8月32日を生きるみなさん、おはようございます。昨晩に開催された 論理削除 Casual Talks #1 : ATND について書きます。勤務先のセルリアンタワーで開催されるというので、これは俺得だと思い、運営をお手伝いする形で参加させてもらいました。みなさんのトークもばっちり聞けて、ありがたい機会でした。
@t_wada さんのトーク
@yoku0825 さんのトーク
@misoobu さんのトーク
@moro さんのトーク
論理削除 Casual Talks #1 で「論理削除しない」という話をしました – moroのブログ
gyugyu さんのトーク
ハッシュタグ付きのツイートはこちらからどうぞ #ronsakucasual hashtag on Twitter
みなさんのトークを聴いての雑感
「とりあえず論理削除」っていうのが極めて危険、とあらためて認識しました。本来は「当該データを一般ユーザからは見えないようにしたい」とか「当該データは削除したいのだけれど、過去にどんなデータが保存されていたかはさかのぼって確認したいから、一応残しておいてほしい」とか、詳細な要求があるはずなのに、そういう議論をしっかりする前に「じゃ、論理削除で」と議論の二合目くらいで思考停止してしまうことが多いのだなぁ、と。たぶんこれまでに思考停止した経験のある身からしてもピリッとくるお話が多かったです。「論理削除は、顧客の言葉ではない」というのが、短い言葉で真理を突いていますね。
論理削除、ライブラリとかの後押しもあってそれなりに簡単に対応できて、それでまた、それなりに問題なく動いているように見えてしまうところが根が深い… 「みんなやっているし、大丈夫」「GitHub でスターがこんなについているんだし、安心」みたいな雰囲気が醸されているあたり、合法論理削除という感じがする…!
一方で「default_scope」のお話が出るたびに、特に Rails 方面から呻き声みたいな音が漏れていたので、論理削除もどちらかというとそういう対象になっていくといいのかな、と思いました。おじさんが安易に「論理削除」って口に出したら若者が渋い顔をするとか、そういう雰囲気になっていった方がよさそうですね。
漢の人が "「論理削除」で語られる内容はそもそも「論理」でも「削除」でもない" って言ってた #ronsakucasual
— Takuto Wada (@t_wada) August 31, 2015
絶対に論理削除と言ってはいけないソフトウェア開発 #ronsakucasual
— 大和田純 公式アカウント (@june29) August 31, 2015
運営メモ
参加者に顔見知りの人が多かったので、受付を担当させてもらえてよかったです。顔の割れている人は参加者リストとの照合が楽でした。
受付をがんばってくれていたデザイナの @shikakun に「論理削除したことある?」って聞いたら「ない」と言っていた #ronsakucasual
— 大和田純 公式アカウント (@june29) August 31, 2015
あと、社内 Slack の運営用チャンネルにツイートを流し込むようにしていて、ここで参加者の方が困っている様子などを観測できたので、そのまま運営スタッフ同士で会話できて便利でした。今後も、参加者が50人規模くらいまでのイベントであれば、同じようにしたいなと思います。
こぼれ話
「論理削除…… ウッッ」という流れがあったので、すべてのトークが終わったあとの懇親会では「レイルズつらい話あるある」というか、他にもつらいことはいっぱいあるぞ…!と盛り上がって楽しかった。レイルズ地獄百景「イニシャライザーズ地獄」「シェアードイグザンプル地獄」「レイルズアドミン地獄」は笑って聞いていたけれど笑い話じゃなかった。あと、会話の途中で「松田スペシャル」というフレーズが耳に飛び込んできて、名字にスペシャルをくっつけるともはやプロレス技だな、と思いました。
Rails 2 時代に活躍したレジェンドみたいなライブラリたちを fork してメンテナンスし続けて活用するの、NARUTO でいうと大蛇丸が、BLEACH でいうと涅マユリがやりそうなことで、過去のモノにはちゃんと「ありがとうございました」って礼をして、ちゃんと次に進んでいきたいものですね。
まとめ
たいへん刺激的で楽しいイベントでした。発表者のみなさん、ありがとうございました。運営のみなさん、お疲れさまでした。参加者のみなさん、ありがとうございました。また次回、お会いしましょう!
第二回論理削除 Casual Talks が必要ない世界線に行きたい #ronsakucasual
— Takafumi ONAKA (@onk) August 31, 2015