半年ぶりくらいに、Mac OS X のセットアップを行いました。今回はメモを残したので、ここに書いておきます。
システム環境設定 (System Preferences)
まずは OS 寄りのところから整備しましょう。
Dock
不要なアプリケーションはすべて Dock から取り除いて、基本的に起動中のアプリケーションのみが並ぶようにします。まったく起動しないアプリケーションが貴重な画面内に領域を取るなんて、以ての外よ!「アクティビティモニタ」と「Quicksilver」は、いざというときにパッと起動したくなることがあるので、Dock に登録しておいてあります。
設定は、こんな感じ。
Expose
なんとなくディスプレイの角に割り当ててあります。デフォルトでは Dashboard は「F12」で起動するようになっていますが、これだと Firebug とケンカするので、OFF にしています。
トラックパッドのところで、ちょっとだけ Expose について書きます。
Spaces
Spaces 大好きっ子です!!!
画面を9枚にして「Control + 数字キー」での画面を切り替えで1から9までの Space に一瞬でアクセスできるようにしています。
日付と時計
日付と秒も、メニューバーに表示させています。
キーボード
英字配列キーボードでは、A キーの左隣は Caps Lock で、これではとても仕事にならないので Control を割り当てます。システム環境設定、キーボードのパネルから「修飾キー」のボタンを押すと、設定できます。
キーボードショートカットも、少しだけ手を加えておきます。
作業中、何かの拍子に画面が「ふわっ」と暗くなって「えっ、なんなの…」ってことになるとき、それはだいたい Front Row の仕業です。自分は Front Row を使わないので、ショートカットキーも割り当てずにおきます。
続いて「キーボードと文字入力」のところ。英字配列キーボードには、日本語配列キーボードでいう「かな」「英数」のキーがなく、どのように入力モードを変換するかは、けっこう悩みどころです。自分は、今のところ、変換モードを AquaSKK の「ASCII」と「ひらかな」のみを有効にしておいて、Cmd + Space に「入力メニューの次のソースを選択」を割り当てることで、Cmd + Space を入力するたびにこれらふたつの入力モードを切り替えるようにして、使っています。
だけどトグルは好きじゃないので「ASCII モードにする」と「ひらかなモードにする」にそれぞれ別のキーを割り当てて運用する方法を模索しています。よい方法があったら、どうぞ教えてくださいね。
コメントにて、@qiring さんに教えてもらいました!
左右の Cmd キーの単体押しに「かな」「英数」相当のキーを割り当てると幸せになれそうです!
アカウント
アカウント設定の「ログイン項目」のところにアプリケーションを登録することで、ログイン時にそのアプリケーションを自動起動できるようになります。自分は後述の NotifoGrowl というアプリケーションを登録しています。
トラックパッド
この MacBook Pro で自分が初めて設定することになった、トラックパッドの設定です。「2本指の操作」にあった「ピンチオープン/クローズ」は、ブラウザで Web ページを見ているときに、予期せず表示の拡大・縮小が頻発したため、チェックを外しておきました。「1本指の操作」の副ボタンのクリックにチェックを入れ、いわゆる「右クリック」っぽいこともできるようにしてみました。
感心したのは「4本指の操作」の「上下にスワイプで Expose を使用」です。これ、いいですねー。指でサッと Expose を起動できる。定着しそうな操作です。マジックトラックポッドが欲しくなるかもなあ。
MobileMe
なんとなく契約してなんとなく使ってきた MobileMe でしたが、今回はずいぶんと恩恵を受けました。すでに使っていた MacBook 上のメールアカウントとか、キーチェーンとか、一気に同期できるのは本当に素晴らしい。おかげで、手作業をずいぶんと軽減できました。複数台の Mac 機を扱うなら、MobileMe はじゅうぶんに元を取れる選択になりそうです。
ビルトイン・アプリケーションの設定
続いて、ビルトイン・アプリケーションの設定について、書きます。
Finder
サイドバーの項目から、不要なもののチェックを外してすっきりさせます。
ファイルの拡張子は見えていないと落ち着かない…!
「表示オプション」も調整しましょう。自分には「作成日」と「種類」は不要なので、チェックを外します。ここで「デフォルトとして使用」ボタンを押しておくと、今後、Finder 全体に適用されるようになります。
それと、「表示」のメニューから「パスバーを表示」を選んであります。Finder のウィンドウの下部に、ディレクトリ階層が表示されるようになります。以上をざっと設定した june29 さんのホームディレクトリは、Finder では次のような表示になっています。
うん、自分好みの可愛い子だよー!それとね、これは Finder の設定なのかどうかは分からないのだけれど、デスクトップを右クリックして「表示オプションを表示」を選んで、次のように設定しています。
アイコンを大きくして可愛い感じにして、グリッドに沿わせることで、アイコンが散らからずにきれいに並ぶようになります。そもそも、デスクトップ自体をきれいにしておいた方がいいけどね!
カスタマイズのためのアプリケーション
お次は、システムの挙動をカスタマイズするためのアプリケーションについて、書きます。
KeyRemap4MacBook
KeyRemap4MacBook を使っています。これを使うと、キーボード入力をかなりのレベルでカスタマイズできます。インストールすると、システム環境設定に KeyRemap4MacBook のパネルが追加されます。
自分は、左 Control の単体押しに「Escape」を割り当てています。Control + 何かのキー、って操作は失わずに、Control キーだけを単体で押したときに Escape が入力されるようになります。慣れると便利なのですが、慣れないうちは意図せず Escape を入力してしまうことがあるので、注意が必要です。
それと、キーリピートを加速してあります。デフォルトの wait が83ミリ秒のところを、10ミリ秒に設定してあります。カーソル移動なんかがとても速く、慣れると遅いものに耐えられなくなります。また、他人に自分の Mac を操作してもらうときに、一気にキーが入力されたりして「うおおっ」と驚かれることもあります。
起動音 (StartupSound)
Arcana Research – StartupSound.prefPane をインストールすると、システム環境設定に「起動音」というパネルが追加されます。ここから、MacBook の起動時に鳴る「じゃーーーん」の音量を制御できるようになります。
自分は、カンファレンスなどに参加したとき、発表中の静かな雰囲気の中で「じゃーーーん」を鳴らすのが恥ずかしいので、消音にしておきます。でもこれね、Mac OS X が異常終了したあとの次の1回の起動とか、なんか、鳴っちゃうときがあるんですよ!「あれ、久しぶりに鳴った!」ってときがあるんですよ。面白いですね。
開発環境に最低限必要なもの
付属の Install DVD をマウントし、収録されている「Xcode.mpkg」「Optional Installs.mpkg」を実行して、基本的な開発関係の一式をまとめてインストールします。開発機にするなら、この作業は最初のセットアップ時にやっておいた方がよいです。
初めて MacBook を持ったときは、このことを知らず、何かをインストールしようとしたときに「gcc が見つからない」などと言われて、けっこう困りました。
各種アプリケーション
ここからは、普通のアプリケーションのお話を書きます。
インストールした常用アプリケーション
- Firefox
- Google Chrome
- Evernote
- Dropbox
- Mailplane
- LimeChat
- Echofon
- Skype
- Quicksilver
- Carbon Emacs
- iTerm 2
- Adobe AIR
- Adobe Flash Player
- Growl
- NotifoGrowl
- Skitch
Web ブラウザは Firefox と Google Chrome を併用しています。それぞれ別の役割を持たせて使っているのと、動作・表示の確認のためにも、いつもふたつ以上は使っています。
Firefox は、もともと使っていた MacBook からプロファイルのディレクトリをコピーしてくれば、すぐに完璧な状態で使えるようになります。Chrome の同期設定も素晴らしくて、Google アカウントでログインすれば、いつもの環境が手に入ります。このあたりは、どちらのブラウザも、2011年は便利な時代だなぁと思わせてくれます。そういや、Facebook 連携ブラウザである RockMelt は、いつかのバージョンアップのときにキーボードショートカットが独自路線に変わっていったので、それなら Chrome でいいや、と思って使わなくなりました。
Evernote も Dropbox も、それから Gmail クライアントである Mailplane も、ログインするだけでいつもの環境が手元にやってくるのが素晴らしい。まるで、さっきセットアップを始めたばかりとは思えない状態に、あっという間に到達します。時代ですなあ。
コミュニケーションツールとしては、IRC クライアントの LimeChat、Twitter クライアントの Echofon、テキストチャットとビデオチャット用に Skype をインストールしました。LimeChat は、添付のテーマをベースに自分向けにちょっこしカスタマイズしたオリジナルテーマを使っています。CSS でカスタマイズできるデスクトップアプリケーションは、Web エンジニアにはありがたいですね。
ランチャは Quicksilver、エディタは Carbon Emacs です。これまでずっと、コンソールは OS X ビルトインの Terminal を使ってきたのですが、おすすめされた iTerm 2 は、ちょっと触ってみたところいい感触だったので、しばらく iTerm 2 をメインに使ってみます。
Adobe AIR と Adobe Flash Player は、入れておかないと困るので、入れてあります。
もはや通知アプリケーションとして不動の地位を築きつつある Growl は外せません。Notwife を開発・運用していることもあって、Notifo クライアントである NotifoGrowl も愛用しています。いい感じ。
最後に、スクリーンショット共有サービス Skitch のクライアントアプリケーションです。このエントリに貼ってあるスクリーンショット画像は、すべて、Skitch に置いてあります。Skitch も自分のブログには欠かせない存在です。
おまけ
分類に困ったのですが、Homebrew をインストールして brew install git zsh lv tree tig wget readline したよ、ってことと、RVM をインストールしたよ、ってことも書いておきましょう。
あとねあとね、Mac OS X ビルトインの「グラブ (Grab)」ってアプリケーションはとても便利なので、ぜひ覚えておきましょう。今回貼ったスクリーンショットは、グラブで撮っています。Cmd + Shift + 4 で範囲選択撮影モードになり、さらに Space を押すと、指定ウィンドウ撮影モードになります。ウィンドウをクリックして選ぶと、スクリーンショットがデスクトップに保存されます。ドロップシャドウ付きのちょっとオサレなスクリーンショットになるので、今回みたいなエントリにはうってつけです。おすすめ。
まとめ
手元に届いた新しい MacBook Pro を実戦投入するべく、開発機としてのセットアップを行いました。そのメモを残しておきます。総じて、年々、既存環境を再現するようなセットアップは、どんどん楽になってきていますね!ちなみに、Time Machine を使ってまるっと再現することもできたのですが、今回は、考えた上で、それを選びませんでした。
それでは、楽しい Mac OS X ライフをー!