので、みんなが元気になるのもうれしいです
  • これまでの目標設定は「各個人のもの」か「当人と上長のもの」に留まりがちでしたが、これがチームで共有されてフィードバックしあえるようになるよさもあります

みなさんの現場で成長の加速のために工夫していることなどあれば、ぜひぜひ教えてほしいです。ぼくたちももっともっと成長していきたいので、よさそうなものはどんどん取り入れて自分たちを変えていきたいです。

もしこのエントリを最後まで読んでくれたペパボの人がいたら、ぜひ社内でも共有してください。「自分も成長したいとは思っているけれど、下半期をどんなふうに過ごしたら成長につながるかはまだわかっていない…」そんな人がいたら、そう思えた今が好機です。いつでも話しかけてきてください。もちろん、エンジニアに限らず。きっと力になれると思います。

それでは、2017年の後半戦も楽しんでいきましょう〜!

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これからチーム開発に立ち向かう花ざかりの君たちへ

2017-06-29

2017年度新卒研修がはじまりました! - ペパボテックブログ

上記エントリにあるように、今年の4月に入社してくれたフレッシュ・フレッシュ・フレーッシュな若者たち、社内では「新卒7期生」と呼ばれているみんなの研修の日々が続いています。毎日、彼ら彼女らががんばる姿を見ることができて、刺激的で楽しい最近を過ごしてきました。どうも @june29 です。

今は職種別の研修期間に突入していまして、エンジニア研修の座学もはじまりました。この座学は、ペパボの仲間たちがかわるがわる教壇に立ち、7期生に知っておいてほしい内容をおおいに語る時間になっています。下記は、座学講師を募集するインターネット掲示板の様子です。

ぼくも、ペパボに入社した2015年、その翌年の2016年と、こうした新卒生たちと交流する機会には積極的に関わってきました。自分とは違う世代の人たちと話していると気付くことが多いですからね。少しでもお近付きになりたいといつも思っています。

今年も「俺がやるぜ〜!」という気持ちはありつつ、うちの事業部にいる「自分がおもしろ人間であることをあまりアッピールせずにいるズルい人たち(?)」にこそどんどん前に出てほしいという想いがあったりして、座学の枠が少しずつ埋まっていく様子を一歩引いた位置から眺めていました。そんな、ある日。

今年のエンジニア研修の船頭役を務めている @asuforce@shimoju_ から「6月29日の枠が空いていまして」とお声がけいただき、この枠にふさわしいハンドルネームを持つ者は @june29 をおいて他にないだろうということで、ありがたくお引き受けしました。ふたりが与えてくれたテーマは「チーム開発」です。この瞬間から、ぼくがこれまでの10年間ほどの経験を思い出し、チーム開発について自身の考えをまとめあげていく時間がはじまったのでした。

3章から成る構成にしたものの、今日伝えたかったことは「チームについて」がほとんどでした。このあとに続くたくさんの座学の中で、ソフトウェア開発については、他の講師のみなさんが素晴らしい教えを示してくれるでしょうから、ぼくはそちらに任せることにしました。

花ざかりの君たちへ。これから過ごす日々に、楽しいチームと楽しいソフトウェア開発がありますように。応援しています!ソフトウェアエンジニアの定年退職まで残り1年となったぼくからは以上になります。

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「自分の側にあって、相手の側にないもの」を正しく伝えること

2017-04-24

自分が日々のコミュニケーションの中で「これを重要視しているな〜」と気付いたものがあったので、整理のために書きます。ここでは「情報をやりとりする」タイプのコミュニケーションを扱います。

そもそもコミュニケーションとは、異質な2つのものをつなぐためのものです。もし、あなたとぼくが完全に等しい存在であったとしたら、そこにコミュニケーションは必要ありません。我が家はなかよし夫婦だとは思いますが、奥さんとぼくは異なる存在であり、性格も価値観も所属も経験してきたことも違うので、その差分を楽しむために日々コミュニケーションを取っています。はい。

「相手と自分は違うものである」という前提が、とっても大事。そう考えると、誰かとコミュニケーションを取るときには「自分の側にあって、相手の側にないもの」を正しく伝えることが重要であるということがわかってきます。

お仕事でのやりとりを想像してみても、そうですよね。ぼくはソフトウェアエンジニアなので、他の職種の人とやりとりするときには「ソフトウェアエンジニアリング」の観点から他のみなさんに情報提供することを心がけています。

また、スケジュールの相談についても同様です。ときに、恐らく相手を思いやる気持ちによって、作業をお願いする側が「そんなに急がないので、今やっている作業が終わってからでよいです」と言ったりします。それに対して引き受ける側が「すぐ終わるんで、今からシュッとやっちゃいますね」と返したとしましょう。

  • 「そんなに急がないので」はけっこう曖昧なので、より詳細な情報を伝えられるとよさそう
    • たとえば「今日中に終われば最高、今日で終わらなそうな場合はいつ終わるか知りたい、今月中に終わらないようなら相談したい」くらいの情報があると判断に役立つ
  • 「今やっている作業が終わってからでよい」は、自分より相手の側の事情に立ち入っているので、確度の高い言及はむつかしそう
    • このやりとりでは結局、引き受ける側が「すぐにやっちゃった方がいい」と判断している

お願いする側がどれだけがんばったとしても、引き受ける側の都合を100%理解して引き受ける側の代わりに判断することはできませんからね、そこに力を注ぐよりは、自身が持っている情報を適切に示して引き受ける側が判断しやすい状況に近付けるのが得策でしょう。ポイントは「相手を思いやること」と「自分が持っている情報を正しく伝えること」は両立できるということです。前者だけを考慮しようとして「なんだか忙しそうに見えるし、今日中はむつかしそうだから、今週中でお願いしてみようかな…」と想像することはできますが、どこまでいっても想像することしかできません。それならば、しっかり後者をこなしていくのが、誠実なコミュニケーションだとぼくは思います。

こういったやりとりは実際にちょくちょく見かけるので、それぞれの現場でコミュニケーションを改善できないか?を考えてみるのもよいのではないでしょうか。

(関連) 「わたしメッセージ」へ、そして「わたしたちメッセージ」へ。

以前に「わたしメッセージ」という考え方について書いたことがありました。これもコミュニケーションにまつわる話で、簡単にいうと「主語を “わたし” にしましょう」というものです。実は、主語を “わたし” にしてやりとりしていると、自然と自分側の情報を相手に伝えていくことになるので、あわせて紹介しておきました。

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「第2回エンジニアリングマネージャー勉強会」でトークしてきた

2017-02-21

ペパボの本社事業部のチーフテクニカルリードになりましたに書いた通り、2017年1月から社の事業部のひとつのチーフテクニカルリード(通称: CTL)を任せてもらっていて、今年はエンジニアリングマネージメントについての考えも深めていきたいと思っています。なにかを学ぶときに発表の機会を持つのは常套手段ですから、今回のイベントが GMO Yours で開催されると知った瞬間に「トークしたいです」と手を挙げました。

第2回 エンジニアリングマネージャー勉強会 - connpass

以下、トークで使った資料です。

資料だけ見てもよくわからないでしょうから、このエントリでいくらか補っておきます。

大切にしてほしい3つのこと

弊社には大切にしてほしい3つのことというものがあります。社内のみなさんは当然知っているでしょうし、噂によると採用面接のときにも「これ知っている?」と話題に挙がることが多いそうなので、これから弊社を受けようと思っている人もチェックしておくとよいでしょう。

  • みんなと仲良くすること
  • ファンを増やすこと
  • アウトプットすること

さて、この3つを試しに読み上げてみると、どんな感想を抱くでしょうか?ぼくは「けっこうふつうだな」と、入社直前にはそんなふうに思っていました。どれも「あなたは大切にしていますか?」と聞かれたら「ええっと… はい、大切にしていると思います」と答えてしまいそうな内容に思いました。

これ実は、社のエンジニアにとっては半年ごとの「評価」にも大きく関わっている話で、この3つが評価の軸にもなるんですね。この3つそれぞれについて「あなたはこの半年間、どれくらいできていましたか?」と問われることになるので、自身の評価資料を作成するにあたって、多かれ少なかれ向き合うことになる3ヶ条です。

今でもはっきりと覚えている、ぼくが入社してから初となる期末の評価面談のこと。ぼくは「みんなと仲良くすること」の自己評価を、最高評価の「S」として面談に臨んだのでした。面談相手を担当してくれたのは @hsbt さんと @kenchan くんさんです。

さて、ここでぼくの面談の数日後のチーフエンジニアの日報の一部を見てみましょう。

面談、みんなと仲良くする、アウトプットするという部分について同じことを色んな人にひたすら繰り返し説明しているので書いておこうと思う。

みんなと仲良くするという項目で違うチームとコミュニケーションをとって開発したので評価A,Sですという人が多々いるけど、専門職であるエンジニアにとって、それは業務を遂行する上では当たり前であり「仕事をしていました」と同義なので、それらが優れた実績である、とは評価することはできない。

ではどういうことが優れているのか、というのは等級にも影響するものの、大別すればコミュニケーションをとる範囲が等級で求められているものに比べて事業部、会社を超えているなど範囲が広いであったり、コミュニケーションの創発が自らの活動によって引き起こされたものであったりする、というような場合に優れている、と評価可能と考えている。

つまり、「自らが何をした、何を実現した」ということが引き金となって、コミュニケーションを取れるようになった、コミュニケーションが高いレベルで取れるようになった、という事実を主張した上で、この何をした、ということが優れた実績なのだ、という主張が初めて可能となる。

ウエーイ、視座が低かったワイのことが書いてあるぞ〜〜〜。まさにこれと同じような話を面談のときに言ってもらえて、たしかにそうだよなぁ、ワイはちょっと捉え方が狭かったよなぁ、と痛感し、面談の直後に自己評価を下げたのでした。

この体験を経てぼくは、大切にしてほしい3つのことと出会い直すことになりました。なんとなく日々を過ごして、期の終わりにただ受動的に評価を受けとるのではなく、もっとかっこいい自分になるためには日々をどっちの方向に変えていったらいいかを、この3ヶ条とにらめっこしながら真剣に考えるようになりました。そうして、件の面談があった次の期から自身の活動範囲を拡げて「本社事業部エンジニアの会」というものを発足し、それからいくらか経って本社事業部のチーフテクニカルリードになり…。あの面談を経て考え方をスイッチできたことが、今のぼくの日々につながっていたのですねぇ。

というわけで、弊社においては「大切にしてほしい3つのこと」を各自が解釈して自分の日々に還元していくことは、とっても大事です。ただ、ぼくは自分ひとりではその道を見つけられず、より視座の高い人たちとの会話によってようやく気付くことができました。

こういった指針が明文化されているのは、とても心強いことです。この指針に従って行動していけば、社内で多くの人に喜ばれる可能性が高いわけですからね。漠然と「いいエンジニアになれ!」と言われる場合に比べて、考えるためのヒントが散りばめられているのはありがたいことだと思います。加えて、それを各自が自分の文脈に落とし込んで解釈することも大事です。指針があって、解釈がある。そうして初めて、各自が自身の行動を変え始めることができると思います。

ぼくは本社事業部のチーフテクニカルリードなので、本社事業部のエンジニアのみなさんが、各自が思い描く「もっとかっこいい明日の自分」になるために、これらの指針をヒントにしながらどんなことに取り組んでいったらいいか、いっしょに考えていきたいです。もちろん CTO やチーフエンジニアが日々の中で発しているメッセージの中にエッセンスはふんだんに含まれているわけですが、本社事業部に属している分、よりみなさんに近い立場で、隣でいっしょに考えられるような存在でありたいと思います。

最近、社の Slack に上の画像のような3つの Emoji を追加しておきました。社内の誰かが「これは、高いレベルでみんなと仲良くしているなあ!」と思ったら「み」の Emoji Reaction をつけますし、他2つについても同様です。こうして「なるほど、こういう行動・活動がかっこいいのだな!」という具体例が広く可視化されれば、エンジニア各位、ひいては社内の全員が、もっとかっこいい自分になるための道を見つけやすくなるだろうと思います。きっと、そうなるであろうことを願って、今日もぽちぽちと Emoji Reaction をつけていきます。

これは Rebuild: 174: One Thousand Custom Emojis (sotarok) でメルカリさんの Slack 文化の話を聴いて速でパクりました。

あまり明示的に「マネジメント!」という言葉を持ちながら今のポジションでお仕事しているわけではないのですが、広義にはこういったこともエンジニアリングマネージメントの範疇なのかな〜と思い、こんなお話をさせてもらいました。

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イベント「東京工業大学CBECエンジニアリングデザインコンペティション」に参加してきた

2017-02-18

東京工業大学 CBEC エンジニアリングデザインコンペティション 2017

こちらのウェブサイトにも記載されている通り、弊社ペパボも協賛させていただいておりまして、また、ぼくはコンペティションの審査員として参加してきました。自分が審査員だなんて恐縮〜というのが正直なところですが、このような光栄な機会はそうそうないだろうとも思って、お引き受けいたしました。審査員席と書かれた席は最前列に用意されており、おかげで、全13チームのプレゼンテーションをたっぷりと堪能することができました。

審査結果の発表後にはマイクもまわってきて… そこでも述べさせてもらったことをここにも書いておきます。とにかく、どのチームのプレゼンテーションもおもしろく刺激的で、感心しっぱなしでした。

ひとつには、「ユーザの声を聞くこと」がしっかりと実践されているのを感じたこと。エンジニアリングデザインプロジェクトの特任講師を担当されている @kdmsnr さんからお話を聞かせてもらったところ、これはプロセスに組み込まれているとのことでした。最初は「えー、そんなのできるかなあ」という反応の学生さんも多いそうですが、一度経験してしまえばできるようになるのだそうで。こうして、学生時代に「問題発見と問題解決」のプロセスを体験した若い世代が社会に出ていく未来を想像すると、世の中のものづくりをきっとよい方向に変えてくれるだろうと期待せずにはいられません。

もうひとつには、ハードウェアとソフトウェアをうまく組み合わせたプロダクトが多かったのも印象的でした。協賛に 株式会社ウフルさんや DMM.make AKIBA さんが名を連ねているところを見ても、そういった流れがあることは間違いないでしょう。そしてそれが、2017年の学生さんたちからすれば「ふつう」のことなのだろうとも思って、頼もしく感じました。

どちらの要素も「ぼくの大学生時代との比較」という意味で新鮮なわけです。ぼくが大学にいた時期と言えば、もろに「Web 2.0」の潮流のさなかにいて、思い返してみると「個人でなにかソフトウェアを作り上げて世に出せる」そのことに大きな価値を感じていた時代だったと思います。それが今や、ソフトウェアだけじゃなくてハードウェアの自作もグッと安価に気軽にこなせるようになり、ただ作るだけではなく、真に必要とされるものを作ろうとするフェーズに移行していると感じます。この10年足らずの間に、ものづくりをとりまく環境は、どんどん変わっていっているのだと感じずにはいられませんでした。

最後は、おまけとして弊社の協賛企業ブースの写真を紹介します。

ぼくらはいつも採用目的。ふたりの距離つなぐ採用活動。

この写真はくろくんのインスタグラムから。たくさんの学生さんたちと交流できて、とっても楽しかったです。弊社も、もっともっと学生さんたちとの接点を増やして、学生さんたちに喜んでもらえるような取り組みをたくさんやっていきたいなあ。

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イベント「エンジニアとして、地方ではたらく。」に参加してきた

2017-02-14

【増枠!】エンジニアとして、地方ではたらく。 - connpass

先日も「LOCAL Community Summit 2017 に参加してきた」というエントリを書きまして、ここのところたまたま「地方とソフトウェアエンジニア」というテーマで考えさせられる機会が続いています。弊社は東京と福岡という2つの場所にオフィスがあるし、ぼくは北海道出身だし、ということで、ぼんやりとでも考えることがあるテーマではありますね。

同じ期間に在籍してきたわけではないけれど、同じ釧路高専の出身者として交流が続いている後輩の @frkout くんが立派にトークしていて、自分のことじゃないのにうれしくなりました。卒業から10年以上が経った最近、母校によってもたらされるつながりにじんわりと感謝の気持ちを感じることが多々あります。登壇ついでにうちのオフィスも見学してもらって、ちょっとの時間だけどゆっくりお話できてうれしかったです。またこっちに寄る機会があれば気軽に声をかけてほしいな〜。

弊社からは @pyama86 さんが登壇しました。急に決まった代打での登壇だったけれど、そこはさすがの @pyama86 さんでしたね、場を魅了する姿には感心してしまいます。同僚とはいえ別オフィスの勤務となると、実はゆっくり話したことがなかったりするので、こういった機会にちょっとでも話せるのはうれしいなあ。弊社の福岡メンバーズにお話を聞かせてもらうたびに「福岡に遊びにいきたい」と思わされるので、今年はなんとか理由をつけて福岡オフィスにご挨拶に行きたいと思っています。

Misoca@toyoshi さんに久しぶりにお会いできたのもうれしかったです。事業も順調そうで、ご活躍されていて素晴らしい。お互いに近況報告できてよかったです。愛知方面に遠征に行くときには、どうぞよろしくお願いします。

平日の夜、お仕事を一段落させてからオフィスビルの階段を降りていって、ふらっとこういうイベントに参加できて俺得でした!みなさん、お疲れさまでした〜。

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我が家の自家用 Slack に後輩ふたりが居候している話

2017-02-07

概要

2015年の年末から、後輩ふたりが我が家の自家用 Slack に居候してくれています。もとは奥さんとぼく、それに何体かのボットだけで暮らしていた Slack に、家族以外の人間を招き入れて過ごすようになってから丸1年以上が経ったので、ぼくらの身にどんなことが起きたのか共有してみようという試みです。我が家以外でそういった事例は聞いたことがないので、率先して発信してみるのがよさそうと思いまして。

招待した経緯

当時、後輩がいろんなことで悩んでいて、2015年の忘年会的な飲み会のときにも、ちょっと元気がない様子だったんですよね。たまにいっしょにごはんを食べたりして、とってもいいやつなのはわかっていたので、なんとかこの子が元気な毎日を過ごせるようになるといいな〜と思っていました。幸い、数年長く生きている身としてぼくの立場からでも助言できることはありそうだったので、まずは交流の機会を増やしてどんなことでも気軽に相談してもらおうということで、我が家の Slack に招待することにしました。

ちなみに、後輩たちはそれぞれこんな子です。

  • 20代なかばのウェブ系エンジニア
  • 20代なかばのウェブ系デザイナ

どんなことをやりとりしているか

日々 Slack でやりとりしている内容は、だいたい以下のような感じです。

  • なんでも雑談
  • なんでも相談
  • 近況報告
  • ボットによる毎朝8時の東京都の天気予報通知
  • フィードによる各位の新着ブックマーク
  • フィードによる各位の読んだ本

もともと奥さんとの間で活用していたボットや各種インテグレーションは、ほとんど後輩たちと話すチャンネルに持っていきました。

この1年の間に、どんなことが起こったか

いまふりかえってみて、招待してみて本当によかったなぁと思います。後輩たちはふたりとも元気にしていて、今日も Slack 上で定常的にコミュニケーションを取っています。

ぼくが充分にその役目をまっとうできているかどうかは置いておくにしても、20代の若者にとって、人生に迷ったときに気軽に相談できる相手というのは非常に重要なのではないか、と感じています。自分の場合は、20代の半ばで自身の価値観に大きな影響を与えてくれる出会いがたくさんあり、その中で信頼できる大人たちにも出会うことができました。人生における大きな決断の際には、そんな大人たちに話を聞いてもらってフィードバックを受けたりもしました。そうではなくとも、かっこいい大人たちの姿をウェブ越しにでも拝みながら過ごしていると、自分の決断にも勇気を与えてもらえるような気がするものでした。

居候してくれている後輩も、わかりやすいところでいえば「今の仕事をこのまま続けていてよいものか…」と悩んでいた時期があり、そんなとき、すぐに相談に乗れる場所があったのはよかったと思います。うちの奥さんは、後輩たちが元気に過ごしているかちょくちょく気にしていて、その姿はまるで寮母さん。そうそう、これはちょっと寮に似ているかもしれませんね。

特に大きな悩みがない時期は、お互いに「最近はこんなことをがんばっている」なんてことを共有し合って、それに「めっちゃいいじゃん」と声をかけあって、切磋琢磨する間柄になります。ぼくも、後輩たちが元気にがんばっている姿を見ると、負けていられないぜ〜という気持ちになれるのでとてもありがたいです。

それと、後輩ふたりがとっても仲良くなったことも書いておきましょう。Slack 上ではよく雑談していて、ごはんの約束をしたり、ライブ等のイベントに誘い合ったり、お互いの恋愛の進捗を確認しあったりしています。その様子を奥さんといっしょに眺めて「またイチャイチャしている〜」とにこにこしてしまいます。

まとめ

うちの Slack に居候してくれている後輩たちのお話を書きました。人間が難しいことも乗り越えてがんばっていくには、どんな形であれ「帰る場所」があると心強いのだと思います。それは職場にあるかもしれないし、コミュニティかもしれないし、今回紹介した事例のように、どこかの家庭の Slack だったりするのかもしれません。

今後、いつまでこの形が続くのかわかりません──後輩が結婚するときには、うちの Slack を卒業していくのかも…なんて思ったり──けども、後輩たちがちょっと疲れて帰宅したときに、うちの Slack に「今日も疲れたー」と書いてくれる今が続く限りは、ぼくは「お疲れさまでした、おかえりなさい!」と返していきたいと思っています。

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LOCAL Community Summit 2017 に参加してきた

2017-01-28

2017年1月28日(土)に開催された LOCAL Community Summit 2017 に参加してきました。北海道出身のソフトウェアエンジニアがたくさんいて、わいわいと楽しい時間でした。

サイトにも記載がある通り、ぼくは実行委員長の @hokkai7go に声をかけてもらって、パネルディスカッションに参加させてもらいました。

前日までも、運営のみなさんとパネリストたちで「どんな話をしましょうね」と賑やかにお話していたものの、ぼくは当日の朝にようやくスイッチが入って、パネルディスカッションのイメトレをできるようになりました。そして、最初の自己紹介のところを想像したら… あれ〜!いっしょに登壇する @mrkn さんと @onodes はもろに同じ研究室の出身だし、もうひとりの @takahashim さんにしたって同じ大学だし、これだけ偏っていて大丈夫なのだろうか…!と少しだけ不安になりました。

まあまあ、フタを開けてみれば!いまおかれている状況が多様な4人だったので、いろんな視点からの声が飛び交う、いい感じのパネルディスカッションになっていたように思います。単に「北海道いいよね〜」という話を重ねるだけではなく、実際のところどうなの〜というディープな内容でトークできて、嘘偽りのない刺激的なディスカッションでした。

(写真は @onodes にもらいました。ありがとう!)

聴衆として見ていた「道産子 CTO Evening」は、期待していた以上におもしろくて最高でした。北海道のお菓子を食べながらの休憩タイムや、夜の懇親タイムも楽しくて、久しぶりにお会いする北海道ゆかりのみなさんや、今回初めてご挨拶できる人もいたりして、濃密な時間を過ごすことができました。

実行委員会のみなさん、会場でお会いしたみなさん、どうもありがとうございました!次は LOCAL Community Summit 2018 があるのかしら?またわいわいできることを楽しみにしています。

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minne デザイナーズとドラッカー風エクササイズ

2017-01-25

ドラッカー風エクササイズとは?

弊社のハンドメイドマーケット minne のデザイナチームのみなさんが「ドラエクやってみたい!やるぞ!」という感じで年明け早々から高まっていたので、じゃあやってみましょうということで、ぼくは進行役としてお手伝いさせてもらいました。

ドラッカー風エクササイズ、通称・ドラエク。弊社でドラエクといえば、ドラエクおじさんことけんちゃんくんさんがいるわけですが、ドラエクは進行がそんなにむつかしいわけでもないし、社内に進行できる人が何人かいた方がいいじゃろう、わしもできるようになっておいた方が今後のためにもなりそうじゃわい、ということで進行役に立候補したのでした。

ドラエクは基本プレイ無料で楽しめるチームビルディングのメソッドのひとつで、詳しくは下記のドラエクおじさんのエントリ及び紹介資料をご覧くださいまし。

ぼくは当日のお昼過ぎまで「オリジナル版でやろうか、ペパボアレンジ版でやろうか」と悩んだ末、結局はこっちの方が今回の期待にマッチするだろうということでペパボアレンジ版を選びました。というわけで、けんちゃんくんさんの資料をほとんどそのまま流用しました。

ぼくはこの手のワークショップ系のアクティビティにおいて、空間がシーンとなる瞬間が苦手なので、よく会場にうっすらと BGM を流しておきます。今回も例外ではなく BGM を流していたわけですが、冒頭の挨拶では「ドラエクは、よくドラクエと間違われるのですが、ドラクエではありません」と説明しているときにドラクエの音楽が流れていたので、場をどうしたいのか意味不明な雰囲気になりました。

ドラエクをやってみて

ぼくは進行役ということで、一歩離れた位置から参加者のみなさんを眺めていたので、参加者がどういう気持ちになったかはアンケートを通じてしか知ることができません。アンケートを見ると… ふむふむ、だいぶ満足してもらえたみたいですな〜!よかったよかった。

ふだんいっしょにお仕事をしているチームメンバーと言えど、お互いに「相手に期待していること」をしっかりと言葉にして交換する機会って、あんまりなかったりしますよね。ちょっと照れ臭い気持ちもあると思いますが、日々のお仕事をより力強いものにするために、こういった意識のすりあわせはとても有益であるな、と感じました。

先日、とある後輩も「チームでドラエクをやってみました!よかったです!」と話してくれて、ほっこりエピソードでした。世界中に、自分たちのチームを大事にするチームが増えるといいなぁと思います。

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このブログを Hugo で再構築しました

2017-01-22

2006年6月29日に、当時23歳だったぼくが Birth. というエントリを書いてスタートさせた当ブログ。最初は「cameralady」という名前でした。それから10年以上が経ち、今では33歳になったぼくが Hugo でブログを再構築しました。

Hugo :: A fast and modern static website engine

Hugo

実は2016年中には完了させるつもりで12月に作業していたのだけれど、最初に選んだ方法ではうまくいかなくて、あれやこれやと試行錯誤しているうちに2017年を迎えてしまったのでした😌

もともと、2年周期くらいで「ブログを1から作り直したい」という衝動がわいてくる10年間を過ごしてきて、2〜3年前に自分のブログシステムの要件を考えたときには「スマートフォンからも更新できる」を含めていたように思います。なんだけれど、スマートフォンのある暮らしを数年続けてみて、自分はスマートフォンでまとまった量の文章を書くことはほとんどないと気付いてしまったので、それは要件から外しました。

だとすると、あとはもう基本的には MacBook でしか書かないわけですから、使い慣れたエディタで文章をダダダンと書いて、使い慣れた Git で push したら記事が投稿される、というのでよかろうと。静的サイトジェネレータでブログを再構築する方針に決めたのでした。

  • もともと WordPress で動かしていた june29.jp の全エントリをパーマリンクも変更せずに移行する
  • 自分的に「エッセイを書く場所」という位置付けで運用してきた june29.hatenablog.jp のエントリもいい感じに統合する
    • はてなスター、はてなブックマーク、Facebook の Like あたりの数は、捨てるのはモッタイナイので元エントリのものを表示したい
  • 2017年なので、ちゃんとスマートフォンからアクセスしたときにも読みやすくなるように配慮する

…というくらいの要件で、ゆるゆる〜っと移行作業をしました。細かいところはぜんぜん手が回っていないので、これから趣味としていろいろと手を加えて遊びながら少しずつ整えていきたいと思います。まずは自動デプロイの仕組みを整えるぞ〜。

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