はじめに
先日、お仕事の一貫で Web の近況についてまとめていて、そういや Web2.0 ってなんだったっけ、ってことを改めて考える機会がありました。そこで得られた知見や、描かれた図表が面白いものに仕上がったので、このブログにも載せておきます。
ここ数年の Web をずっと見てきた人にとっては、何も思わずにはいられない素材になっているかと思います。
成果報告資料から抜粋
「Web 2.0 の7つの特徴」も、改めて噛み締めてみるとなかなか味わい深い。文面だけ見て「今は状況は変わった」と言うことはできるけれど、本質的な部分は充分に語られている、という印象です。
ボクらのチームメンバーで1時間くらいかけて洗い出したコンシューマ向け Web サービスを、サービス開始時期を調べて年表っぽくしてみました。2000年、2004年、2006年、2008年と、等間隔ではない線をなんとなく引いてみたのですが、ここにトレンドの変化があると考えています。例えば、2007年には iPhone が登場しているんですよね。そこから先は iPhone 以後の世界として捉えることができます。2004〜2006年あたりの「もう全部 Web でできる、ブラウザがあれば事足りる」な風潮を思い出してみると、iPhone や iPad が躍る2010年ってのは面白いですよ。
さまざまな角度からここ数年の Web を切り取った資料を題材に、参加者みんなで意見を出し合うワークショップを行いました。
この表を見てください。Web アプリケーションの様相の変化を「Web 1.0 での○○は、Web 2.0 では□□に置き換わった」と表現したものです。例えば [6] の personal websites は blogging に変わり、では、そのあとどうなったか… なんて考えてみると、発見が多いです。ボクは [11] [12] [14] あたりがグッときました。
おわりに
「Web があればなんでもできる!」と湧いた Web 2.0 の大ブームから数年が経過し、今になって当時を振り返ってみると「視野が狭かった」ように感じられます。Web そのものの進化、新デバイスの登場、ユーザ文化の変遷などなど、あらゆる変化を受けて、2010年、Web は今の形をしています。皆さんは、Web 2.0 を振り返ってみて、2010年の今に何を感じるでしょうか。