先日、ふだんは北海道にいる父親が東京にくる機会があって、そのときに「よかったら、ごはんでも食べよう」と連絡があって、2人でごはんを食べながらお酒を飲みました。
…って、ただそれだけなんだけれど、ぼくにとっては「人生で初めての父親とのサシ飲み」となったので、ライフタイムイベントとして記録しておきたいと思ったのでした。
男の子の人生のスタンプラリー
もう2年くらい前になりますが、ヨシオリさんのツイートを見て「わあ!」と思ったことを今でも覚えています。
結婚前夜に男友達と飲むと言うイベントをキメた!
— Yoshiori (@yoshiori) May 1, 2010
もしも男の子の人生がスタンプラリーだとしたら「結婚前夜に男友達と飲む」というスタンプを押す欄があって、こんなふうにしてスタンプを集めていくのも、人生の楽しみ方のひとつだと思います。もしも男の子の人生がソーシャルゲームだったとしたら「結婚前夜に男友達と飲む」という Badge が Unlock されるかもしれませんね。
そんなわけでぼくは、この夜に「父親と飲みながら話す」と、他にいくつかのスタンプをゲットしたのでした!よくわからないけれど、とにかくテンションが上がりました。
男の子の人生のチェックポイント
ぼくはもうすぐサーティになろうかというアラサー男子なのですが、「アラサー」や「婚活」や「女子力」という言葉はただ単におもしろがって頻繁に使っているだけで、サーティという区切りにあまり深い思い入れはありません。ぼくにとっての、人生のひとつのチェックポイントとなった年齢は「26歳」でした。
26歳。ぼくの父親が26歳のときに、ぼくが生まれています。自分が26歳になったとき「父さんは、この年齢で第一子を受け止めたのか」と思うと、込み上げてくるものがありました。当時の、26歳になったころの自分は (今もそうですが) 自分のことだけで毎日がせいいっぱいで、惚れた子のひとりもケアできないような状況でしたから、子供を育てはじめるだなんて、想像もつかないような偉業に思えました。父親は、よくこんな手のかかる子を育ててくれたものだなぁと、感謝の気持ちを抱きました。
「ぼくにとっては、26歳が節目だったよ」と父親に伝えると「そうか、純にとっても、親がひとつの節目になるのか」と返ってきました。ぼくの父親の節目は「45歳」だったそうです。これは、ぼくの父親の父親が亡くなった年齢です。父親は「45歳」になったときに「父親よりは長生きしよう」という、ひとつの節目を迎えたとのことでした。
まとめ
28歳にして、人生で初めて、父親とふたりで飲みながらお話してきました。これまでに聞いたことのなかったお話をいくつか聞けて、短かい時間でしたが、とても楽しかったです。その日は平日だったため、ぼくはお仕事を切り上げて待ち合わせの場所に向かうことになり、ちょっとお仕事が押してしまったため、父親を待たせてしまいました。少年時代のぼくは、父親のことを「仕事人間だ」となんとなく捉えているところがあったので、そんな父親に対して「お仕事で遅くなっちゃった、ごめんね」と自分が言っている瞬間は、なんだかおかしかったです。いつの間にか自分は、お仕事を理由に父親を待たせるくらいの、そんなお年頃になっていたのですね。
また、幼少期は、いつも「ほめられたい」よりも「怒られたくない」を行動指針にして行動していた自分なので、20歳を過ぎたあたりから「ほめられたい」を少しずつ上手に前面に出せるようになった今の自分が、素直な気持ちで最近の自分の「がんばっていること」を父親にお話して、ちゃんと聞いてもらえたのは、なにかをひとつ乗り越えたような気がして、ほんのりうれしかったです。