デザイン思考が世界を変えるを楽しく読んでいます。Tim Brown 先生の教えに耳を傾ける。
発表資料作成におけるデザイン思考
ちょっとした、思考の訓練をしてみましょう。
「発表資料をデザインする」と聞いたとき、どんな作業を思い浮かべるでしょうか。もしかしたら、文字の色やサイズ、プレゼンテーション作成アプリのテーマのどれを選ぶか、どんな画像を使うか、なんてことを想像する場合が多いのではないでしょうか。
最近は、発表の最中に「Twitter のアカウント名は @hogehoge です」と言っているのをよく見かけるので、じゃあ、ここで考えてみましょう。あなたが、あなたの発表資料の中で、たった一度だけ Twitter のアカウント名を表示して紹介できるとしたら、発表のどの部分に入れるでしょうか。
発表の冒頭で言いますか。発表の途中の、なにかのお話の流れの中で言いますか。発表の最後に「誰々が発表しました」という形で言いますか。
この、ちょっとずつの選択の違いによって、聴衆側のアクションが、ちょっとずつ違ってくるはずです。あなたの選択のカタチは、あなたが望むことのカタチに近づけていますか。
思考停止しないこと
こう考えてみると、デザイン思考というのは、とことん「思考停止しないこと」なんじゃないかなぁと思いました。「みんながそうしているから」とか「そう教わったから」というのではなく、とことん「Why」を考えることなのだと思います。
ただ、すべてについてこれをやろうとすると、1日があっという間に終わってしまいます。まずは少しずつ、身のまわりのなにかを見つけては「これって、なんでこういうカタチになっているんだろう」と考えるようにしてみると、自分がなにかを作るときにも、発想を柔らかくできるのではないかと思います。
そんなふうに「モノのカタチ」について考える練習をしようと思ってみたときに、種子のデザインは、とてもおもしろい絵本でした。色んな植物の種のカタチと、そのエピソードを読みながら「へぇ、こういうカタチになっていると、こういうことが起こるのか!」と楽しみながら読むことができます。