教育系の事業をばんばん進めている先輩の会社に遊びに行ってきた。スモールチームで勢いよくお仕事している人たち。
これまでは各自の自宅やコワーキングスペース等で作業していたみたいだけど、この度、都内にオフィスを持つことになったということで、その見学も兼ねて。ガレージ感あふれる雰囲気で、ぼくはこういうの大好き。秘密基地っぽい。ここで夢を語るんだな。
教育系の事業ということで、ぼくは直接的にその手のプロジェクトに関わったことはない。なんだけども、奥さんといろいろと会話する中で、ぼくは「生物の成長というのは、実に尊いものである」と感じているのだと、次第にわかってきたのだ。
ガローアのベランダでミニヒマワリをグロースハックしていたとき、こう、ヒマワリさんが元気な日とそうでない日ってのは見た瞬間にわかって、また、成長のスピードが早いもんだから、育てているとフィードバックがあって楽しいし、すくすくと育つ姿には感動すら覚えるものだった。それと同様に、たとえば10代の後輩なんかを見ていると、たったひとつのイベントに参加しただけでひとまわり大きくなったりすることもあって、これもやっぱりじーんとくるものなのだ。
そんな価値観が自分の中にあるだろうということには意識があって、今回、先輩と数時間あれやこれやと話す中でも、テンションが上がってくる瞬間も確かに感じた。
この日は、先輩が「相談したいことがある」と連絡をくれてのオフィス訪問だったので、事業の今後の展開だったり進行中のプロジェクトのことだったりを聞かせてもらって、それについて自分が感じることを言ったりした。ぼくはぼくで、最近特に熱心に悩んでいる「プロダクト開発において、何をつくるのかをどう決めていくのか」というトピックに関して、ヒントを得たい思惑があった。ふだんとは違うプロダクト開発の現場に飛び込んでみて、自分がプロダクトオーナーだったらここでどう振る舞うかを考えてみて、その限られた時間の中で何を伝えて帰ろうかと思案することは、今のぼくにとってはありがたい機会である。いい時間を過ごせた。
何より、先輩が相変わらずお元気で、こうして久しぶりにお会いしてお互いに近況報告できたのがうれしかった。
おまけ: 話したことの断片メモ
- 教育ってなんだろうなあ
- 「学ばせる」「学びたい人の後押しをする」「学びたくなるような環境をつくる」
- 自分が情報処理技術者だとして、
- 学習支援ソフトウェア、みたいなものがあったとして、
- もともとできる人がやっぱりできました、だと、価値は大きくならないのでは?
- これがなかったらできなかった人・やらなかった人が、これがあったことでできるようになった、を価値と呼びたい
- 人の行動を変えられたときに初めて価値となる
- だから Ingress はすごいと思うのだよなあ
- 学習方法とメンタルモデル
- 正直、この時代であれば、無料でアクセスできる良質な教材は山程ほどあるのでは?
- コンテンツを充実させるよりも、学習に対するメンタルモデルに働きかけるのが重要と言ってよいだろうか?
- 勉強は好き?嫌い?
- ぼくらが生徒だったころ、勉強は好きではなかった (得意か不得意かに関わらず)
- 勉強している内容とぼくらが生きている現実世界とのリンク (つながり、かかわり) を見出せなかった
- でも今は、なにかやりたいことがあったり、解決したい問題があったりして、そのために楽しく勉強している
- 勉強すると成長できることを体験として知っている
- 問題意識を共有できる誰かといっしょに勉強すると楽しい
こんな感じであーだこーだと話して、より確度が高そうな仮説はメモしておいて、もしその仮説が正しいとしたらどういった体験を提供したいか?みたいなことを繰り返し繰り返したっぷり話して帰ってきた。先輩のところの事業が、どんどんおもしろい方向に突き進んでいったらいいな。応援しているよ。