ただし、n=2。
2014年3月31日、月曜日。まみぺこがお引っ越しをして、新居での暮らしがスタートした。その5日後、ぼくもそれまでの部屋を引き払って、新居へ入居した。こうして、ふたりの生活がはじまった。楽しい毎日だ。
まだ数日しか過ごしていないけれど、気付くことがたくさんあって、とても楽しい。
上京してからのぼくは、対外活動をとても重視していて、家の中のことには本当に無頓着になっていたのだなぁと気付かされる。どんなふうに、誰と知り合って、自分を外に対してどう見せていくか、なんてことを、2008年から2011年くらいまで、必死に考えていたように思う。その分なのかなんなのか、自分の部屋をどうしたいとか、何を置きたいとか、そういう願望はぜんぜんなくて、電源とインターネットと快適に眠れる環境さえあればいい、という感じだった。
まみぺこが、楽しそうに部屋いじりをしているのを見ると、なんだかほっこりする。リビングになにか飾ってあったり、トイレに緑が設置されていたり、それらがちょっとずつ変化していたりして、自分の部屋に自分以外の人の温もりが感じられるのはうれしいものだ。
ぼくはカーペットの色も便座カバーの色も「なんでもいい」と思ってしまうのだけれど、だからといって、生活のすべてが「なんでもいい」わけではない。日々のちょっとした「これやろう」「これやらなきゃ」を GitHub の Issues や Slack でうまく管理できている状況には、満足を覚える。まだ途中だけれど、家庭内ネットワーク環境を充実させて快適なデジタルライフを実現しようと思って、わくわくしている。
独り暮らしって、なにかと非効率なんですね。トイレもバスルームも、ひとりでひとつ使うのは無駄が多いのだ。いっしょに住みたいと思える誰かと共有できれば、その分だけ効率が上がって、コストが下がる。独り暮らしのときより負担を小さくしながら、生活水準がグッと上がる。すごいぞ。いい暮らし。
昔の自分との比較にも、思うところがある。ぼくの衣類をクローゼットにすべて詰めようとしたら、入り切らなくて困ってしまった。20歳のぼくなら、収納を増やすことを考えていただろう。今のぼくは、ここに納まるように衣類を減らそうと発想している。20歳前後は、どうしてあんなに衣類を集めたかったのだろうなぁ。一通り試して、自分に似合うものがなんなのかわかってきて、今は落ち着いている、ということなのかもしれない。
そんな感じで、ふたりの日々をふたりで見つめながら、ぼくらの生活がスタートしている。2014年はいろいろありそうだな。ひとつひとつのことをしっかりと大事にして、日々を過ごしていきたい。
ありがとう。よろしくね。