#june29jp

札幌Ruby会議03に参加してきた

2010-12-07

札幌Ruby会議03 – Regional RubyKaigi に参加してきました。

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(http://www.flickr.com/photos/mamitann/5234356340/)

会場となったメディア MIX ホール、素晴らしかったです。札幌の実行委員の皆さん、良い場所を見つけたものですね!(でも、お高いんでしょ…?)

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(http://www.flickr.com/photos/hsbt/5233901544/)

今回、弾丸スケジュールだったこともあって(しかも当日の朝は寝坊した)、思い切って「写真は撮らない」と決めてカメラを持たずに参加したので、他の参加者さんが撮影された写真を拝借しながらこのエントリを進めたいと思います。

感極まるほどの一体感

会期中、そして開催終了から数日が経った今も「感極まる」が半ば冗談のように使われているけれど。実際のところ、会場全体が感極まっているかのように感じられる会議だった。

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(http://www.flickr.com/photos/mamitann/5233759041/)

ホールは角が丸くなっていて、発された感情がホール内をぐるぐると巡りながら留まっている感じがした。もう少し言うと、

  • トラックが1本だった
  • 集団のサイズが無理のない大きさだった
  • 見渡せるサイズの会場だった

以上のような要因があって、100人を超える「参加者全員」で、札幌Ruby会議03という「ひとつのセッション」を、同期的に共体験したことで、あの場には「全員が共有するひとつのコンテキスト」があったと思う。だから、発表者さんが、発表の中で、自分より前の発表について言及すると、コンテキストのリレーが起きているかのようで、会場には良い空気が広がった。このコンテキストを「文化」と呼ぶのならば、hsbt さんのエントリに共感を覚えずにはいられない。

全体的な部分で話すと、“感極まった”というのをみんな使っていたけど、オレは今回の札幌Ruby会議03の発表で共通なのは“文化”というキーワードだと思うんだよなあ。別に誰も示し合わせたわけでもないのに”同じ服を着ていたり”、前田さんと大場さんがRubyの世界に新しく入って来た人にもっとも効果的なのはペアプロだという発表をしたり、Matzは数学に弱いけど、数学に強いmrknがいるから大丈夫とか、テストの話をした後で島田さんが壊れやすいテストがあるのは包括できていないからだとか補足されたりと、プログラム全体を通して相互的に場ができあがっているのは、これがRubyの文化だからと思っている。

札幌Ruby会議03 – HsbtDiary(2010-12-04)

文化とは価値観だろうか。Ruby 界隈で「正統」と呼ばれるものがあり、そこに行動規範を求めてしまう。「これが正しいものです」と誰かにいってもらえると安心する。だけど、自分の頭で考えることを止めちゃいけない。


Twitter / @shyouhei

卜部さんの言葉は沁みるなあ。そうですね。これは「会議」であり、全員が「参加者」なので、誰かに何かを一方的に教えてもらうより、参加者それぞれが自分の問題意識で自分の問題について話すのがよいのだと理解しています!会議しよう!ちゃんと会議をしていれば「宗教だ」なんて言われる必要はない。

それでは、自分の会議を

後出しジャンケンですが!会議に参加する人は「議題」を持っていくとよいですね!自分は次から必ずそうしよう。今回は後付けで、消化できた議題について考えてみる。

Lightning Talk

Pusherアプリの作り方 このエントリーをはてなブックマークに追加 という題で Lightning Talks に枠をいただき、発表してきました。

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(http://www.flickr.com/photos/y_ogagaga/5238251428/)

話した内容をざっくり要約すると、以下のような感じです。

  • チーム A の方からきました
  • Pusher はとても面白いので、WebSocket に興味のある人は触ってみるとよいですよ
  • RubyKaigi2010 の実行委員として、こんなお仕事をしていました
  • (「Ruby札幌」発、「日本Ruby会議」経由、「札幌Ruby会議」行き、そんな便に乗ってボクはここまでこれました)

発表が終わってすぐに資料を公開して、この3日間ほどで views が1,000に届こうかというところ… ちょっと驚きました。今回は割と実装に近いお話をしたので、このエントリで補足しなきゃいけないことはほとんどありません。休憩時間や懇親会、打ち上げのときに、本当に「会いにきてくれた」人、握手しにきてくれた人、悪ふざけにお付き合いいただき、ありがとうございました!嬉しかったなあ。WebSocket は面白いですよね。


Twitter / @m_seki

皆さんの発表

個別にどうのこうの、ってのは書けそうもないので書きません。個別には、発表者さんに直接お礼を言えたので満足しています。

総じて「現場のお話がグッときた」のでした。生きている人間のお話は面白い。現在進行形で問題と向き合っている、そんなお話には強く惹き付けられる。そして恐らく、あの場に居合わせた人たちのほとんどは、自身の日常に対する問題意識を持っていた。そこに、発表で話されることがすっと入っていったんじゃないかな。

個別には書かない、と言いつつ。しまださんには、お返事を。

j, k, u, m みんながオブジェクト倶楽部の夏イベントでした発表は、コードや技術、自分自身に等身大で向き合ったとても良い発表でした。あの時の発表に対して自分だったらどんな発表をしただろうか、というのが発表の筋の入り口になりました。ありがとう。

『Rubyの教えてくれたこと』 – but it’s up to us to change(2010-12-04)

オブジェクト倶楽部の夏イベントでの発表は、しまださんがそれまでに話してくれたことに対する、自分からの「アンサーソング」であると位置付けていました。今回、また、もらってしまった。これはゆっくり時間をかけて自分の感覚に落として、また、何かの機会にお返事したいと思っている。思っています。

(ここに思うままのことを書いてみたのだけれど、全然まとまってくれなかったので、今は白紙で提出させてください。神は言っている。ここで書く宿命ではないと…)

札幌

札幌の人たちと会ってお話できた!@kei_s が Ligntning Talk で紹介した notwife は、札幌にもけっこうユーザさんがいて、「使ってくれてありがとうございます」を言えたのも嬉しかった。

オム子さん、お元気そうで何よりです。受付で NotEnoughMoneyException を raise してしまい、ご迷惑をお掛けしました… 華麗に rescue してくださり、ありがとうございました!すもけさん、とても立派でした(娘さんが)!札幌でもジョジョ好きを集めたイベントをやっちゃったらいいと思いますよ!

北海7号竜之介みたいな若い子が、目をキラキラさせながら笑顔で話しかけてくれるのは、なんていうか、なんなんだろうなあ。何が楽しいかはよく分からないんだけど(いや、分かるんだけど)、とにもかくにも、その状態を保てるように、これからも積極的にどんどん活動していってほしいなって思っている。あんまり心配していない。

onodes が(人間的に)大きくなっていた。大きくなったねー!他人事とは思えない内容の悩みを聞かせてもらったので、何かあったらいつでも連絡をください。君はボクの後輩です。

(やっぱり、個別に書こうとすると、書き切れなくなってしまってイヤだなあ。他にもお話した人はたくさんいるのに)

札幌について、それでもこれだけは書いておきたいことを、最後に、ひとつ。

懇親会の会場に向かって歩いているときに、まつもとさんに「どうして札幌に残ろうと思わなかったの?」という旨の質問を受けた。上京を決心した(といっても、そんなに大それたものじゃなかった)ときには自分なりの答えを持っていたはずなのだけれど、いま、改めて考えるには好機なので、宿題とさせてください。予想だにしていなかった会話だったけれど、がつん、ときた。

自分個人のこと

自分が抱えている問題について。須藤さん、かくたにさん、しまださん、みほさん… かっこいい先輩芸人の皆さんとお話できる時間があって、とてもありがたかった。ボクも自分の会議ができたよ。お仕事のこと、コミュニティ運営のこと、プレゼンテーションのこと、ものづくりのこと、地方のこと、日々のこと、人々のこと、自分自身のこと。

ああ、これは会議だ。議題は大事だ。一人称の問題意識はとても大切だ。皆さん、見てくれているんだなあ。心強い。まだまだ戦えそうだ。ありがとうございました。

まとめ

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(http://www.flickr.com/photos/recompile_net/5238876165/)

札幌Ruby会議03、本当に素晴らしい会議でした!参加できて本当によかった。あの場が成立した事実に感謝をー!

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(http://www.flickr.com/photos/y_ogagaga/5238243360/)

運営に尽力されたスタッフの皆さん、ありがとうございました。発表者の皆さん、感極まるお話の数々をありがとうございました。あの機会にお会いしたすべての皆さん、どうもありがとうございました!

写真を撮影・公開してくれている皆さん、ありがとうございます。おかげでこのエントリを書くことができました。

Twitter / @snoozer05
Twitter / @tmaeda
Twitter / @june29

自分の「ホーム」について、もう一度、考えてみた方がよさそうだ。そんなことを思わされる、札幌での、出来事でした。札幌駅を包む景色が歪んだ。

最後に。忘れてはいけない個人的な謝辞を。しまださん、しだらさん。おかげで素晴らしい会議に参加することができました。どうもありがとうございました。いつも、ありがとう。どうもありがとう。

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