久しぶりの読書記録です.バタバタした時期が続くと本の消化スピードがガタ落ちします.もっと時間を有効活用しなきゃ.
この本では,今まさに世界で起こっている変化について書かれていて,その中で成功を目指す人が何をすべきか言及しています.
特にボクらのような分野に生きる身として考えなければいけないのは,与えられた仕事をその通りにただこなすだけでは上に行くのは難しいということ.情報ネットワークの発展によって離れた場所にいる人にも仕事ができるようになり,そうなってくると賃金の安い中国やインドなどの労働者に仕事の大半を持っていかれてしまうわけです.さらには,簡単な仕事はすべてコンピュータで処理されるようになると,事態はさらに深刻です.
では,自分にしかできないことはなんだろう.そんなことを考えさせられます.時期が時期なだけに近い未来の就職活動に関連付けて色々と考えさせられました.もともとこの本は指導教官がボクに「将来,どんなことしたいの?」と問いかけた会話の中で薦められた本でした.
これからの時代を生き抜くためには,
- 「機能」だけでなく「デザイン」
- 「議論」よりは「物語」
- 「個別」よりも「全体の調和」
- 「論理」ではなく「共感」
- 「まじめ」だけでなく「遊び心」
- 「モノ」よりも「生きがい」
を重視するようにシフトしていかなければならないと,この本には書かれています.多くの実例を交えながら解説されていて読みやすい本でした.自己分析のきっかけにもなる本です.