ぼくは4人兄弟の一員で、奥さんはひとりっこなもので、家族構成がどうのこうのというお話は、夫婦の間でもちょくちょくある。そういえばぼくの実家にはドンジャラやボードゲームやらカードゲームやら将棋やチェスや囲碁や麻雀、いろいろあるなぁと思い出し、一方、奥さんの実家にはそういったものはあまりないとのこと。もちろん個人の趣味趣向の影響が大きいだろう、ということは認めつつも、家族構成がその家庭の遊び道具のラインナップに影響する、と考えてもよさそうな気はする。少なくともぼくの生まれ育った家庭においては、兄弟がたくさんいるからパーティゲームの類がたくさんあった、と言えるはず。
ぼくが将棋やチェスのルールを覚えたのは、父親に教えてもらったからだ。たぶん、小学校3〜4年生くらいのときにルールを覚えて、それから数年の間は、父親の対局相手を務めていたように記憶している。充分な実力を持った対局相手ではなかっただろうけど。
家族構成や、その構成メンバーの趣味趣向。そこで育つ子供の選択に影響を与えるよね。なんてお話を、自分より6個くらい下の世代の人にしてみたら、「でも将棋やチェスや麻雀だったら、インターネット対戦でやっていましたよ」と小学生時代のエピソードを聞かせてもらったりして、なるほどそうか、今の子供たちは親や兄姉に教わらなくても、インターネットを通じていろんな選択肢がアクティブになっているのだな、と、あらためて考えさせられることになった。