今回は,書きたいことが山ほどあるので,感想エントリを二部構成にするよ.これは「自分編」で,もうひとつは「みんな編」にする.
「みんな編」はこちら : 「高専カンファレンス2008 Winter in 東京」に参加してきた (みんな編)
人生初の Lightning Talks
北海道開催のときは,一般発表の枠で「高専道」をテーマにお話させてもらった.今回は人生初となる LT に申し込んだ.自分の専門分野ということで,ボクの大好きな複雑系と Web を絡めた話をしようと思った.資料作成にはかなり気合いを入れた.
今回の参加者の皆さんには,Lightning Talks ってのは,あまり馴染みがなかったように感じる.事前の説明や周知が不足していたかもしれないので,実行委員としては反省しよう.
ボクは RubyKaigi や LL Future に参加したり,他にもいくつかの技術系イベントの Ustream 配信を見たりして,「かっこいい Lightning Talks」像ってのがなんとなくあって,少しでもそこに近付けるようにと意識した.結果,リスペクトする皆さんの影響を色濃く受けた構成のスライドが出来上がった.
他に意識したことは以下のような感じ.
- みんな授業は嫌いなはずだから,授業っぽくしない
- 専門分野について話して,5分で理解してもらうのは難しいので,とにかく楽しそうに発表して「何か面白そうだなぁ」って雰囲気を伝えることに注力する
- 「5分の発表」と思わないで「Lightning Talks」だって考える.言葉の響きに負けないくらいカッコよく!
- 自分らしさは細部にちりばめる
- ドラ娘さんをゲストとしてお招きする以上,5分以下で終わるなんてことはあってはならない
あとは,実行委員枠で,過去の開催事例として北海道の回を紹介する担当が直前にあったので,そこの発表と LT で使い回せるところは使い回す工夫を取り入れた.
発表後のこと
北海道開催での @yukinobu さんの発表高専生は、発表しようよと,それを聞いていた @snoozer05 さんの言葉「世界がかわってしまうこと!」は,今でも強く印象に残っている.決して大袈裟なんかじゃなく,発表の場に立つことは,自分の世界を変えてしまうことなんだ.
懇親会では,ボクからしたら本当に「すごい人」な他の発表者の方々や,参加者の何人かの方から,「発表おもしろかったです」と超絶にありがたいお言葉をいただいて,体が震えてしまうくらいに嬉しかった.自分の世界をまた少し広げられたと思う.成長できた実感がある.今もわくわくが止まらない.そしてまた,「次は私も発表したい」という言葉が聞こえてくるたびに,わくわくは加速するんだ.
ここで少し冷静になって,ボクに話しかけてくれた人たちが,どんなトピックを最初の一言にしていたかについて,振り返ってみたい.
- 複雑系について
- ジョジョの奇妙な冒険について
- 北海道・東北について
- 発表スライドのデザインについて
- 先日掲載された ITmedia の記事について
以上が,いわば「流入キーワード」だ.今回気が付いたのだけれど,Web サイトのアクセス解析ツールの機能には,個人として楽しく活動していくためのヒントがたくさんある.自分というコンテンツに,ビジターである他の人たちは,どんな言葉に反応してやってきたのか,どんな縁で出会えたのか,しっかりと考えて整理してみると,自分がどういう状況にあるのかよく分かる.
ジョジョネタで釣れた人については狙い通りだ.承太郎が帽子につけているブローチをつけていった甲斐があるってもんだし,パーカーの下に着ていたからほとんど誰にも見せていないけど,ヘビーウェザーTシャツだって着ていたんだ.これで誰もジョジョネタに食い付いてこないようだったら世界はお先真っ暗だ.
自己紹介スライドで使った「北海道生まれ北海道育ち 寒そうなヤツは大体友達」ってフレーズは,東北から駆け付けてくれた現役高専生との出会いをもたらしてくれた.嬉しい誤算だよ.発表スライドのデザインについて言及してくれた人がいたのは意外だったけど,とても嬉しかった.フォント選び,カラースキーマの決定,文字と図の配置,工夫した箇所に気付いてもらえてよかった.ITmedia の記事に関しては,タイミングが良かったとしか言いようがない.西尾さんありがとう!だけど「英語ペラペラなんですね!かっこいい!抱かれたい!」って誤解はツラいです!インタビューの場には通訳さんがいました><
初対面の人に話しかけるのは大変なことだ.大きなエネルギーを必要とする.Web サイトに SEO があるように,自分自身をキーワードで最適化して,他の人から話しかけやすい状態にしておけば,その先にはステキな出会いが待っていることだろう.ボクが尊敬するクリエイタの1人である @yusukebe さんが以下のエントリで語られている「自己ブランディング」ってのは,つまりそういうことなのだとボクは解釈した.
ゆーすけべー日記: ワディット2周年にあたって feat. ESPer2008講演 「いつのまにか社長になっていた」
ここを見てくれている人や,高専カンファレンス参加者の多くは,ブログや Twitter を楽しんでいるだろうから,「○○○について言及したら有名ブログからリンクされた」とか「○○○について言及したら有名な人に follow された」とか,すでにそんな経験をしているんじゃないだろうか.きっとみんなの自己ブランディングはすでに始まっている.
これからも自己ブランディングは意識し続けよう.カンファレンス参加前に書いたエントリ高専カンファレンスに期待することの繰り返しになるけれど,ハンドルネームやアイコン,ブログに書く内容,Twitter にポストする発言,その他もろもろ.そのすべてが未来の自分を形成する要素となる.ボクが今回の実行委員をやらせてもらうことになったのも,北海道開催があったからだし,それも元を辿れば @igaiga555 さんとの出会いがあってのことで,それも Ruby札幌 の皆さんとの出会いがあってだし… キリがないなぁ,とにかく,今はすべてに感謝したい.最初の一歩を踏み出した,あの日の自分にも感謝を.
自分編はこんなところです.