- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2014/06/27
- メディア: Blu-ray
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奥さんの好きな映画を紹介してもらっていっしょに観るシリーズ。今回は「SAW」です。
なんというか、映像に無駄がないというか、一瞬たりとも見逃してはならぬ…!という静かなプレッシャーを感じながら観た。すべてのシーンに意味があるんじゃないか、と感じるような。観たあとで解説サイトなんかを見てまわってみても、やはりそういったことが書かれている。伏線がいっぱい。疾走感のあるストーリーでたいへんおもしろかった。
低予算だった、という制作裏話もおもしろい。予算の制約からこのシチュエーションが生み出されたのだとか。ものづくりに携わっている身としては、そういうサイドストーリーにも喜びを感じてしまう。
オーディオコメンターを観るに、ジェームズ・ワンとリー・ワネルが本当に楽しみながら悩みながら全身全霊でこの映画に臨んでいたのだろうな、と感じる。オーディオコメンタリー、めっちゃよくて、ソフトウェア製品の場合にも、開発チームの人たちが集まってコミットログを見ながら「あーーー、これね、これやばかったよねー」なんてワイワイする企画があってもよさそうと思った。
しかし、映画本編もすごいけれど、この映画を観た人たちの「SAWについて語りたい…!」という熱量にも並々ならぬものを感じた。熱狂的なファンが多い。解説を試みた文章を読むのもおもしろくて、映画のふりかえり、という感じ。
ぼくはというと、たぶん洋画を観る練度が低くて、英語でのやりとりからニュアンスのようなものを読み取る能力がないものだから、伏線と解釈されるものをけっこう見落としてしまっている気がする。邦画で日本語のやりとりであれば、もっと「ここでこの台詞まわし… なんか気になる」とか、そういったことも気にしながら深く楽しめているのかもしれない。そういう意味では、英語ネイティブの人はもっともっと SAW を楽しめているんじゃないかな。うらやましい。