#june29jp

「新春・高専カンファレンス2012 in 東京」に参加してきた

2012-01-29

2012年1月14日(土)、15日(日)と、2日間に渡って開催された新春・高専カンファレンス2012 in 東京に参加してきました。今回、どんな気持ちで参加してきたかというと、だいたい以下の3種類にまとまります。

  • 参加者として、後輩たちがつくった開催を楽しもう
  • Lightning Talker として、しっかりと内容で勝負するトークをしよう
  • 当日スタッフとして、写真レポートをがんばろう

2012/01/14 高専カンファレンス 038Tokyo 1日目

これは、参加者として楽しんでいるところ。

強烈な「個」との出会い

参加者として会場での時間を過ごしてみると、印象に残るのは強烈な「個」の存在でした。今回の「ふるさと自慢コンテスト」で上位入賞した、長野の「おやきーず」の2人と、静岡の「あらなぎ団」の2人と出会えたことが、とても刺激的で、うれしかったです。20歳やそこらで、あの完成度のエンターテイメントを体現できるのだなぁと、とにかく感心してしまいました。「すごい人は、すごいのだなぁ」と乱暴な感想を持ちそうになったのだけれど、それぞれの後日談を読んでみて、結果に納得です。

「用意周到」という言葉がぴったりです。まず、コンテストの性質を理解しようとしている。次に、自分たちの手札を理解しようとしている。その次がおもしろくて「こうなったら負ける」を理解しようとしている。最後に「じゃあ、これでいこう」を固めて、あとは、イメージトレーニングあるのみって感じですね。4つのエントリ、読み応えがあって、読みものとして楽しかったです。

そもそも、4人とも後日談をきちんと文章にして公開している、ってのが、やっぱり。彼ら彼女らには、内側からあふれる「言いたいこと」「伝えたいこと」「成し遂げたいこと」があるのだなぁと感じました。その強い気持ちの体現が、エンターテイメントとしてぼくたち参加者に届く。

この流れの先にどう書けばいいのか、ちょっと迷うのが栃木の3人のチーム… あれはずるかった!練習では出せないおもしろさがあって、あれは、3人がこれまでに共にしてきた時間の賜物なのかなぁ、と、小山開催で3人とご一緒させてもらったぼくとしては、自分を納得させるしかないのでした。ある意味では、優勝は栃木だったと思います。

他にも、おもしろい人たちとの出会いはいくつもあったわけですが、今回は、長野・静岡・栃木のチームの人たちを強調して書きたかったので、そうします。

Lightning Talk

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Over The Rainbow というタイトルでトークしてきました。トークの機会をいただき、ありがとうございます!

トークの内容として伝えたかったことは「境界をこえた先には、いいことがあるよ」「だから、どんどん境界をこえて、どこにでも行ってしまいなさい」ぐらいのものです。ぼくがこのトークをできたのは「高専カンファレンス in 八戸」があったからです。当時のエントリに、こんなことを書きました。

上述の3人、八戸高専の5年生だ。彼らが卒業前にお互いを知ることができて、「同じ学校の同じ学年に面白いヤツがいた!」と思えたことは、かけがえのない価値であると信じている。そしてまた、この価値が生まれる場を創り、彼らを発表の舞台に誘った @Magistol くんも同級生なんだ。八戸、素晴らしいじゃないか!カンファレンスの運営メンバーとして、こんなに清々しい気持ちになれたことを嬉しく思い、お礼を言いたい。どうもありがとう。

高専カンファレンス in 八戸に参加してきた – 準二級.jp

「高専カンファレンス in 八戸」には、当時の5年生の発表者が3人いて、実行委員長も5年生で、彼らが「学科」という「境界」をこえて出会えたことは、本当に価値のあることだったと思います。あの場の素晴らしい光景を見せられて、ぼくは価値に気付かされてしまったし、現役時代に「学科」という括りに勝手な「境界」を感じてこえられずにいた自分のことを想ったりも、しました。

こうやって地方から東京にまでやってきて、高専カンファレンスの、いわゆる「東京開催」に参加する現役学生さんに対して、ぼくは頭が上がらない想いで、彼ら彼女らの目に世界がどんなふうに映っているのだろうって、よく不思議に思うのだけれど、実は、ふだん過ごしている学校の中とか、もっと身近なところにも「境界」はいっぱいあって、東京まで出てこなくても、見つけられるものはたくさんあると思いますよ。身の回りにある「この先に、いいことがありそう」という道標になっている「境界」を、どんどん見つけてほしいと思います。

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それと。トークのラスト10秒に「会場の皆さん、10秒以内に3人とハイタッチしましょう。よーいドン!」を差し込んだのは、もちろん「境界をこえよう」のエクササイズである、と説明した通りなのだけれど、もうひとつ、伝えたいことと、伝えたい相手がいました。009tokyo と 014tokyo の実行委員だったときに立ち上げた「コミュニケーションデザイン」というお仕事について、少し。

もし、ぼくのトークが2日目ではなくて、1日目の懇親会の手前にあったとしたら、あの「ハイタッチ」タイムは、懇親会で誰かと誰かがつながるきっかけとしてデザインするつもりでした。一案として考えていたのは「今日、ボーダーの服を着ている人には、気軽に話しかけてよいことにしましょう」といった具合です。Lightning Talk の発表者という立場からも、コミュニケーションはデザインできるし、逆に、コミュニケーションデザイン班に属しただけでは、コミュニケーションはデザインできない。もっと、コミュニケーションデザインについて、お話してみたかったなぁ、と、引退したおじさんは思ったのでした。余談すぎました。

まとめ

新春・高専カンファレンス2012 in 東京

参加してきました。トークしてきました。運営を、ほんの少しだけ、お手伝いさせてもらいました。色んな人たちの色んな個性に触れることができて、楽しかったです。なんだか「カンファレンス」というよりは「大きな学校祭」に参加してきた、そんな感覚です。楽しい学校祭でした。

しかし、変に 001tokyo から関わっていると、ときどき「ハッ、子離れできていない…!」と自覚してしまうタイミングがあって、恥ずかしいものですね。次の人たちが、自分とは違う想いでなにかを目指しているというのに、ついつい「自分なら、こう…!」を出してしまうときが、あります。恥ずかしい。

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スタッフの皆さんにおかれましては、お疲れさまでした!2日間という日程は、とても大変だったことでしょう。しっかりと乗り切って、素晴らしいことと感じます。楽しい体験をありがとうございました。ならびに、あの場にいたすべての皆さんにも、同じように、感謝を。どうもありがとうございました!

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