#june29jp

文化庁メディア芸術祭に行ってきた

2010-02-07

去年に続き、今年も行ってきました! (去年のエントリ: 文化庁メディア芸術祭に行ってきた)

平成21年度(第13回)文化庁メディア芸術祭 フェスティバル情報 | 文化庁メディア芸術プラザ

去年はひとりで行って、帰りがけに偶然、@magurojp@hiro_0412 の2人がデートしているところに遭遇したのだった。今年は、一緒に行こうと言ってくれた @ZoAmichi くんと行ってきたよ。今回も楽しい写真をバシバシ撮ろうと張り切って向かったのだけれど、場内は撮影禁止でした。仕方のないこととは言え、とても残念だった。「これは撮りたい…!」ってカットが溢れていた。

文化庁メディア芸術祭 受賞作品集

作品たち

写真がないので、受賞作品集をめくりながら自分用メモを残します。参照を示しやすい作品が中心。ここには書けないけど面白い展示は他にもいっぱいあったよ!

Jamming Gear

Jamming Gear / フリーデモ from So KANNO on Vimeo.

部品の組み合わせで全体の音を創る。来場者はすぐにその意味を理解し、それぞれに音を試していた。

Urbanized Typeface : Shibuya08-09

yang02.org – Urbanized Typeface: Shibuya08-09

渋谷全域を歩いた軌跡でアルファベットの形を描く。会場には歩いた際の動画。渋谷フォント!

BEARINGS GLOCKEN

BEARINGS GLOCKEN archives|ベアリング・グロッケン アーカイブス

鋼球が演奏する鉄琴のメロディー。

キリンの絵

「キリンの絵を1回描いて、その絵を100回模写。それらすべてを重ね合わせた」

輪郭がぼやけたキリンの絵。だけど、そこには確かにキリンが描かれているように見える。これがプログラムのコードだったらどうなるだろうか。100回に渡って同じシステムをコーディングしたとき、本質となるものが見えてくるのだろうか。

ハンターギャザラー・カラリスト

Introduction of the Hunter-Gatherer Colorist from huntergatherercolorist on Vimeo.

マウスほどの大きさのデバイスで、身の回りの色を「観察、収集、表現」する。

iPhone アプリもある myPANTONE も参考として覚えておきたい。

日々の音色

Web 上でも大きな話題になりましたね!見れば分かる面白さ。

Fake it!

LOVE DISTANCE

LOVE DISTANCE

scoreLight

scoreLight

電信柱エレミの恋

ELEMI 『電信柱エレミの恋』ロードショー特設ページ

会場に置いてあった人形がとても可愛くて、世界観すべてが愛らしいな、と思った。

アルスエレクトロニカの人のプレゼンテーション

会場入りしてすぐ、アルスエレクトロニカの人のプレゼンテーションを拝聴した。思い出せることをメモ (誤りを書くかも)。

ARS Electronica

  • オーストリアのリンツ市が100%出資している会社
  • Prix (コンテスト的なもの)、Center (展示)、Futurelab (可能性の模索とプロトタイピング) などがメインの活動
  • Center の中心にはワークショップのためのスペースがあり、ただお客さんに何かを見せるだけじゃなくて「あなたは何を生み出すのか」を考えてもらうことに重きを置いている
  • 地域密着。リンツ市の様々な統計データをインタラクティブに閲覧できるスペースがある。地元の小学校との連携など
  • 指紋をスキャンすると、模様に応じた「3次元の街」を生成してくれるアプリがある

先日、このブログでも紹介したロボット工学の石黒先生や、村田製作所との協同の取り組みのお話が特に面白かった。最新技術は最新技術なのだけれど、それを人々の日常生活の中に放り込んでみると、思わぬコミュニケーションやインタラクションが起きる、というようなことを言っていたのが印象的だった。

石黒先生の Geminoid をしばらく街の中に置いておいたあと、本物の石黒先生が来訪されたときにはリンツ市全体で「Geminoid が歩いていた」「ビールを飲んでいた」などの話題で持ち切りになったそうだ。

村田製作所のムラタセイサク君を街の中で走らせる企画も実現された。当初、村田製作所の方々は、展示場やステージではなく、野外にセイサク君を放つことに難色を示したという。しかし、実際にリンツ市や近隣の田舎町を走らせてみたところ、様々な出会いやコミュニケーションがあり、プロジェクトは「やってみてよかった」との評価を得た。アルスエレクトロニカの人たちからすると、「決められた経路を 1cm もズレずに走行できる」ことよりも「それらの存在が人の生活にどういった影響を与えるか」の方が重要であり、リンツ市での取り組みを通じて、村田製作所の方たちともその価値観を共有できたと語っていた。

まとめ

今回も、とても刺激的で楽しかった!見るだけじゃなく、触って楽しめるコンテンツもあるのでワクワクする。@ZoAmichi くんと一緒に行けたことで、会話しながらお互いの解釈を交換し、深められたのはとてもよかった。どうもありがとう。

芸術祭は2月14日(日)まで開催されているので、興味を持った方は、ぜひ行ってみてください!ちゃお!

平成21年度(第13回)文化庁メディア芸術祭 フェスティバル情報 | 文化庁メディア芸術プラザ

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