#june29jp

「WEB+DB PRESS Vol.73」に記事を載せてもらいました

2013-03-03

WEB+DB PRESS Vol.73 に記事が載っています。@darashi と @kei_s と3人で書きました。表紙に大きく「たのしい開発」と書いてあるやつが、ぼくらの記事です。開発の現場で毎日の奮闘を続けているみなさんに読んでもらえたらうれしいです!

このエントリには、記事の内容よりも「この記事はどのようにして生まれたのか」みたいな裏話っぽいものを書いておきます。記事の内容については、ぜひ書籍を手に取って読んでみてください!

4774155071 WEB+DB PRESS Vol.73
設樂 洋爾 白土 慧 奥野 幹也 佐藤 鉄平 後藤 秀宣 mala 中島 聡 堤 智代 森田 創 A-Listers はまちや2 大和田 純 松田 明 後藤 大輔 ひろせ まさあき 小林 篤 近藤 宇智朗 まかまか般若波羅蜜 Mr. O WEB+DB PRESS編集部
技術評論社 2013-02-23

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しかし、今号は事前に想像していた以上に「町内会報」でした… 町内会の集まりでよく会う人たちがいっぱいです。

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今号、ぼくの後輩にはどんどんプレゼントしようと思っています。興味のある子は、ぜひ!

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歴史年表

2012-04-24 WEB+DB PRESS Vol.68 が発売されて、@kei_s と @june29 の連載の担当を終える。
2012-05-13 「第3回 開発コンテスト24」にて、「おやすみシャワー」をつくって特別賞をもらう。
2012-05-17 編集さんと一緒に「連載お疲れさまでした」の乾杯をする。
2012-06-12 「開発コンテスト24のことを記事にしてみませんか」とお誘いのメールを受信する。
2012-08-08 新しい特集記事に関するお打ち合わせを行う。
2012-10-19 正式に特集企画として進行することが決定する。
2013-02-06 特集記事「たのしい開発 実況中継」の制作作業を終える。
2013-02-23 WEB+DB PRESS Vo.73 が発売される。

こうしてみると、アレですね。開発コンテスト24で特別賞を獲ったことに気分をよくして、連載の打ち上げの席でそのお話をしたことが発端だったようですね!(照)

執筆の進行

特集の企画としてまとめていく段階で、大枠の章構成についても具体的に考えていました。全部で5章の構成が見えていました。分担して作業を進められるように、執筆チームの3人で「ぼくはここを書きたいです」みたいな表明をして、ざっくりと担当を決めて執筆をはじめました。

スケジュールの都合でぼくがぜんぜん動けずにいた時期もあって、@darashi 先輩が色々と巻き取ってくれたおかげで命拾いしたところ、あります。

全5章のうち、ぼくは第4章をメインで担当しました。第5章は3つのパートにわかれていて、そのうちのひとつも、メインで書きました。あと「おわりに」の部分をなんとなく担当させてもらえたのもうれしかったです。「謝辞」も含めて、自分がふだん使うような言葉に近い文章をそのまま載せてもらうことができて光栄でした。

おおまかな進行は、以下のような感じでした。

  1. 担当執筆者が、担当箇所を一通り書く
  2. 執筆チーム内で、相互にレビューを行う
  3. 編集さんにレビューしてもらう
  4. レビュアーのみなさんにレビューしてもらう
  5. 執筆チームで最終校正を行う

2012年の年末から2013年の年始にかけて、執筆チーム内のレビューがガチすぎてぼくはここをぜんぜん突破できずにいて大変でした。@darashi と @kei_s の指摘はもっともで、ああ、もっともっときちんと設計して実装しなきゃなあ、と書き直した文章がどれだけあったことか。

2013年の執筆チームの「新春書き初め」は1月2日から行われたわけですが、まったく収束する気配を見せず、そのまま「新春書き初め 2」「新春書き初め 3」と派生していき、だんだんと「書き初め 意味」みたいな気持ちになっていきました。最終的には「新春書き初め 6」くらいまで発展していき、執筆者も「ふっふっふ… とうとう全身が書き染まってきやがったぜ…(?)」と発するに至っていました。

新春書き初め 4

しかし、大変だったのはその通りなのですが、執筆チーム内のレビューのやりとりは、ぼくにとって心地よいものでした。各自は「ここでは、こういうことを書いて、こういうことを伝えたい」というのを己の中に持っていたので、レビューも、基本的には「ここで言いたいのは、どういうこと?」と問い続けるだけでよかったのです。「だったら、このエピソードを出した方が伝わるんじゃない?」とか「今、ぼくに説明してくれたことを、そのまま書くのがいいと思う」とか、そういった会話をひたすらに続けました。「こう書かなきゃだめでしょ!」なんてことは一切なくて、ただただ、各執筆者が「書きたい!」と思っていることを引き出して、導くような。それでいて、執筆者3人の意図から大きく外れるようなことにはならないのだから、これはありがたいことだなぁと思いました。

レビュアーのみなさんのこと

今回、ぼくらが「お願いしたい!」と思う人たちにレビューをお願いしました。「文章に対してどうこう言ってほしい」というのではなく、そこに書かれている「内容に対してフィードバックしてほしい」という気持ちで、ぼくは人を選んでいました。というのも、今回書いた「たのしい開発」については、多くのかっこいい先輩たちからヒントをもらっているからです。

だから、当然と言えば当然、レビュアーチームは、ぼくにとってのオールスターチームになりました!これにはテンションが上がった。短期間とはいえ、レビュアーのみなさんとひとつの目標に向かう時間を過ごせただけでも、ぼくは今回の記事に関われてよかったなぁと思いました。レビュアーのみなさんから「手強い質問」が飛んでくるたびに、自分は、自分の考えすらきちんと整理できていないのだと痛感しました。むぅ。精進しまっせー。

数秒で消えてしまうレビューは緊張感ありました…

メモ書き

  • 章や節のタイトルを考えるときに、すぐにパロディにしたがる癖がある… (まぁ、ボツになります)
    • そういうのをちゃんと世に出している @kdmsnr 先輩、すごすぎると思う
  • ぼくが癖で Perfume の曲名のパロディを持ち出すと @darashi が「犯人はヤス」って言ってきておもしろかった、中田ヤスタカさんを「ヤス」って呼ぶの珍しい感じがした
  • たまに Google Drive の Document でリアルタイム共同編集するときがあって、そのときに生み出された darashi-mode というメジャーモードが超絶便利だった、誤字脱字の修正はもちろん、文章の内容についても指摘してくれる、提案もしてくれる

そうそう!WEB+DB PRESS Vol.72 は、執筆中に手元に置いてあったこともあって、よく参照していました。中でも、規世やよいさんの「XP再入門」は、文章の書き方や、読者への問いかけ方を考える際に、参考にさせてもらっていました。ぼくらの記事と同じく、特定の技術やソフトウェアについて解説する記事ではなく、主に「考え方」にフォーカスした記事だったので、比較対象としてありがたかったです。「XP再入門」は素晴らしくて、こんな文章を書ける人がいるのかぁ、お会いしてみたいなぁ、と思いましたので、もしこのエントリを読んでくれていたら、どうぞお声掛けくださいまし!

まとめ

年末年始に全身が書き染まるほどの難産だった「たのしい開発 実況中継」ですが、こうしてふりかえってみて、執筆自体もたのしめたなぁと思います!貴重な機会をいただけたことに感謝しています。

技術評論社の池田さん、ご一緒させていただくのは4回目くらいですかね、今回も大変お世話になりました。途中からは、編集長の稲尾さんにもお世話になりました。レビュアーのみなさまには、一緒に執筆を進めてもらえて、とても心強かったです。ありがとうございました。

最後に、

if @june29.married?
  p "休日も執筆にあたるぼくを、いちばん近くで支えてくれた妻に感謝します。"
else
  p "共著の @darashi と @kei_s には、なにからなにまでお世話になりました。また一緒に悪ノリしましょう!"
end

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