#june29jp

にんじんバーグ

2009-11-22

「高専カンファレンス 2009秋 in 東京」を終えて

先に書いたエントリでは,自分の発表については言及しなかったので,エントリを改めて書く.ボクがこの「釣り」発表で伝えたかったこと.

高専カンファレンスを通じてやりたいこと

「高専在学中の自分を救うこと」です.ボクは心の中では高専カンファレンスを私物化していて,あの頃の,技術の勉強をしたところで自分の将来がどうなるかまったく分からなかった自分を救いたい想いで活動している.

そんな自分に向けてのメッセージがあって,でもそれを例えば文章にして箇条書きにしてしまうと,5分もの間,会場にいる皆さんを退屈させずにアテンションを集め続けることはできない.だからボクは,いくつかの「キャッチーなフレーズ」と「魅力的な写真」,そして楽しいプログラミング言語である「Ruby」とそのライブラリたち,の力を借りて,5分間を乗り切ることにした.

言葉にはしないながらも,あの5分間にはメッセージを込めてある.それは,子供たちが大好きなお肉たっぷりのハンバーグに,なんとかして食べさせたいにんじんを混ぜ込むようなものだ.

ハンバーグとスタミナ焼き

とはいえ,高専カンファレンスに積極的に参加してくれているような感度の高い子たちは,自分の中で音を立てている「技術に対する何か」にすでに気付いているんだろうな.羨ましいやら,悔しいやらで,高専カンファレンスで出会える若い子たちが大好きです.

技術を楽しんで,自分の人生を楽しくすればよい

特に,若くしてその力を認められている人たちには,ときに「日本の将来のために」なんて言葉が贈られることがある.それ自体はとても名誉なことだから,素直に喜んでいい.

だけれど,そんなことはまったく考えなくていいと思っている.殊更,情報系を専門にして,インターネットや Web が生活の中に溶け込んでいる人たちにとっては,国境なんてものを意識することはあまりなくて,「日本のために」と言われてもピンとこないんじゃないだろうか.

何より自分のために,ときには自分の大切な人のために,技術を楽しんでいられたらそれでいいと思う.そうして素晴らしい成果が生まれたとき,それをどうやって国のために役立てるかは,そういうことを考えたい人が考えればいいじゃないか.

まとめ

あちゃー,やっぱり言葉にしてしまうと説教臭くなるなー.これからもにんじんバーグを心掛けて,メッセージを楽しく伝えられるようにありたい.

おもしろかったら、シェアやブックマークや送金などぜひぜひお願いします。サイト運営の励みになります!

シェアや送金などお待ちしています!