東京工業大学 CBEC エンジニアリングデザインコンペティション 2017
こちらのウェブサイトにも記載されている通り、弊社ペパボも協賛させていただいておりまして、また、ぼくはコンペティションの審査員として参加してきました。自分が審査員だなんて恐縮〜というのが正直なところですが、このような光栄な機会はそうそうないだろうとも思って、お引き受けいたしました。審査員席と書かれた席は最前列に用意されており、おかげで、全13チームのプレゼンテーションをたっぷりと堪能することができました。
審査結果の発表後にはマイクもまわってきて… そこでも述べさせてもらったことをここにも書いておきます。とにかく、どのチームのプレゼンテーションもおもしろく刺激的で、感心しっぱなしでした。
ひとつには、「ユーザの声を聞くこと」がしっかりと実践されているのを感じたこと。エンジニアリングデザインプロジェクトの特任講師を担当されている @kdmsnr さんからお話を聞かせてもらったところ、これはプロセスに組み込まれているとのことでした。最初は「えー、そんなのできるかなあ」という反応の学生さんも多いそうですが、一度経験してしまえばできるようになるのだそうで。こうして、学生時代に「問題発見と問題解決」のプロセスを体験した若い世代が社会に出ていく未来を想像すると、世の中のものづくりをきっとよい方向に変えてくれるだろうと期待せずにはいられません。
もうひとつには、ハードウェアとソフトウェアをうまく組み合わせたプロダクトが多かったのも印象的でした。協賛に 株式会社ウフルさんや DMM.make AKIBA さんが名を連ねているところを見ても、そういった流れがあることは間違いないでしょう。そしてそれが、2017年の学生さんたちからすれば「ふつう」のことなのだろうとも思って、頼もしく感じました。
どちらの要素も「ぼくの大学生時代との比較」という意味で新鮮なわけです。ぼくが大学にいた時期と言えば、もろに「Web 2.0」の潮流のさなかにいて、思い返してみると「個人でなにかソフトウェアを作り上げて世に出せる」そのことに大きな価値を感じていた時代だったと思います。それが今や、ソフトウェアだけじゃなくてハードウェアの自作もグッと安価に気軽にこなせるようになり、ただ作るだけではなく、真に必要とされるものを作ろうとするフェーズに移行していると感じます。この10年足らずの間に、ものづくりをとりまく環境は、どんどん変わっていっているのだと感じずにはいられませんでした。
最後は、おまけとして弊社の協賛企業ブースの写真を紹介します。
ぼくらはいつも採用目的。ふたりの距離つなぐ採用活動。
この写真はくろくんのインスタグラムから。たくさんの学生さんたちと交流できて、とっても楽しかったです。弊社も、もっともっと学生さんたちとの接点を増やして、学生さんたちに喜んでもらえるような取り組みをたくさんやっていきたいなあ。