#june29jp

ぼくたち夫婦がチームマスタリーを獲得してきた話

2018-05-27

夫婦歴 3 年半

結婚したのが 2014 年 11 月 22 日なので、夫婦歴は約 3 年半というところ。そんなうちの夫婦ですが、最近は「おっ、チームマスタリーを感じるな〜」と思う場面が増えてきたので、このあたりの感覚を言語化して記録してみたいと思います。さらに 3 年くらい経つと、きっと今の感覚も思い出せなくなることでしょうから。

チームマスタリー

チームマスタリーというのは、そのチームがそのチームの問題をそのチーム自身の力で解決できる状態のこと。セルフマスタリーのチーム版ですね。セルフマスタリーを持った人たちだけで構成されたチームが必ずしもチームマスタリーを持っているわけではない、というのがチームのダイナミクスのおもしろいところだと思います。

つまりこのエントリの主旨は、最近のうちの夫婦は自分たちの問題を自分たちで解決できるようになってきたっぽいぞ、になります。

これを書こうと思ったきっかけ

最近になって「アイロンがけ、もっといい感じにしたいね」と夫婦で話して、そこからのやりとりがおもしろかったからです。

  • アイロンがけは週に 1〜2 回のペースで発生する家事であり、大なり小なり継続的なコストになっている
  • なぜ今になってこういう話になったか?
    • お洗濯は、乾燥機つき洗濯機を導入したことで劇的に楽になった
    • 他の家事も「もっといい感じにしたいね」と話しては改善する、というのを繰り返してやってきた
    • いろいろがいい感じになった結果、今はアイロンがけが気になることの上位に位置するようになった
  • 現状のアイロンがけの改善できそうなポイントはどこか?
    • アイロン台を出して設置して、アイロンをあっためて、かける、という煩雑な手続きがある
    • アイロンがけに適した場所がなくて、やや無理な姿勢での作業を強いられる
    • もしや、最新のアイロンを導入すれば劇的に楽になったりするのか?
  • そもそも、なぜアイロンがけが必要になるのか?
    • 人間が衣類を着用してはお洗濯し、衣類にシワが発生するから
    • シワにならない衣類だけを着用すれば解決する話なのか?

こんな感じのことを、夫婦でおしゃべりしながら考えて整理していったわけです。そうして、具体的な「じゃあ、これを試してみよう」を 2 つほど決めて、試運転しているのが今になります。

ここに至る道

ふりかえってみると、2017 年下半期の我が家のコンセプトを「QoL 向上」として高らかに宣言したのが効いたんじゃないかなあ、と思います。

この家主の宣言によってチームメンバー全員が「ここでは QoL 向上のために頭や口や手を動かすのはよいことである」という価値観がゆるく共有され、その結果、みんなが QoL 改善のために動くことができました。…と、ここでは簡単に言っていますが QoL を上げるのはそんなに簡単なことではなくて、

  • QoL 向上のチャンスを見つける
  • 見つけたチャンスを言語化してチームのみんなにわかるように伝える
  • 課題を整理し、解決のためのアクションの案を出す
  • 出てきたアクションの案たちを評価し、実施するものを決める
  • アクションを実施したあと、実際に QoL が向上したかどうかを計測し、副作用があればそれについても考察する
  • 無事に QoL が向上されていればみんなでワーイとよろこぶ

といったことを全員が日々の中でこなしていくことになります。けっこうむずかしいことをやっているとぼくは思います。けれど大事なことでもある。ぼくらはこれをある程度は上手にこなせて、家庭に改善のリズムが生まれたと感じています。なので先述のアイロンがけの件についても、お互いに前向きに話し合うことができたんじゃないか〜と考えています。

夫婦というチームで日々を運用する上でぼくが考えていること

昔より今の方が夫婦のやりとりの練度が上がっていて、ここらへんが大事なんじゃないかな〜とぼくが思っていることをいくつか書きます。内容は、夫婦じゃないチームについてもあてはまることばかりだとは思います。並べてみるとアンチパターン集みたいになったな… まあ、いっか。

我慢を美徳にしない

中には「よい我慢」「必要な我慢」もあるのかもしれませんが、うちの家庭においては基本的に「我慢をしない・させない」を方針としています。誰かが我慢をすれば済むんでしょ、といった類の問題についても安易にその道を選ばず、誰も我慢をしなくてよい別の道を探すことを考えます。

経験則として、我慢をしている人は自分と同じくらいの我慢を他者にも求めるようになりがちだと捉えているので、まず自分がそうはなりたくありませんし、奥さんにもそうなってほしくないと願っています。「ぼくはこんなにがんばっているのに!」って、ダサいから言いたくないんですよ。言われたくもないし。

ゼロサムゲームにしない

我慢のお話とだいぶ被りますかね…!ゼロサムゲームだと思ってしまったら、どっちかが得をしたらもう一方がその分だけ損をするという発想に陥ります。そんな前提を勝手に設定して判断の質を下げることは避けたいですね。全員で得をして、完全勝利しましょう。うちの夫婦の結婚生活はお互いにとって得がありまくりで最高だと思っています。優勝です。

平等をゴールにしない

「家事を平等にやる」みたいなのは、よくある話だと思います。

平等という概念はすばらしいものだと思いますが、ぼくの手には余るくらい高尚な概念だな〜とも思うので、ぼくは自分の活動指針に「平等である」を含めることを避けたがっていると思います。上手に扱うには強い気持ちが必要だろう、と。安易に口にできる言葉ではない。

たとえば遠方から 2 名を呼ぶとして、交通費や宿泊費を支給するとしましょう。ではこの 2 名に対する「平等に扱う」とはどういうった状態でしょうか。同じ額を支給することが平等なのか、あるいは、実際にかかる額だけを支給して自己負担額をゼロにすることを平等と呼ぶのか。あなたが守りたい平等はどういう状態?というのを考えてから平等を語らないと、途端に不安な状態に陥ってしまいます。

夫婦生活についてもそうで、同じ量の家事をこなすことが平等だとするのか、体力の差を考慮して体力のある方に多めに担当させるのか… などなどを考え始めるとそれを考えること自体が大きな仕事になってしまい、話がややこしくなります。

なのでぼくは「平等」よりも「納得」を重視して奥さんと会話しています。別に平等じゃなくても、みんなが納得していればそれでいいという雑な考えです。こうして考えてみると、平等はひとつの手段でしかないとも言えますね。事実、うちの夫婦の間には平等ではない約束事もいくつかありますが、それについて不満を抱えている人はいないのでまったく問題ありません。

まとめ

夫婦生活も 3 年半ほどが経ったところで、チームとしての夫婦のマスタリーを感じた瞬間があったので記念の意味も込めて記録を残してみました。少しふりかえってみて、マスタリーに至るまでの道や、マスタリーを支えているように思える考え方についても書きました。

世の中には、ぼくたち夫婦とまったく別のやり方や考え方でいい感じに運用されている夫婦もたくさんあるはずなので、ぜひいろんな事例を知りたいなぁと思います。よかったらみなさんも教えてください。

ひとまずぼくは、結婚 4 周年の日を楽しみにしながら日々をがんばっていきたいと思います。

今日書きたいことはそれくらいです。

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