今週は「恩返し」についてよく考えている。
生きていると、すごい勢いで感謝が募っていき、だんだんと「これは生きているうちに返し切れないんじゃないの…」という気持ちになって、アウアーウゥーアーという感じのテンションになってくるときがある。
たまに、自分が「これ今回はちょっと返せたんじゃないの〜???」と思うくらいのナニカを打ち出せるときもなくはないけれど、そういう上手くいった場では必ず誰かにお世話になっていて、結果的に、そのときに返すよりも多くをもらってしまうのだ。
たとえば、ぼくがなんらかの「大成功」をおさめたとして、そのときに大量にゲットしたサムシングがあったとして、お世話になった人たちに「ようやくこれで完全返済できますよ、へへっ」とお礼を言ってまわれるなんてことはあるだろうか、って考えた。なさそう。もしあったとしても、お世話になった人たちとの縁を切りたいわけじゃないんだから、完全にプラマイゼロみたいな状況って、そもそも考える必要がないのかもしれない。
誰かにお世話になるということは、その相手への感謝の気持ちを伴ったまま、ありがたい縁を保ち続けることなのだろうか。それが恩であり、業であり、宿命であり、責任であり、幸福なのだ、ということであれば、それはそれで気分のいい解釈になりそうだ。