instagr.am が好調のようですね!
Instagramのファウンダー:「サービスはシンプルな機能を中心に始めるのがベスト」
身近にいる何人かの友人たちと「Instagram のこと、どう思う?」なんて会話を重ねてみて、なるほど、みんなそれぞれ着目するポイントは色々だし、だけれど、それぞれに「ふむふむ」と思わせてくれる感覚を持っているのだな。そんな中で、Instagram についてボクがたったひとつだけ自信を持って断言できることは「ドメイン芸がかっこいい」ってことだ。ちくしょう、ボクも .am ドメインを取りたいよー。
Instagram について、少し
Instagram の iPhone アプリに触れていると、そこに「独自の世界」ができあがっていると気が付く。Twitter や Facebook をインフラとして活用する他の多くのソーシャルアプリ、たとえばそうだね、ひとつ挙げるとして Twitpic なんかは、「Twitter の世界」に何かを付け加えている感じなんだけれど、Instagram は「Instagram の世界」を持っているように感じられる。どっちが良いとか悪いとかじゃなく、印象のお話ね。
Instagram の世界で楽しそうにしている人がいたり、Instagram 上で仲良くしている交友関係があったり。数年前にこんな感覚を抱かせてくれたのは Tumblr だったなあ。ブログの世界や Twitter の世界ではぜんぜん知らない人なんだけれど、Tumblr の世界ではよく名前を見かける人、ってのが存在している。ソーシャルアプリが創る独自の世界の住人だ。
Instagram の「何」が面白いのか
みんなそれぞれ思うところはあるだろうけれど、ボクは「Instagram 世界の歩き方」について書こうと思う。
ひとつめは「Share」について。「写真をアップロードしたくなる」仕組みについて。これは、とことん気持ちよくなるように作られている。なんでもいいから、日常の一場面をパシャリと撮る。適当にフィルタをかける。アップロードする。たったこれだけで、いとも簡単に「Like」をもらえる。ボクらにとってストレスになることが、まず、ない。Instagram で写真に Like をもらうのは、Flickr で写真に Fav をもらうより100倍くらい簡単で、とってもお手軽だ。
ふたつめは「Feed」のビューについて。とにかく Feed がとことん気持ちよくなるように作られている。Feed にはボクらにとってストレスになることが、まず、ない。ボクらは馬鹿みたいに「画面を下にスクロールして、どんどん写真を見る」に没頭し、少しでも「いいなぁ」と感じたら Like ボタンにそっと触れる。難しい操作が一切ない。視界には、パッと見できれいな写真しか入ってこない。ネガティブな要素がない。他の住人たちも、口々に「Like!」と言っているだけ。悪い人がいない。
加えて、写真をすべて正方形にしているのも、ビューの気持ちよさに一役買っているように感じるよ。色んなサイズが混在する画像を含むビューを作ったことのある人なら分かると思うけれど、写真をきちんと揃えてまとめて見せるの、けっこう大変なのよね。正方形のみ、と割り切って、それに合わせてビューを作り、とことん気持ちよくする。比較として picplz の「My Network」のビューは、縦長の写真を見るときに左右のぽっかり抜けた空白が気になる。
Instagram の世界では、このふたつが見事に相互作用している。どんどんアップロードされる写真が、どんどん流れてきて、そこに悪い人はいなくて、Like して Like されて、どんどん気持ちよくなる。にゃーん。
やっぱり、Tumblr と似ているなあ
Instagram の体験は Tumblr の Dashbord が実現する「疑似無限快楽」と「Reblog」に似ているなぁと感じ、いつだったか自分が作った「iReblog」を思い出したのだった。
iPhoneから指1本でReblogを楽しむためのWebアプリ – 準二級.jp
iReblog については、次のエントリ「iReblogとの出会いをもう一度やり直した」に書きます。
まとめ
Instagram がずいぶんとノリノリらしいので、Instagram について書きました。次のエントリでは「人々を気持ちよさに溺れさせて消費を加速させた先にどんな未来があるのか」について書こうと思っていますが、別のことを書いてしまうかもしれません。