2011年9月25日、高専カンファレンス in 小山に参加してきました。久しぶりの高専カンファレンスへの参加となった今回は、運営もちょっとお手伝いさせてもらって、めいいっぱい楽しませてもらいました。
RubyKaigi2011 のスタッフとしてご一緒した都井くんから、RubyKaigi2011 が終わった数日後にこんなメールをもらいました。
ところで、ぼくは去年の高専カンファレンス 2010秋 in 東京が終わったときに、こんなことを書いています。
これらは、ボクが抱いていた以上の現実となって返ってきてくれた。特に「期待3」は予想以上の成果となり、当日スタッフとして参加してくれた現役高専生から、とてもありがたいメッセージをいただいている。嬉しいことだ。この種は、近い将来、皆さんの目に見える形の花になるでしょう。
あのとき当日スタッフに応募してきてくれた現役1年生が、他でもない、都井くんでした。今は2年生になった彼が、こうして自分の場所を創ろうとしていて、そこにお呼ばれするなんて、とっても素敵な体験でしょう!都井くんが 014tokyo から何を感じ取り、どんな形で 039oyama につなげていくのか、しっかり見届けようと思いました。
そんな思い入れを持って、栃木県まで行ってきました。東京から栃木までは地続きだし、001tokyo からはじまった高専カンファレンスも、ずっと地続きなんだって思います。
前日のこと
当日の段取りも決まっていない部分があったし、前日準備のために前日入りしました。主な担当作業は、今回の会場となる「蔵」の特性を活かした「The談会」の設計と、前日祭の進行です。やるぞー!
実行委員長の木藤くんとは、009tokyo や 011nagano でご一緒したことを覚えていて、まだ3年生かー、若いのに感心だねー、なんてずっと思っていたら、いつの間にか5年生になっていました。すっかり頼もしい実行委員長で、いやはや、年下の子たちの成長のスピードは信じられないくらいに早いものです。そんな木藤くんと、都井くんと、それから、釧路高専卒の小山実行委員チームの相棒るーくちゃんと、ぼくと、4人で「The談会」の設計をしました。ぜんぶで3つある「The談会」の会場をどのようにして活かすか、を考えました。結果、それぞれの会場に門番を配備することになり、ここは「都井くん」「るーくちゃん」「わたし」で守ることにしました。これはガローア会議01のメンバーそのものですね!チームワークはバッチリだな、と安心しました。
青い小山高専ジャージ(上・けいすけくん私物)と赤い釧路高専ジャージ(下・けいすけくん私物)を纏い、意識を高めているところ。Tシャツまで含めて、全身を赤・青・白のトリコロールでコーディネイトしていたことから、みんなからは「トリコ」と呼ばれていたという。ぼくは「けいすけファッション」だと思っています。
告知タイム
そんなこんなしている間に、小山開催の前日に開催されていた高専カンファレンス in 松江の「告知タイム」がやってきました。今回、すごいことに、松江と小山をビデオチャットで接続して告知する、という段取りでした。小山の開催準備が色々とあって、松江の配信はほんの少ししか閲覧できなかったのだけれど、やのしくんとりちゃ兄さんのトークは見ることができました。だいぶ楽しかったです。
松江の会場に映し出される小山の実行委員の皆さん。「放送事故」と評されるほどに絶賛の嵐を浴び、とてもよい告知だったのではないでしょうか。
餃子パーティ
準備がほどほどに落ち着いたところで、栃木駅から宇都宮駅まで移動して、今夜は餃子パーティです。実行委員の間で「ここで食べよう」とお話していた場所は、行ってみると行列ができていて、とてもじゃないけれど入れそうもなかったので、その場にいた人たちに手伝ってもらって、別のお店を探しました。前日祭の準備が不十分でしたね… 参加者の皆さんをぐるぐると歩かせてしまって、すみませんでした。
それでもなんとかお店を確保し、着席してみると、ぼくのテーブルにはサトーさん、るみちゃん、ソラちゃんがいました。るみちゃんとソラちゃんの組み合わせが意外とおもしろくて、ふたりのやりとりを見ながらニコニコしていました。会話の流れだけ追いかけていると、ふたりのお話はとても噛み合っているようには思えないのですが、とにもかくにもふたりが満足そうにしていたので、これはよいことだなぁと思って、ぼくも楽しかったです。
ソラちゃんをお見送りしたあとは、もう一度、実行委員で集まって「いよいよ明日ですね」なんて言葉を交わして、夜も遅くならないうちに解散しました。小山の実行委員のみんな、気合充分です。さらにそのあとは、ゆいかちゃん、かわいさん、しゅーへーさん、るーくちゃんと、女々しい感じ (カラオケ的な意味で) にしっとりとお話をしました。みんな、考えていることが真剣だし、行動も伴っていて、まずは個々に感心しました。それから「ここは自信がない」とか、お互いの間で不安を共有できる関係なんだな、ってことも分かって、いいチームだなって思いました。特にしゅーへーさんは、タイムラインを見て受ける印象がとても悪かったので、こうしてじっくりお話してみて、素敵な人だってことが分かって嬉しかったです。
ホテルにチェックインして、残りの作業を… と思いながらも寝落ち寸前。るーくちゃんが切ったシャッターの音で目が覚めます。明日も早起きだもんね。そろそろ寝よっか。
当日
いやー、はじまってしまったら、あっという間ですね!なんやかんや、運営をがんばっていたので、参加者目線で書けることはあまりありません。参加者の皆さんが撮ってくれた素敵な写真たちのお力を借りましょう。
「The談会」の会場その1。「座敷」 — 広げた模造紙の上に、お話したことを書き残してみたり、そこからさらにお話を広げたり。あとからきた班が、前の班のお話の内容を覗いてみたりできる仕掛けです。畳と机、お茶とお団子。いいですね。
「The談会」の会場その2。「サテライト」 — お題に対する回答をノートに書いてまわしていくスタイル。机の中心が抜けていて、模造紙を広げたりはできないので、ノートを順番にぐるっとまわす仕掛けにしました。
「The談会」の会場その3。「蔵」 — テーブルの上に伏せてあるカードをめくって、そのお題にそってお話を進めていくスタイル。お題カードを書いて足してくれた参加者さんもいました。
蔵の中は明かりを控え目にして、普段とは違った雰囲気でお話してもらえるような場を目指しました。
ひとつの会場にみんなで集まって「発表者」と「聴衆」に分かれて進行するのではなく、参加者全員でお互いにお話を交換するような催し。小山の実行委員のみんなが実現したかったこと、ちゃんと形になったように思います。最初、会場の下見に行ったとき、ぼくは「むつかしいなあ」と思ってしまっていて、会場の使い方をちょっと間違えると、移動が増えたりして、参加者さんに面倒ばかりを感じさせてしまうことになるんじゃないかって、心配していました。前日と当日、会場を歩いてまわりながら、気持ちを少しずつ会場に馴染ませていって、みんなであーだこーだとお話をして、きちんと着地点を見つけられたように思います。みんなと一緒の「開催づくり」が、とても楽しかったです。これが設計だ。
参加者の皆さん、とても協力的で、存分に「談」を盛り上げてくれました。ぼくも「蔵」の門番として皆さんのお話を聞かせてもらっていて、本当に楽しかったです。元気いっぱいな中高生が場に刺激を与えてくれたり、それを受け止める大人たちの姿があったり。高専生の、高専生による、高専生とそうじゃない人たちのためのイベントとして、よくまわっていたと思います。それから、ホスト校となった小山高専の関係者が多かったのも、とてもよかったと思います。小山の現役生たちが、卒業生のお話を嬉しそうに聞いている光景は、誰にも否定しようのない確かな価値を感じるものでした。
まとめ
高専カンファレンス in 小山、関わることができて、とても楽しかったです。小山の実行委員のみんながやりたいことを実現するために、雑務なんかをちょいちょい巻き取ることができました。いつからか、自分の認識できるスピードを大きく超えて開催を連発している高専カンファレンスですが、ぼくの中には「続いていること」があって、それを踏み締めて確認できたのも、よかったです。
「準備開始から1ヶ月で開催を実現しました」と言えば聞こえがよいけれど、やっぱり準備不足でトラブルを起こしたシーンもあるので、そこは、実行委員のふりかえり会でしっかりと受け止めて、得るものを得て、次に向かっていけるといいですね。
あの場にいたすべての皆さん、楽しい時間をありがとうございました!