ペパボカレッジ 6 期
今月、ペパボの東京オフィスでは「ペパボカレッジ 6 期生」の研修が行われています。ペパボカレッジ、通称「ペパカレ」は、めちゃ簡単にいうと「約 1 ヶ月間のエンジニア研修を受けられる中途入社」です。第 6 期はインフラ編ということで、インフラの研修の日々が続いています。ぼくは、ペパカレが大好きなんですよ。なんでかっていうと、これは「挑戦する人を応援する仕組み」だからです。
これまでのペパカレも、
- ウェブ業界に興味はあるけど、即戦力というわけでもないし…
- モバイルアプリの開発をやってみたいけれど、自分がいきなりできるかはわからないし不安…
そんな人たちが勇気をもって飛び込んできてくれて、研修を経て現場に配属され、今ではみんな大活躍しています。ヒュー、最高ですね!
ふりかえり会
そんなペパカレ 6 期において、ぼくは週次のふりかえり会を担当させてもらえることになり、3 月 9 日に最初のふりかえり会を開催しました。社内でふりかえり会の設計から司会進行までを任されることは珍しくないのですが、ふと、今回のふりかえり会で 6 期生たちに伝えたことは実はとっても大事なことなんじゃないかと思い、あらためて文章にしてここにも書き残すことに決めました。
なんでしょうね、ペパカレ 6 期生たちがぼくの話をいっしょうけんめいに聞いてくれたからでしょうか。ここ数年の自分にとっては当たり前になっていることを話しただけなんですが、「あれ、これ大事なことなのでは…?」と思わされたんですよ。不思議なものですね。
自分たちは成長する存在である
もしぼくたちがまったく成長できない存在なのだとしたら、ふりかえりなんてやる意味がありません。今後も今と同じやり方で今と同じスピードでしか仕事をこなせないのだとしたら、成果は投じた時間に比例するだけですから、ふりかえりなんてやらずに作業の時間を取った方がよいことになります。
ぼくらは、成長する存在です。ある期間のよかったこともよくなかったことも受け止めて「次は、もっとうまくやれそう」「うまく進めるためには、こういうことを身につけるとよさそう」「ここを伸ばすとよさそう」と思えたなら、きっと前に進めるでしょう。それを何度も何度も繰り返して、少しずつ物事をうまくこなせるようになっていきます。知見が貯まってきたら「あっ、こういう状況では、こうふるまっておくといいはずだ!」と行動できるようになります。だから、未来に対して明るい展望を持てるわけです。
自分たちは成長する存在である──これを心から信じられるかどうか。
ふりかえりを実施する上での前提として、その場に関わる全員でしっかりと確認しておくべきことです。
ちなみに今のぼくは、これを信じられないチームで仕事をするのは精神的に耐えられませんし、今後もそんな現場に身を置くつもりはありません。成長をあきらめて過ごすには、ぼくの人生はあまりにも短すぎる。
不完全でもいい
成長するということは、今はまだ完全体じゃないということでもありますね。それでいいんです。チームメンバーや同僚たちの前で「完全な存在であるフリ」をする必要なんてないんです。
ふりかえりにおいて大事なのは「どれだけ成長できるか」なので「現時点でどれくらいか」は気にしすぎることはありません。たしかに、自分の弱みをさらけ出すことには恐怖を伴います。怖いですよね、ぼくもそう思います。ただ、弱みを隠そうとした結果として成長機会を逃してしまったら、今後も変わらず弱いままになってしまうので、そっちの方がもっと怖いはずです。
ペパカレ 6 期生たちは「ここでは、わからないことをわからないと言ったときに、馬鹿にしてくる人はいない」と言ってくれました。そう思ってもらえているなら、ぼくらがよい環境を守れていると言ってよさそうです。
この考えは、いつから?どこから?
ぼくは、いつからこの考えを持っているんだろう?どこから取り入れた考えなのだろう?と思って、ちょっとだけ調べてみました。
なんとな〜く @kakutani さんが「アジャイルがうまくいくかどうかは、自分たちが成長できる存在であると信じられるかどうかにかかっている」とか言っていたような?覚えがあるんだけど?はたして?
いろいろと検索してみて、ようやく見つけたのはこれ。今から約 9 年前に公開された 角谷信太郎――「スーパーマンである必要はない」 - @IT自分戦略研究所 という記事の一節。
繰り返しになりますが、重要なのは「人は学べる」という前提を信じられるかどうか。
これがベースにありつつ、自分の中に定着して自分の考えになっていったのかな!たぶん!
お読みいただき、ありがとうございました
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