#june29jp

RubyKaigi2010をひっそりと終えて

2010-09-12

2010年8月27、28、29日。RubyKaigi2010 が開催されました。RubyKaigi2008 は一般参加者、RubyKaigi2009 は当日スタッフとして参加したボクは、今回は実行委員のひとりとして参加してきました。

あれは2月28日、TokyoRubyKaigi03 のときでした。会場にいたかくたにさんとしだらさんに「今年はどうするよー」みたいに声をかけてもらって、RubyKaigi の運営に関わりたいです、とお願いしました。ボクが運営メーリングリストに参加したときのメールの連番は「263」です。今は5500をまわっているので、実に5000通以上のメールが飛び交う中で、少しずつ運営に関わることができた6ヶ月間。

そうか、まるっと半年かー。なんて考え出したらなかなか言葉がまとまってくれなくて、開催から2週間ほど経った今、ようやくこのエントリを書くに至りました。自分にとっての RubyKaigi2010 がひっそりと静かに終わりに向かっています。

実行委員として、自分の担当

RubyKaigi2009gihyo.jp の速報レポートを担当した流れで、今回もレポートを担当しました。

モチベーションは「去年、やりたかったけれど手が届かなかったものに、手を伸ばす」でした。去年、一緒にレポートを担当したしらつちさんと相談して、まずはメンバーを増強しました。メンバーは2人から5人に増えました。それから、技術評論社のたかはしさんと去年のふりかえりを参照しつつフェイス・トゥ・フェイスでお打ち合わせを行い、今年の作戦を立てました。文章にしてしまうとなんてことのない内容ですが、1年前のことがちゃんとログとして残っていて、前回の Problem と Try をしっかりと Keep に変えていこうって考えをブレなく共有できるチームって、実は当たり前じゃないのかもなぁと感じていて、だから、今年の作戦会議はとてもありがたくて嬉しいものでした。

去年は、KaigiFreaks に「レポート班」という「班」を創出できたことが成果。今年は「メンバーがきちんと RubyKaigi を楽しみながらレポートを書く」を目標にして。今年のが終わったから言えるんですけどね、去年のアレを2人きりで分担するのは、なんていうか無茶でした!もうムキになっていたと思います。今となっては、どうやってあの作業をこなしたのか思い出せないくらいです。今年は、心の中の目標を達成できたばかりでなく、憧れのるびまにも直前特集号と題した記事を書くことができました!ひとつひとつのコンテンツから編集後記まで、本当に気に入っています。たくさんの方からお誉めのお言葉もいただいて、どれだけ嬉しかったか分かりません。

レポートの他に、これもしらつちさんと一緒に「コミュニケーションデザイン」を担当しました。「コミュニケーションデザインを」という言葉でお話を持ってきてくれたのは、しだらさんだったと思います。「コミュニケーションデザイン」というお仕事は、ボクが別のイベントの実行委員として活動したときに、自分の担当に付けた名前です。自分が思い入れを持って与えた名前とともに、RubyKaigi に参加するすべての人のコミュニケーションを設計する。そんな素晴らしい活動の機会でした。コミュニケーションデザインは大きく2つの区分「会場設計」と「Web 連携・ツール活用」に分けて取り組みました。

会場設計は、しらつちさんがとりまとめていました。下見のときには何もなかった会場が、会期中はとても賑やかで、そして終了後は、元通りに何もない空間に戻ります。もう二度と「あの賑やかさ」を再現することはないのだけれど、残された写真を眺めていると、会期中を思い出してしまいます。

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http://www.flickr.com/photos/recompile_net/4946417675/

Web 連携・ツール活用は、ボクが担当しました。ホールのサブスクリーンに投影する「Twitter / IRC Stream viewer」を作って、当日の運用を行いました。他にも、Foursquare に RubyKaigi2010 の venue を作って参加者の check-in を誘ったりと、目立たないところで遊んでいました。まつもとさんが check-in していて嬉しかったです。

I'm at RubyKaigi2010

それと… IRC の使用について freenode の中の人との連絡していたことで、rubykaigi.org のソースに記念石碑的コミットが残ったのも素敵な思い出です。

実行委員として、謝辞

ここからは、お世話になった人たちへのお礼です。これだけは書いておきたい。忘れてしまわないうちに少しでも言葉にしておきたい。

レポート班のえすさん、ゆーさん、えむさん。「当日スタッフに応募したら、開催1ヶ月前から終了後まで仕事が山積みだったでござる」な扱いだったにも関わらず、元気な文章をいっぱい書いてくれてどうもありがとう!レポートは本当に素晴らしくて、おかげで、見に行けなかった発表もあとから追いかけて楽しめました。3人のレポートを読んで、レポート班のお仕事には価値があるのだなあと改めて認識しました。るびまの編集後記もね、すごく好きです。えむさんや、るびまの編集の方たちには、ずいぶんとお世話になりました。良い機会をどうもありがとうございました。

ああ、レポート班のみんなを中心にワイワイしていた hotel39 107 の夜は本当に楽しかったなあ!たかやまさんに言わせれば「107 はたぶん、修学旅行を修めきれなかった20代以降の溜まり場」だそうで、笑ってしまいます。あの楽しさはどうやったら生み出せるんだろうなあ、って、今も考えています。

ボクは最初のキックオフと、ちょっとしたとりまとめを担当したくらいで、実際の作業はほとんど任せっきりだったけれど、みんなとチームになれてよかった。どうもありがとう。

Team Welcome のこしばさん、さくらいさん、きのこ先輩、分科会のたびに助けられました。会場設計を引っぱってもらいました。とても自分たちだけでは会場設計を上手く進められた気がしていなくて、諸先輩たちの実行力に乗っかって、なんとか前に進められたなぁと感じています。頭が上がらない想いです。どうもありがとうございました!学ぶべきことがたくさんあった。

まゆこさん、のりおさん。Web アプリケーションを動かすに当たり、お世話になりました。おふたりのデザインはとても好きなので、少しだけでも連携して作業することができて光栄です。ありがとうございました!

スーパースター翻訳チームのレオさん、かたぎりさん、たかやまさん、さわださん、かずひこさん、アダム。皆さんがいなかったら、英語セッションのレポートを書けていませんで!本当に助かります。また、英文作成の場面でも、いつもありがとうございました。感謝。

かくたにさん、しまださん。おふたりに言いたいことを言葉にするのはとても難しいです。そうですね、RubyKaigi2009 のあとの都内某所で深夜まで騒いだインタビューのときに、ボクの RubyKaigi2010 は始まっていたんじゃないかな、って気がしています。おふたりに会っていなければ、確実に、今とは違う世界の見方をしていただろうと思うことが少なからずあって、感謝しています。おふたりの言動ひとつひとつを見ては、何かを感じずにはいられません。

最後に、しだらさん。準備期間、開催期間、それから、RubyKaigi について何気なく話すすべての時間において「仕事ってのはこうやってやるんだよ」という姿勢を教えてもらっていました。そんな感覚です。自分が取りこぼした分は、すべてしだらさんが拾ってくれていて、その度に自分の力不足を悔やみました。しだらさんがいなかったら、きっと自分はどの担当作業も完遂できていなくて、詰めの甘さを痛感する日々でした。そんな、自分にとっての課題を、いつも丁寧に伝えようとしてくれていて、感謝が尽きません。この日々を通じて教わったものは、必ず今後に活かすと約束します。ありがとうございました。会期中、サブスクリーン用の Web アプリケーションが元気に動き続けて、本当によかったです。Pusherいのうえさんが発表中にボクらのアプリケーションを紹介してくれて、しだらさんと目が合って「やってやったぜ!」な気持ちになれたときは、エンジニアとして最高に幸せな瞬間でした。

おまけ。しらつちさん。いつもお世話になります。口頭で言えばいいので、ここでは手短に。しんどいときに、近くに話せる相手がいるってのは、本当に心強いことでした。いつも、作業内容のレビューをお願いして、安心をもらっていました。色々と落ち着いた頃に、ひっそりと乾杯しましょう。肴は腐るほどありますよね。なにかとどうもありがとう。

プロジェクト全体に感謝しています。物事を前に進めること、問題を解決すること、価値を創出すること、について、多くを学びました。今の自分が手に入れたいと思っているものが、RubyKaigi2010 の実行委員会にはありました。直接は作業の関わりがなかった人たちからも、メールの1通1通から感じられることがあって、勉強になりました。すでに自分の日常に持ち帰って活かせているものもあります。生きているプロジェクトはいいですね。あとは、それぞれができることをやる「持ち寄り」の雰囲気もすごく好きでした。総じて、楽しい部分ばかりを担当させてもらっていて、感謝しきりです。ありがとうございました。

参加者として

RubyKaigi2010、とても楽しかったです!今年は去年よりたくさんの発表を見聞きすることができて、嬉しかった。動画も超速でアップロードされていてもう閲覧できる!Ruby のコードについて「こう書けばいいのか」って発見もあったし、良さげなライブラリを知ることもできた。日頃、Ruby まわりでお世話になっている人たちに挨拶もできたし、久しぶりに会えた友達もいる。年に一度のお祭りらしい RubyKaigi だったと思います!

発表者の皆さん、楽しくてためになる発表をありがとうございました。スタッフの皆さん、笑顔が印象的な会場でした。事故もなくいい雰囲気が続いた会期中でしたね!参加者の皆さん、Kaigi を大いに盛り上げてくれて、ありがとうございました。笑いや興奮を共有できたと思います!会場でお会いしたすべての皆さん、ありがとうございました!

来年は最後の RubyKaigi ですってよ。めいいっぱい楽しみたいですね。よし。また次の RubyKaigi まで、Ruby のある日々を楽しもう。

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