最近、人々の「モチベーション」についてよく考えている。
「書きたくて、書く」と「読んでほしくて、書く」は、似ているところはあっても微妙に違う行動体系だと感じる。「話したい」と「聞いてほしい」も、微妙に違うって思っている。
最近、人々の「内向性」についてよく考えている。
ぼくは、たぶん、強い内向性を持っている人が好きだ。ここで、内向性と外向性は背反な性質ではない、共存し得る性質だ、という点は強調しておこう。
内向性を持っている人、自分の中で完結するナニカがある。「書きたくて、書く」という行動体系の場合、自分が「書き終えた」時点で最初の満足が訪れる。そのあと、誰かに読んでもらえたり、誉めてもらえたりしたら、ボーナスとしての喜びが訪れる。けれど、ボーナスはあくまでもボーナス、主目的ではない。
「読んでほしくて、書く」の場合、満足までの距離が長い。読んでもらえなくなったら、書かなくなるかもしれない。
ザ・インタビューズに文章を書く場合と、自分のブログに文章を書く場合と、両者について考えていたんだけど、自分が「ブログを書く人が好きだな」って思っているのは、そこだなぁって思った。書きたい気持ちで書かれている文章を読むのが好きなんだな。
お友達に「聞いてほしい話がある」って言われたとき、なんとなく「聞いてほしい話かな、話したい話かな」って考えるときがある。ぼく、実はね、後者の方が好きなんだな。君が話したいことを話してくれていいよ、そうしてほしいよ。たまたまそこにいる話相手として、ぼくを選んでくれてありがとう。聞けてうれしい。
スーザン・ケイン 「内向的な人が秘めている力」 | Video on TED.comもいいトークだよね。好きなトーク。
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
- 作者: ダニエル・ピンク,大前研一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/07/07
- メディア: ハードカバー
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この本は原著の「Drive」っていうタイトルが好きで、邦題のせいであんまりオススメしたくないんだけど、今回の話題とは関連するから貼っておく。